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北京のカラオケ800元の価値
北京の日本人向けのスナックは、テーブルチャージが120~150元に設定されています。
北京の日本人向けのカラオケは、ルームチャージが800元位に設定されています。

中国のカラオケというのは、5人~10人収容の個室形式が主流で、お酒を注いだり一緒に歌を歌ったりする女の子が、お客の人数と同じ数だけつくのが通常です。ルームチャージには通常飲み物代(ウィスキーボトル1本とアイス、ミネラルウォータ)、おつまみやフルーツが含まれています。お客4人くらいまで収容できる大きさの個室だと、だいたい800元ですから、一人あたり200元くらいになります。これはスナックより少し高い位の料金設定です。
ただスナックと大きな違いは、個室で一緒にカラオケを楽しんでくれる女の子にチップを払う必要がある点です。日本人向けのカラオケの場合、チップは一人当たり200~300元が相場ですから、4人で行くと一人当たりの総額は400~500元(5,500~7,000円)ほどになります。

スナックと倍以上も値段が違うのですから、期待できるサービスも大きく違います。そうした期待通りのサービスを受けた場合、日本人としてこの金額は決して高くは無いと思うのがフツーです。ただ、一般の北京人にとって、400~500元と言う金額は決して安くはありません。平均的な3人家族の1ヶ月の生計費の1/3くらいと考えて良いでしょう。

それでは中国人向けにもっと安いカラオケが用意されているのか、と言うとそうでもないのです。中国人向けのカラオケ著名店では、一人当たりの総額1,000元なんてザラですから、日本人向けのカラオケは比較的安い価格設定になっているのです....
# by pandanokuni | 2004-10-21 17:52 | ひまネタ
北京のスナック150元の価値
北京には日本人向けのスナックが70~100軒あるといわれています。
日本人向けのスナックとは、バーカウンターとボックスシート中心の店作りをしていて、女の子がお話の相手をするだけと言う、日本で言うとクラブに近いような飲食店です。

フツーはウィスキーのボトルを300元~500元でキープして、あとはテーブルチャージとして100元~150元を支払えば、営業時間内で女の子がついて、アイスやミネラルウォータやおつまみも出てくるというシステムです。
女の子を指名することはできませんが、通常は客一人に対して、一人以上の女の子がついて、一緒にお話しするという感じの飲食店です。

お店にもよりますが、それなりに可愛い20歳~24歳くらいの中国人の女の子と一緒にお酒を飲めて、機会があれば天外デートもできて、うまく行けば自由恋愛もできて、150元(日本円で2,200円くらい)というわけです。

日本から出張で北京に来たり、北京に赴任仕立ての駐在員諸君にとって、150元というのはとても魅力的な値段設定になっています。単身赴任でさびしい夜でも、(ボトルが入っていれば)2,000円ほどで可愛い女の子とお酒が飲めて、口説くこともできるわけですから....

ただこの150元という価値が北京ではどの程度のものか、ということを良く知っておく必要があると思います。
一番判り易いのは、そうした日本式スナックで働いている女の子たちの賃金。毎月3,000元くらいです。土日も休みなく午後7時から翌朝2時までの「お水」仕事で、一日あたり100元です。ボクらのテーブルチャージは、彼女たちの1日の賃金より高いわけで、仮に銀座のクラブのデビュー仕立ての女の子と同じ賃金だとすれば、この150元は日本円で2~3万円の価値を持つと言えます。

これを裏付けるのは、北京のいわゆる「立ちんぼ」の料金でしょう。北京ローカルピープル向けのそれは、だいたい100元~200元ですから、日本で考えると2万円くらいという相場を合致します。

問題は、日本人や外国人向けの相場が800元~1,000元に設定されていると言うこと。150元で銀座並みとはいわずとも赤坂なみの「クラブ」で女の子と飲めるわけですから、800元(約1万1,000円)というのは、日本人にとって感覚的に安い、と思わせる値付けになっているわけです。

でも、この800元というのは北京の過半数の家庭の1ヶ月の可処分所得とほぼ変わりませんし、日本人でも家賃や交遊費を別にすれば、十分1ヶ月くらいしていける金額なのです。だから、150元はフツーの北京人にとっては決して安い値付けではないのですが、日本人にとっては十分魅力的な微妙な金額になっているのです。
# by pandanokuni | 2004-10-21 02:46 | ひまネタ
クルマが売れなくなったと言われているけど
今年第3四半期までの北京の自動車の販売台数は、前年同期比4.4%増に留まったそうです。去年の伸び率が58.4%と異常なので、この伸び率じゃ、中国のクルマブームも終わったな、と思われても仕方ないですね。

私が北京に来たばかりの1997年頃、北京では天津製の1000ccクラスのシャレードが主流でした。90年モデルのダイハツ・シャレードをベースに部品の過半数以上は中国国内で調達して組み立てたものですが、15万RMBくらいしました(当時のレートだと230万円って感じ)。もっと高級になると上海製のサンタナ。これは20万RMB以上(320万円)でした。
いまも、7年前と同じシャレードが販売されてますが、同じクラスで3.5万RMB(いまのレートだと45万円)。4分の1の値段になりました。

この間、北京のクルマはどんどん増え続けて、交通渋滞は深刻さを増すばかり。クルマブームに乗って自家用車を購入した人たちは、月収5,000-1万RMB未満の「小金持ち」が大半です。だいたい月収が5,000RMB以上あると、ローンでクルマを買っても維持していくのに十分なようです。
月収5,000RMB(約6万5,000円)くらい北京じゃ皆稼いでるんじゃないか、と言うと大違いで、北京の労働人口だとトップ5%のエリートなわけです。残りの95%は3.5万RMBに値下がりしても自家用車なんて高嶺の花。
いま北京で大衆車の在庫が増えていると言う事実も、クルマを買える人は皆買い終えた、と考えると当然納得のいくことです。

だからと言って、中国じゃもうクルマブームは終わったか、と言うとそうではありません。
「小金持ち」がどんどん「中金持ち」になっていますし、「中金持ち」はどんどん「大金持ち」になっているのです。
「小金持ち」の象徴たるシャレードやサンタナは「中金持ち」にはふさわしくないので、「中金持ち」になった「小金持ち」はもう少しグレードの高いクルマに買い換えるのです。ま日本ブランドだったらホンダのアコードあたりになるでしょうか。シャレードやサンタナの4~5倍の値段がする広州製のアコードではありますが。
# by pandanokuni | 2004-10-19 17:36 | 経済ネタ
経済発展に翳りは無い!
初めまして。ぐっち、です。
今日の北京は最高の秋晴れ。オフィスで仕事をしているのは勿体無いくらいです。
ぐっちは1997年に北京に赴任してきて以来、ほぼ7年間日本企業の現地法人責任者を務めてきました。

取引先が多岐に渡る(つまり、中国企業も欧米企業も、政府機関も民間も、そして様々な業種の方と取り引きさせていただいています)お仕事なので、北京のビジネスシーンの生々しい情報がたくさん入ってきます。

このブログでは、新聞・雑誌やニュースサイトではなかなか拾えない北京の様子をレポートして行こうと考えています。

ビジネス系のことだけではなく、社会現象や夜のエンタテインメントまで、幅広く取り上げて行きたいと考えていますので、どうぞよろしく!

さて、中国経済に翳りが出ているのではないか、と日本のマスコミが言い始めているようですが、当地にいる限り決してそんなことはありません。
確実な成長を続けられるよううまくコントロールされている、と言う状況でしょう。調整局面と言えば言えなくも無いのですが、政府の賢い奴がうまくリードして過熱気味のところを抑えて、より投資を必要としているところに誘導している、と言う状態です。

まだまだ大丈夫。
# by pandanokuni | 2004-10-19 14:09 | 経済ネタ