我々は安倍首相が職務を辞する決定を下したことを気にかけています。これは日本の内政問題ではあります。ここ数年、日中関係は両国政府と各界の皆さんがともに努力した結果、明らかに改善と発展をみることになりました。日中関係改善と発展のため、安倍首相リーダーシップとイニシアティブを発揮されました。我々は、両国関係を一歩ずつ進めることが、両国と両国民の根本的利益に適うものであり、この流れは引き継がれるものと信じています。 中国外務省の広報官・姜女史の9月12日の記者会見での発言です(中国外務省サイト)。 中国ではテレビニュースがトップ扱いで、安倍首相辞任表明を報じ、NHKが放映した北京市民へのインタビューは安倍首相の対中関係改善の業績を評価し、辞任を惜しむ声でした。 ポータルサイト「新浪網」に開設されたBBSには「惜しいことだ。安倍氏は有能な人物だから、再起して欲しい」「安倍氏は穏健な政策を打ち出していたように思う。なぜこんなに早く辞めるのか理解できない」など安倍氏の功績を評価する声が目立っているそうです(中国情報局)。 首相就任前、タカ派とみられていた安倍さん。ならず者国家・北朝鮮に対してのみならず、非民主主義国家・中華人民共和国に対しても、強気の主張を繰り返してきました。政権を意識したころに出版した『美しい国へ』ですら、"中国専門家はだれもが中国と恋におちる"と親中派をけん制しつつ、"日中関係は政経分離の原則で"を主張し、"政治的な目的を達成するために経済を利用することはしない"と明言したのです。 その安倍さんが日本の総理大臣に就任して2週間も経たないうちに訪れたのが中国でした。日本の経済界からの強い圧力があったとも囁かれました。 日本の総理大臣になったからには、生理的に気に入らなくても、隣国であり日本の経済と気っても切り離せない存在になった中国とある程度仲良くしておかなければ、と言う良識は持ちえていたにせよ、安倍さんはアメリカのことが好きでたまらなかったのでしょう。きっと真面目なタイプの方ですから、個人的にというよりは日本の国益を考えて、アメリカを好きにならなければならないと思ったのかも知れません。 ところが意中のアメリカは、自国の国益の役に立たない者には冷酷なのだと思います。 (米国家安全保障会議の)ジョンドロー報道官は「ブッシュ大統領と安倍首相は非常に良好な実務的関係を保ってきた」と指摘。「米国と日本は強固でしっかりした同盟だ。将来もこの関係を続けることに期待している」と述べた。(日刊スポーツWeb)ネットワークテレビのニュースや主要紙では、大きな扱いで報道されなかったようです。 安倍さんを追い詰めたのは、9月8日にシドニーで行われたアメリカ・ブッシュ大統領との首脳会談だったのではないでしょうか。 ここからは憶測で会談の模様を再現してみます。 安倍さん「給油の件は中断しないよう、一生懸命頑張りますからぁ....。」 ブッシュさん「ホント大丈夫なの?民主党はシンゾーを虐めたいだけでしょう。たとえ共産党が日本の政権を担うことになっても、アメリカに頼らざるを得ないんだよ、日本って国家は....」 安倍さん「はぁ、各方面から尽力中ですので、ご安心ください。」 ブッシュさん「まぁ、シンゾーが約束してくれてもねぇ....。無理なんじゃないのぅ?」 安倍さん「いや、努力しますから」 ブッシュさん「結果を出してもらわなきゃ困るんだよ!!分かってるんだろうねぇ、プライムミニスター。」 安倍さん「はぁ.....」 ブッシュさん「あ、そういや、ウチ、ならず者のキムさんとこと仲良しすることにしたから。イランとかイラクがバタバタしててねぇ....。」 アメリカとの関係を最も重要視し、アメリカへの気遣いを怠らず、頑張ってきたつもりの安倍さんではありましたが、そのアメリカにハシゴを外され、胃に穴が開いてしまった彼を待ち構えていたのは、身内のいじめっ子麻生さんと与謝野さんだったのでしょう....。 安倍さんにしてみれば、中国政府が音頭取りをして盛り上がってる中国人民の安倍さんを賞賛し辞任を惜しむ論調はきっと嬉しくは無いでしょうが、アメリカがホントに恐ろしい国家であることは身に沁みて感じたのではないでしょうか。 愛する人に裏切られたときの悲しみほど、つらいものはありませんよね。 #
by pandanokuni
| 2007-09-13 22:08
| 政治ネタ
北京に住んでいたころは、中国の習慣にのっとって、お休みをいただいていたものです。
1月から2月にかけての春節(旧正月)、5月初旬の労働節(メイデイ)、10月初旬の国慶節(建国記念日)にはそれぞれ1週間ほどの休暇を取ることができます。日本が動いているからといって、遠慮する必要は無いのです。中国ではみんなお休みになるので、仕事が進まないのですから。 5月の労働節は日本の"大型連休"(NHK以外が言うところの"ゴールデンウィーク")と重なるので、海外のリゾートなどはトップ・シーズンで値段も高く日本人で溢れてしまいますが、それ以外の春節と国慶節は、意外と安く旅行できるシーズンなもあり、家族ともども中国の喧騒を離れようとアジアン・リゾートなどに出かけたものでした。 でもここ数年、この時期のアジアン・リゾートは中国人が中国の喧騒を丸ごと運んでくるようになり、インド洋に浮かぶさんご礁に囲まれた小さな島の水上コテージですら例外で無くなりました。 一昔前なら香港や台湾のお金持ちがちょっとだけ遠慮がちにバカンスを楽しんでいたのですが、いまでは中国大陸の成金の皆さんが友人・家族連れの大グループで押しかけるようになったのです。 独立したプライベート空間のはずなのに、夜遅くまで普通話(中国語)の大きな声が響くのです。そして、ジャラジャラとパイをかき混ぜる音。頼むから水上コテージのデッキで徹夜マージャンなんて打たないで欲しいものです。 いまはもう、春節の時期にアジアン・リゾートなどに出かけたとしたら、両サイドのコテージのバルコニーから響き渡るマージャンや爆竹の騒音と、地球の裏まで届きそうな中国語の談笑を覚悟しなければならないでしょう。 オール・インクルーシブのリゾートなら、食事時のブッフェに群がる中国人集団との戦闘になりかねません。 当然のことながら、順番無視の横入りで、行儀良く待っているとご馳走がすっかり持ち尽くされてしまうでしょう。しっかり持ち去るわりには、中国のレストランで見慣れたあの食い散らかしの惨状を残して去って行ったりするのです。 オプショナル・ツアーなどで中国人の皆さんと一緒になったら、集合時間を守ると自分たちが楽しめない結果に陥ることになるでしょう。10分経過しても、20分経過しても、集合場所に現れない輩がきっといるわけです。 まぁ、これは2~3年前のお話ですから、いまはきっとマナーが少しは改善されているかも知れません....。 所詮私たち日本人だって、ついこないだまで、めがねをかけてカメラを首からぶら下げて団体で行動する姿を外国の皆さんから揶揄されていたわけです。かつての日本人もいまの中国人も観光地やリゾートにはどうも馴染めない存在みたいなわけですが、お金をしっかり落として去っていくので、受け入れ先の観光地やリゾートとしても、軽々しく扱えなくなっているのでしょう。現に高級と言われているような日本の温泉旅館ですら、簡体字(中国大陸の標準漢字)の案内表示を用意し始めています。 とはいえ、自国民が外国であまりにも恥ずかしい行動をとらないように、中国の外務省(外交部)はマナーアドバイスを発表して、海外旅行に出かける自国民を啓蒙しているそうです。 2007年8月21日、中国外交部はウェブサイト上で『海外での中国人保護と旅行についてのマナーアドバイス(2007年版)』を発表した。 中国人には覚えやすいというか馴染みやすいように漢詩のスタイルで海外旅行のマナーを啓蒙しようとしているわけですが(中国外務省ウェブサイト)、いま風にすればラップみたいなものなので、ちょっとそれ風に日本語にしてみました。 中国人民、海外旅行さ、礼儀をわきまえ、尊厳もって、 いつでも清潔、環境保全、臭わない服着て、大声上げずに、 年寄り・子供は、きちんといたわり、困った人には、手を差し伸べて、 レイディ・ファースト、いつでも謙虚に、集合時間はきちんと守ろう、 並んでいたなら割り込み厳禁、イエロー・ラインは踏み越えナイ!ナイ! ホテルの中ではマナーを守って、備品や何やら持って帰っちゃダメよっ! 食事の時には大声出さずに、ビッフェの料理にガツガツしないで、 ギャンブルやネエちゃんの誘惑は撥ね退け、善良にして健全なエンタメ、 観光地ではハシャいじゃダメよ、民俗、風習、タブーは冒さナイ! 困ったときには、いつでもおいでよ、中華人民共和国の領事館、 文明旅行に、行っておいでよ、一路順帆(イールゥシュンフン)、ボンボワージュ!! どうも、ただ騒がしいだけでは無さそうです.....。 せっかくのリゾートでチャイニーズ喧騒に巻き込まれぬよう、皆さんも旅行の時期には注意を払ってくださいね。 #
by pandanokuni
| 2007-08-30 20:39
| ひまネタ
百聞は一見に如かずなので、まずご覧になっていただきたいと思います。
中国で最も利用されていて、果敢にも日本に殴り込みをかけている、NASDAQ上場の検索サイト『百度(バイドゥ)』じゃなくて、『100度(イー・バイドゥ)』。 まがいモノ天国の中国において、こりゃ人気の『百度(バイドゥ)』をパクったサイトか、と思いきや、意外とスゴイのです。 一言で言うなら「グルナビ」のムービー版と言えるでしょう。レストランや飲み屋やバーやエンタテイメントのお店を紹介するナビゲーション・サイトなのですが、すべてムービーになっているので、分かりやすいわけです。 お店や料理の写真や紹介テキストだけでは、なかなか雰囲気まで伝わらないものです。ムービーだと写真やテキストの10倍くらいは、うまく伝わります。 しかも『100度』に掲載されているお店紹介のムービーの多くは、かなりクールです。スチル写真を組み合わせたFlashによるものではなく、実際にお店を取材して撮影したムービーが大半です。ミュージック・クリップ風のものもあれば、日本のテレビ番組でも見かけるような女性レポーターによる体験レポート映像もあれば、テレビコマーシャル風のものもある、といった感じで、総じて本格的なムービーによる体験マーケティングが実現されているのです。 こりゃ、結構お金かかっていそう、と思っちゃいますが、こうしたムービーの制作費は"ただ同然"なのです。"ただ同然"でありながら、スタッフやナレーターは、映画監督や女優の卵たちなのです。張芸某など世界的な映画監督や俳優、女優を生み出してきた北京電影(映画)大学の学生たちが、お店を取材からスクリプト、撮影、演出、編集、そして出演まで、"ただ同然"でやってくれているのです。 学生たちにしてみれば、映画やテレビ業界で名を上げるための実習体験になりますし、集客力の大きなサイトに乗せてもらえるということは、作品を多くの人たちに見てもらえる機会を与えてもらっている、ということにもなるわけです。 『100度』は北京電影大学など、映像クリエイターを育てている大学などと組んで、このサイトを立ち上げたのです。 一般的に、B2Cサイトのビジネスは、誰でも簡単に立ち上げられますが、そのほとんどが広告収入によるビジネスなので、たくさんの人たちに見てもらわないと、収入が上がりません。ですから、集客のためにたくさんのお金をかけて、広告などのプロモーションを行う必要があるわけです。 ところが、この『100度』の場合、ムービーを作る際にレストランなどから制作費をいただきますから、広告が貼りつく以前に収入が得られます。しかも、素人作品とは言えない結構本格的なムービーを"ただ同然"で作れるわけですから、制作費のほとんどが利益になるのです。さらに、制作費は1年分の掲載料込みで約10万円と格安ですから、個人経営のレストランや居酒屋であっても、あまり抵抗無くコマーシャル・ムービーを作ってもらおうと思うでしょう。 とは言え、せっかくのムービーがネット上に置いてあるだけで、視てくれる人がいなかったら、意味がありませんし、レストランもお金を出さないでしょう。 『100度』へ呼び込む必要があるわけです。本来、お金をかけてプロモーションをする必要があるわけですが、この『100度』はお金をかけずにサイト誘導を実現しているのです。 中国で最も利用者が多いSINA(新浪網)の生活関連ページに自社ムービーを提供することで、無料でリンク・ボタンを貼り付けてもらったり、上海メディア・グループのポータルサイトの「飲む、食べる」メニューから無料でダイレクト・リンクをもらったりしているので、アクセス数アップにお金がかかっていないのです。 こうした提携は、『100度』の提供するムービーがコンテンツとして魅力的だから可能になったのでしょう。 『100度』では北京などの主要ホテルのVOD(ビデオ・オン・デマンド)にも、ムービーを提供する計画があるそうです。お店紹介ムービーのデリバリー先が増えれば、お店も学生も喜ぶでしょうし、も少しお金も取れるかもしれません。 B2Cのウェブ・ビジネスと思いきや、コンテンツ・ビジネスの様相も伴った期待の持てるビジネス・モデルではないでしょうか。 ここまで持ち上げてみたのですが、いま調べてたら既に似たようなサイトがアメリカにありました。 LIFE/STYLE TELEVISION "LX TV"ですね。これのパクリなのしれません、ふぅ。でも、映画大学の学生を安く使う、って発想は中国だからそこではないでしょうか....。 YouTubeのブレイクで動画サイト系のビジネスが次から次へと沸いてきますが、この方向性はアリのような気がします。 ただお店や飲み屋を探すのに、30秒や1分や3分の動画を見て比較するほど、暇な人が多いとも思えません。日本であれば、高額商品、例えば新築マンションの比較サイトや賃貸マンションの情報サイトなどを全面ムービー化したら、意外と行けるかも知れませんね。あとは風俗系のナビゲーションをフルムービーでやったら、人気は出そうですね。ずいぶん昔に山本晋也監督が深夜のテレビ番組でやっていたような、突撃レポートみたいなものを、お店ごとに集めた風俗情報サイトなんて、イケそうじゃないですか...。 スチル写真とテキストよりは断然臨場感がありますし、お店を選びやすいはずですよね....。 というオチで、いかがでしたでしょうか。 #
by pandanokuni
| 2007-08-10 18:31
| ひまネタ
北京市内の道端で売られている肉まんの中身が段ボール紙だった、という話題(SANSPO.COM)は日本でも盛り上がっているようですが、こんなことに驚いていたら、中国とは付き合っていけません。
最近、見聞き、体験した"まがい物"のお話を少し....。 その1。 北京の現地スタッフに、交通警察から突然呼び出しがあったそうです。スピード違反の嫌疑がかけられているらしい...。オービスの写真に映し出されたのは、紛れも無く彼女のクルマのナンバープレートだったそうです。ナンバープレートから"足"がついて呼び出しを喰らったわけです。 ところが、証拠写真をよく見ると、クルマの色も車種も自分のものとはぜんぜん違っていたそうです。当人のクルマは真っ赤なのに、オービスの写真は黒い輸入車だったのです。 つまり、スピード違反したほうのクルマのナンバープレートが"まがい物"だったわけです。 どっちが本物なのか、交通警察と小競り合いはあったものの、何とか彼女のナンバープレートの正当性が証明されて、罰金を払わずに済んだらしいのですが、彼女にしてみれば、いい迷惑、だったでしょう。 いっぽう彼女のナンバープレートをコピーしたクルマは、いまだに平然と走っているわけです.....。 中国、特に都市部ではナンバープレートを取得するのに時間とお金ががかります。特に非正規ルートで輸入されたクルマの場合は、なかなかナンバープレートが取得できないのです。ですから、怪しげなルートでクルマを売る業者さんは、偽物ナンバープレートをサービスしてくれるようです。 その2。 日本では、豚肉から牛ひき肉を作り出したお肉屋さんが世論の集中砲火を浴び、遂には廃業とのことですが、北京では豚肉を羊肉だと言って提供しているレストランがあります。去年あたりから、中国国内では報道されていたのですが、遂に私も"まがい物"羊肉を食する機会を得ました。 北京の人たちは羊のお肉をよく食べます。しゃぶしゃぶも羊ですし、炒め物やラーメンのスープにも羊を使います。そして最もポピュラーなのは、焼き鳥ならぬ焼き羊、つまり羊の串焼き(羊肉串)でしょう。この季節、ビールのお供には最高です。 北京の日本人居住地から程近い女人街のとある小汚い食堂で、その羊肉串を注文したところ、どうも羊肉の食感と違う感じだったのです。まぁ羊肉串はお肉の新鮮度や厚み(大きさ)、脂分の比率、スパイスの配合などによって、"当たり外れ"があるので、ここはちょっとハズしたな、くらいに思っていたのですが、さすがモノゴトを曖昧にしない中国人、同席した現地の知人が、食堂のオヤジに、「これは"まがい物"だろう」と問いただしたのです。すると、そのオヤジはあっさりと、"まがい物"であることを認めてしまいました。知人が更に文句を言うと、1串2RMB(約35円)の串焼きを1.5RMB(約25円)にまけるから勘弁しろ、ということになったのです....。 まぁ、原材料が段ボールで無かっただけラッキーと言わざるを得ません。 北京では羊肉は豚肉の2倍くらいのお値段で取引されているそうです。安い豚肉を羊の脂に浸して冷凍すると、"まがい物"の羊肉ができるそうです。怪しげな食品添加物で風味を調製することもあるらしいです。ニュースサイトを検索してみると、まがい物羊肉の製造場所がしばしば摘発されているようですが(4月12日付『新京報』など)、なかなか無くならないんですね.....。 日本でもミートホープの摘発を尻目に、ウチはバレ無いと平気でまがい物牛ひき肉を製造している工場があるのかもしれませんが.....。 その3。 羊ではなくて、牛丸ごと一頭の"まがい物"も出没しているそうです。牛は牛でも牛乳を搾れるホルスタイン(乳牛)。 これはNHK-BS1のBSドキュメンタリー『“牛乳王”をめざせ~中国・沸騰する酪農ビジネス~』(7月7日放送)で視たお話です。 中国の内モンゴルあたりでは、ちょっとした牛乳バブルに沸いています。中国全土で牛乳の需要が急増しているからです。「牛乳に相談だ。」などと相談した人がいたとしても、何万リットルもの牛乳を廃棄処分にしている日本とは大違いなのです。 ですから、羊や馬などと自給自足の遊牧生活をしていたモンゴル族の方々も、現金収入が得られるホルスタインを飼って牛乳を搾ることになっているのです。 とある遊牧民の一人も、牛乳バブルにあやかろうと、大枚叩いておっぱいの大きそうな乳牛(ホルスタイン)を購入したのですが、いつまで経ってもおっぱいが出てこないのです..... 調べてみると、その牛のおっぱいはシリコン"で豊胸"したもので、ホルスタイン独特の白黒の斑も、ペンキで塗り分けたものだったことが発覚!! その遊牧民は、"まがい物"のホルスタインを掴まされたのでした。 まとめ。 ナンバープレートにしても、羊肉にしても、ホルスタインにしても、そんな手間かけるくらいなら、ホンモノのほうが安くつくのではないか、と思うのですが、そこはさすがに中国。"手間"はコストと認識しない世界が残っているのでしょう。 著名ブランドのカバンやお財布、化粧品にシャンプー、日本ブランドのお菓子やウーロン茶、このあたりの"まがい物"はときどき日本のメディアでも半分ヒマネタで取り上げているようですが、大学の卒業証書から運転免許証、警察官からポータルサイト、テレビ番組からホテルチェーンに至るまで、日本では信じられないような"まがい物"が平気で流通しているお国ですから、"まがい物"を掴まされたときは、諦めるしかないでしょう。 ただ、著名ブランド品や外国映画のDVDなどの"まがい物"は、日本人を含む外国人が意識的に"上顧客"になって広がっていることにも、留意しておくべきでしょう。 #
by pandanokuni
| 2007-07-12 02:09
| 社会ネタ
6月27日14時8分にサーチナ・中国情報局がサイト上に配信したニュースが波紋を巻き起こしています。
【中国】日本人89人拘束か、ホテルに女性連れ込んだケースなど-上海警察が風紀取り締まり強化 "消息筋"を求めて、ニュース検索してみましたが、少なくとも中国の主要ニュースサイトでは、これに類する報道は発見できませんでした。 このニュースはYahoo!ニュースなどにも転載され、心当たりのある人たちをやきもきさせましたが、突然ウェブ上から削除されてしまったので、全文を引用した次第です。 同日、在上海日本国総領事館はこの報道に対して、異例とも言える声明をウェブサイトに掲載したのです。
6月27日時点で、この件を報道した主要ニュースサイトはサーチナ・中国情報局くらいでしたから、明らかにサーチナ・中国情報局の報道を否定したコメントであると言えましょう。 おそらく、サーチナ・中国情報局は在上海日本国総領事館の抗議に応えるべく、あわてて記事を削除したのでしょう。 この報道に前後して、上海の日本人ビジネスマンの間では、この記事の内容を裏付けるかのような噂が駆け巡っていました。 例えば、「某カラオケ店に公安の手入れが入ったらしい。女の子だけではなく、お客の日本人も何人か公安に連れて行かれた」「展示会出展のために出張に来ていた某家電メーカーの日本人が宿泊していたホテルに公安が乗り込んできて、イケナイことをしていた出張者が大量に摘発されたらしい。」「日本人向けのカラオケ店が特殊サウナが軒並み臨時休業になっている」「上海現地法人の上司が無断欠勤していて、所在不明になっている。」などなど。 こうした噂をストーリー化すると: 6月下旬、とあるイベントのため上海に出張に来た日本の大手家電メーカー(M社ともS社とも言われている)の複数の社員(10人とも20人とも言われている)が、カラオケ店で遊んだ後、その女性従業員を宿泊先のホテルに同伴させた。という感じでしょうか。 こうした噂の真偽を、自分で確認することはできませんでした。しかし、火の無いところに煙は立たないと申します。 この噂は、中国でビジネス展開している日本の大企業を揺るがすことになりました。複数の会社の日本本社では、現地と連絡を取り、駐在員で"お縄になった者"がいないか確認したり、駐在員に注意喚起を求めたり、中国出張者に自制を求めるような通達を出したりしたのです。 ちなみに、この報道の火元とも目されている某家電メーカーでも、中国駐在員と中国への出張者が多い部門に対して、「注意喚起」の社内メールを送信しています。
サーチナ・中国情報局の報道の真偽は定かではありません。ただ、日本人の駐在員や出張者が中国で"悪さ"をして公安に摘発されるという出来事は日常茶飯事に発生しています。日中関係がギクシャクしていた頃には、一人か二人が摘発された程度であっても中国の新聞やニュースサイトが大々的に報道し、会社名や本人の実名まで曝されたりしたものです。 もし仮に、最近上海で100人近くの日本人が公安の御用になっていたことが事実だとすれば、中国当局が中国国内向けの報道を規制していたことになるでしょう。"悪さ"をして捕まっちゃった皆さんは、中国当局の対日政策の変貌に感謝しなければならないでしょうね.....。 とまれ、そんなことにならないよう、ご注意くださいね。 #
by pandanokuni
| 2007-07-06 23:43
| 社会ネタ
|
お知らせ
[China-Japan Organism] 中国/北京関連情報の入口。"かの国"を知って、この国を強くしましょう!!。 [北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地] 北京駐在9年の経験から考え直してみる中国のお仕事。 [北京/東京重ね地図] 北京と東京の地図を同縮尺で重ねてみました。便利ですよ。 ブログパーツ
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