人気ブログランキング | 話題のタグを見る
[検証]アジアカップ2004決勝戦-5 [意外と親切な公安警備員]
2004年8月7日16:00、アジアカップ決勝戦の舞台となる北京工人体育場近くのレストランに集合した私たちは、早めの夕食を済ませました。在中国日本大使館領事部のホームページに「目立つ服装や日本代表のレプリカユニホーム等シンボル的な物の装着は試合会場以外ではなるべく避ける。」とご親切な忠告があったので、苦労したユニフォームにはスタジアムの席を確保してから着替えることにしました。


工人体育場の前の通りには、中国の国旗・五星旗や応援グッズを売る人たち、そしてその五星旗をマントのようにまとう中国人サポータでごったがえしています。一畳ほどの大きな五星旗は竿付きで10元、塩化ビニール製の小旗は2元が相場です。


東門から工人体育場の敷地に入ると、公安か武装警察と思われる警備員が、バリケードを片手にほぼ1mごとに整列していて、通路を作っていました。その周囲には、なぜかたくさんの警察犬がいます。


私たち20名ほどの日本人グループは、できるだけ日本人と悟られないように入場ゲートを目指したのです
中国人サポータの多くが赤い中国の国旗をまとうか、振るか、手に持つかしていて、五星旗を顔やお腹に描いていますから、回りは真っ赤か、です。でも、若いカップルだったり、子供連れだったりしていて、何となく和やかな雰囲気。日本の縁日かスタジアム・コンサートの開演前、といった感じで、中国人の声の大きさに馴れ、ある程度の中国語を聞き取れる私たちにしてみれば、危険な感じはありませんでした。
そうして入場ゲートに探しながら歩いていると、日の丸を掲げている人やブルーの代表ユニフォームを着た人たちの列を発見し、そこが日本人サポータ専用ゲートだということがすぐわかりました。ここも列の両サイドに警備員が並んでいます。他のゲートにはいなかったので、きっと中国人サポータから日本人を守るためでしょう。でも、中国人サポータは、そんなことには目もくれず、自分の指定エリアの入場ゲートに、連れたちと大声で歓談しながら向かっています。

入場ゲートの手前には空港と同じセキュリティーゲートがありました。これは他のゲートと同じです。ゲートを過ぎると、若い女の子の公安が4~5人いて、金属アラームが鳴った入場者のボディチェックをしています。
ここで仲間の一人が呼び止められました。彼は大きな竿付き日の丸を持っていたのですが、女の子の公安から、「国旗は会場内に持ち込めないので、ここでお預かりします。」と流暢な日本語で言われました。。

でも私たちは、中国人サポータが道端で買った大きな五星旗を振りながら、ゲートから入場していたのを既に目撃していました。彼は「中国人サポータはみな国旗を持って入場しているよ、日本人だけダメなの?」と聞き返しました。するとその公安の女の子は困った表情をして、「日本人も中国人も国旗は持ち込めないんですが...」と語調を弱めました。

「でも、中国の人たちは持ち込んでいるじゃん...」と言い張っていると、女の子公安の上司と思われる男の子公安がやってきました。彼は女の子公安から事情を聞いて、トランシーバで誰かと連絡を取りました。そして、国旗を持ち込もうとしている彼に近づいてきて、やはり流暢な日本語で、「規則では大きな国旗の持込はすべて禁止にしてました。でも、こちらの管理が行き届かず、国旗を持って入場している人たちがいます。皆さんの安全を考えてポールだけは持ち込まないようにしてもらってます。ポールだけはあずけてもらえますか。」と言った後に、日本の会釈と同じようにぺこんと頭を下げました北京市公安局外事部の人たちと思われるゲート警備の人たちの多くは、流暢な日本語を話し、私たちがイメージする公安の態度とは正反対に丁寧な対応をしていました。こうした対応に、国旗持込にこだわった、どちらかというと反中主義の彼も、素直に従いました。国旗そのものは持ち込めるのですから....

スタジアムの席に向かうまで、中国人サポータには脅威は感じませんでしたし、日本人ゲートの警備に携わるスタッフも、(北京で生活する私たちにしてみれば)とても親切に思えたのでした....
# by pandanokuni | 2004-11-07 00:53 | [検証]アジアカップ決勝戦
バスとの物損事故の処理でわかったこと
バスとの物損事故の処理でわかったこと_b0047829_15261799.jpg

会社のクルマが事故りました。信号で停車中に後から走ってきた定期バスに幅寄せされ、右のサイドミラーを損傷しただけですが....
北京では交通事故が起こると、当事者同士がクルマを現場に停めたまま、路上で責任について激論を始めます。小さな物損事故でも、クルマを脇に寄せるようなことは滅多にありませんから、その後ろは大渋滞になってしまいます。

今回の事故は100%定期バスのほうに非があるのは、誰の目からも明らかでした。20代半ばのバスの運転手さんと同年代の車掌さんがバスを降り、こちらに駆け寄ってきました。バス停のすぐ近くですから、野次馬も数を増してきます。
こういう場合北京では、どっちに責任があるか大声の議論になり、仕舞いにはケンカになってしまうことも多いのですが、バスの運転手さんは気弱な性格なのか自分の非をスグ認め、「1,000元(約1万3,000円)で示談させてくれ」と言いました。
フツーの中国国産車であれば、このくらいの金額でサイドミラーを十分交換できます。ところがウチの会社のクルマは輸入車なので、部品の調達に時間がかかるし、1,000元じゃ修理できるはずがありません。そのことを、会社の運転手さんがバスの運転手さんに説明しました。
ウチの運転手さんは、自動車保険を使うことを勧めました。北京市内のバスは一応保険に加入しているようなので、「業務中の事故だし、保険を使えば、自腹を切る必要もないだろう」と言う親切心からです。するとバスの運転手さんは、「それだけは勘弁してくれ」と言うのです。

保険を使うような事故を起こしたバスの運転手はクビになってしまうらしいのです。「バス会社に知れると仕事を失うので、何とか自分で解決したい。分割でも払うから、信じてくれ」と言います。
ウチの運転手さんも紳士なのでボッタくるつもりは毛頭無いので、「修理工場で見積もりを取らないとわからないが3,000~4,000元(約4~5万円)は必要だろう」と言うと、バスの運転手さんはひどく落胆してしまいました。月の給料は1,000元しかもらってない、と言うのです。

この頃になると、事故を起こしたバスの乗客はバスを折り始めました。事故現場でバスは運休です。私も先を急ぐ身だったので、解決をウチの運転手さんに委ねてタクシーを拾い、現場を後にしました。
その後ウチの運転手さんは、バスの運転手さんをウチの会社に連れてきて、ウチの会社の幹部同席のもと、示談の念書を書いてもらったそうです。

ウチの運転手さんも昔はタクシーの運転手をしていて、それでも多いときは月3,000元くらいの収入があったそうです。でもバスの運転手さんが1,000元しかもらっていない、ということには納得していました。駆け出しの運転手だと、そのくらいの薄給も「有可能(たぶんそうだろう)」とのことです。同じ運転手仲間としてかなり同情していました。
手取り給料の4か月分もの示談金を自腹で払わなければならないバスの運転手さんはホントに気の毒でなりません。しかも、月1,000元の仕事を失いたくないがために、です。太っ腹の日本人ならポケットマネーで修理するから「もういいよ」と言いたい感じですが、会社のクルマですし、そうは行きません。

ウチの会社のクルマは対人賠償20万元(約260万円)までの自動車保険に入っているそうです。日本人としては死亡事故に対応できないと思ってしまいますが、運転手さんいわく「没問題(だいじょうぶ)」なのだそうです。むしろ、高級ヨーロッパ車と物損事故を起こしたり、重度後遺症の人身事故を起こしたりすることが心配だと言います。ウチの会社規定では業務上の事故は会社負担になっていますが。
ただ北京で日本人が運転して死亡事故を起こした場合の補償は、こんな金額では済まないようです。数年前ですが2桁違いの賠償を求められた方がいらっしゃいますから、お気をつけください。ちなみに、中国の対人賠償保険の最高額は100万元(約1,300万円)までだそうです。

その後、ちょっとうれしいニュースが飛び込んできました。修理工場からの見積もりです。部品調達に1ヶ月かかるのですが、修理代は2,200元とのこと。ウチの運転手さんも心持ち軽やかになってバスの運転手さんに電話していました。
# by pandanokuni | 2004-11-04 15:26 | 社会ネタ
北京の日本人の1ヶ月の生活費
それでは、日本人が北京で生活するのに、毎月いくらくらい必要でしょうか?
一人暮らしの男性の典型例と言えるある友人の事例を紹介してみます。

まず日常の生活費、主に食費やトイレタリーの購入ですが、1週間で見てみましょう。
彼は朝食を食べません。日中勤めていますから昼は外食になります。オフィスの社員食堂でしたら10元くらい、近場の中華レストランで同僚とシェアすれば一人20元程度、ケンタッキーや吉野家など馴染みのファーストフードなら25元くらい、比較的高級な日本料理店やタイ飯ややイタ飯やででランチにすると60元くらいです。これらを取り合わせると、月~金の5日間で150元もあればかなり立地なランチ生活ができるはずです。
夕食は週2回ほど外食とすると1回当たり割り勘で150元くらいでしょう。残りの夕食と土日のランチは自炊です。
自炊のために週2回はスーパーで買い物をします。野菜やお肉やパスタや牛乳やビールや調味料やインスタントラーメンやお菓子などの食材と無くなりかけたボックスティシュや歯磨きなどを買ったとして1回あたり100元を越えることはまずありません。しかも、日本人が行くようなスーパーですから、東京で言うと紀伊国屋みたいな高級店でです。

ここまで、昼食代が毎週150元で月700元、買い物代も毎週150元くらいですからやはり月700元。最低必要な飲み食い+日用品で毎月1,500元(2万円くらい)でしょうか。この金額で毎晩缶ビール2本ほどの晩酌も付きますし、それなりのレストランでのディナーが週2回含まれます。

通信費は、携帯電話の通話料が比較的高くつきます。積極的に使わないようにしても月300元くらいです。自宅はIP電話なので日本と週2~3回10分程度の電話をしても月100元程度で済みます。ちなみに、自宅のブロードバンド代は家賃に含まれています。

交通費ですが、彼の場合、出退勤時は会社負担ですし、近くのスーパーなどへは自転車で行きます。同僚と外食したり、友人とディナーに出かける場合は、タクシーを利用しますが、多くても月200元ほどです。

被服関係費について、スーツや服は日本に帰ったとき買うので生活費から除外しますが、自宅で着るような普段着は北京で購入しますが、月平均100元もあれば十分です。

医療・衛生費としては、散髪代が毎月かかりますが、ローカルの中級美容院でマッサージ月で50元。医療費は海外旅行傷害保険が使えますから、原則として無料です。

ここまで:
日常生活費が1,500元 / 通信費が400元 / 交通費が200元 / 被服関係費が100元 / 医療・衛生費が50元
合計2,250元(約3万円)です。

問題は交際費です。一般的な単身赴任サラリーマンである彼は、週に1回は一人であと1回は友人とスナックに行きます。2ヶ月に1回ボトルを開けるので、1ヶ月当たり1,600元ほどスナック通いに費やします。さらにマッサージが好きなので、週に1回はお店に赴き(1時間60元)あと1回は自宅出張(2時間200元)で2時間マッサージをしてもらいます。これで1ヶ月1,200元くらい費やします。カラオケ系のお店は取引先か日本からの出張者としか行かないので、会社負担で済みますが、チップは自腹ですから月平均500元くらいかかります。合計3,000元(約4万円)以上になります。

なお彼の場合、家賃(光熱費含む)は会社負担です。

北京の日本人の1ヶ月の生活費_b0047829_17245735.jpg
まとめますと、交際費を除けば毎月2,250元、約3万円ほどで十分リッチな生活ができるのです。

彼の場合、ゴルフはしませんしカラオケも好きではないですし、スナック頻度も決して高いほうではないので、遊び人とは言えませんが、そこそこスナック通いをしてマッサージなどしてもらうと、交際費のほうが日常生活費より高くついてしまうわけです。
なお、土日にゴルフを嗜む方だと、プレイ代が安くて500元、交通費、食事代、さらに「ニギリ」も含めると1回1,000元(1万3,000円)は必要です。
スナックも安いからと思って、ほぼ毎日通ったりすると月4,000元(5万2,000円)くらい出費することになります。

家賃ですが、月2,000元くらい出せば家具・家電付きでそこそこのアパートは賃貸できますから、夜の遊びを控えれば、月5,000元(6万5,000円)でかなりリッチな生活ができるはずです。
# by pandanokuni | 2004-11-02 22:17 | 経済ネタ
北京の日本人の社会的ヒエラルキー
前回は北京で生活する日本人の経済的ヒエラルキーについて書きました。今回は社会的ヒエラルキーについて書こうと思います。
ピラミッドの頂点に立つのは、やはり大使館員でしょう....

北京は中国の外交の舞台ですから、全権大使をはじめ公使、書記官、参議官とご立派なお役職の大使館員がたくさんいらっしゃいます。この方々はいろんな意味で神様のような存在と言えるでしょう。
ただ、大使館員の中でも大きなヒエラルキーが存在することをお忘れなく。つまり本省からおいでの方が上ですし、本省でも外務省ご出身の方と国土交通省ご出身の方ではずいぶん違いがあります。他にも地方自治体や独立法人、外郭団体から派遣されている方も多いのですが、民間からいらっしゃっている方など、たいへんな思いをされている場合もあるようです。

北京の日本人の社会的ヒエラルキー_b0047829_0212184.gif
大使館員のお次はと言えば、商社員でしょう。最近は不景気で傾きかけているところもありますから、以前ほどではありませんが、北京日本人のセレブとして君臨している点では変わりありません。ただ、日本では同じ商社に勤めていたのに、こちらに来ると合弁会社出向と言う身分になる方も多く、そういう方とその商社の北京支店勤務の方とは大きな精神的格差があるようです。

商社員の下には大手企業から駐在できている方々が続きます。もちろん日本での会社の大きさと業種により、この中でもヒエラルキーが細分化されます。一般的には一般消費財を生産販売しているメーカーさんが上で、次いで原材料や素材・部品などのメーカーさん、そしてサービス業と言うことになります。

このあたりからボトム層と呼んで良いのかもしれませんが、ご自身でビジネスを始めた方が次にきます。経済的には恵まれてらっしゃる方も多いのですが、北京の日本人コミュニティーの中では残念ながら比較的下層レベルに押し込まれてらっしゃいます。人数的にはそう多くはありません。

そして、現地採用で北京で働く方々と留学生諸君が底辺を形成しています。こうした層の方々の中にも、大使館員や商社員とセレブなお付き合いに邁進してらっしゃる方もいますし、バックパッカー同様の暮らしを愛してる方もいらっしゃるわけです。

もちろん、こんな社会的ヒエラルキーに囚われず、活き活きと北京暮らしを楽しんでいる日本人が圧倒的に多いことを付け加えておきます。
# by pandanokuni | 2004-11-02 15:48 | 社会ネタ
北京の日本人の待遇
北京には1万人以上の日本人が生活していますが、中国人民同様極端な経済的ヒエラルキーが存在しています。

日本の大きな会社から駐在でいらっしゃっているような方は、住むところはすべて会社持ちで、海外手当てなどがつき、所得税なども会社負担になるので、手取り年収ですと日本の1.5倍以上の方もいます。
例えば、30代前半で毎月70万円以上手取りでもらっている方がいるわけです。こういう方は、単身でも毎月2,500ドル(約30万円)の高級マンションに会社持ちで住めたりできますから、実質100万円くらいになりますね。

中小企業から駐在でいらっしゃっている方は、海外手当などがついても、こちらの住居費を会社と折半したりする場合も多いので、同じ30代前半なら毎月30万円くらいでしょうか。北京なら相当リッチな生活ができます。

あとはこちらで職を探して、日系の現地法人などの企業に就職している、いわゆる「現地採用」の方ですが、これはもう待遇がまちまちです。
30代前半で手取り2,000ドル(約22万円)と住宅を支給してもらっている方もいますし、毎月手取り5,000元(約6万円)で家賃や交通費も自己負担の方もいます。こういう方は、月1,000元(約1万3,000円)くらいのアパートを自腹で借りたりするわけです。

月1,000元のアパートは、北京の現地人にとってはどちらかと言うと高級な部類に属します。残りの4,000元で一人暮らしなら、そこそこリッチな生活ができることは事実です。でも同じ年代の日本人が、自分の10倍以上の収入を得てると思うと、貧乏に思えてくるわけです。
# by pandanokuni | 2004-11-01 23:45 | 経済ネタ