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[検証]アジアカップ2004決勝戦-6[守られた第1ブロック]
日本人サポーターはチケットで指定された座席に拘わらず、原則として第1ブロックで観戦するように指導されました。
日本からツアーで観戦に来ていた人たちは、ガイドが第1ブロックに案内しました。
北京在住の日本人たちには、在中国日本大使館領事部のメーリングリストなどで知らされました。
そうした情報を知らずに他のゲートから入場しようとしても、ブルーの代表ユニフォーム・レプリカや日章旗などを持っていて明らかに日本人サポーターに見える人たちは、、ゲートの係員によって、第1ブロックに誘導されました。

キックオフ2時間前の18:00には入場したのですが、第1ブロックの前半分は既に埋まっていました。私たちは、前から2/3くらいの場所を2列確保し、ブルーのユニフォームに着替え、顔に日の丸のシールを貼り付けました。
観客席は既に8割くらい埋まっていました。もちろん、中国の国旗・五星旗で真っ赤に染まっています。ポール付きの旗は持ち込めないことになっていたにもかかわらず、至る所でポール付きの五星旗が振られています。

第1ブロックは、ゴールの斜め後ろに位置します。前列はグランドに隣接していますが、北京工人体育場は陸上トラックの内側がピッチになっていますから、最前列であってもゴールまではかなりの距離があります。[検証]アジアカップ2004決勝戦-6[守られた第1ブロック]_b0047829_1938284.jpg座席数は約500で、このスタジアムの収容人数の100分の1。販売されていたチケットのランクではもっとも安い額面100元の「(甲乙丙丁の)丁」が割り振られているブロックの一つです。私たち仲間が入手したチケットで、最も額面が安いチケットが800元、高いのは3,000元でしたから、何とも損した感じがしました。

でも安全はお金に代えられません....
第1ブロックのグラウンドに向かって右側は、グラウンドに入場する際の通路になっており、観客スタンドと隣接していません。ただし左側は観客スタンド(第2ブロック)と通路を隔てて隣接しています。
私たちの左隣の第2ブロックの観客スタンドは、既にすべて埋まっていました。ただ、よく見るとちょっと様子がおかしいのです。
第1に、第2ブロックだけ赤くないのです。五星旗を持っていたり、振っている人が一人もいないのです。そして、整然と着席しています。まだキックオフまで時間があるので、トイレや飲み物を買うためにうろついている人が居ても良さそうなものですが、第2ブロックだけは全員がキチンと着席した状態です。
年齢にはばらつきがあります。若い人もいれば、子供もいるし、おじいさん・おばあさんもいます。ただ皆整然と着席しているのです。
仲間の一人がさっそく情報を仕入れてきました。第2ブロックを埋めているのは、武装警察(公安と軍隊の中間的な存在)とその家族だということが判明しました。

第1ブロックの守りは万全のような感じがしました。右に隣接する観客席がないですし、左側は武装警察が中国人サポーターとの緩衝地帯を形成しているわけです。
興奮した中国人サポーターが日本人サポーターの専用ブロックに進入しようと試みたとしても、まず武装警察のブロックを突破しなければならないわけですから....

なお、日本人サポーターと判別されずに、第1ブロック以外の席で観戦した日本人もかなりいました。中国人の友人と観戦することにした人、敢えて危険を味わおうとした人、第1ブロックに日本人が集められていることを知らずに他のゲートをパスできた人などです。
私たちの友人も何人かは、中国人サポータで真っ赤に染まるスタンドで観戦することを決めていました。
彼らとケータイで連絡を取り合います。日本人同士ですが、さすがに中国語を使うしかない状態でした。周りの中国人サポータに、日本人だとバレると危険な感じがしたそうです。自ら火中に飛び込む精神、物好きとしか言いようがありません。

武装警察に守られた第1ブロックの私たちは、みなブルーのユニフォームに着替え、日の丸を掲げながら、スナックなどつまみながら、ピッチに出てきてウォーミングアップを始めた、日本チームに大きな声の日本語でエールを送りつつ、キックオフを待つことができたのです。
by pandanokuni | 2004-11-14 19:41 | [検証]アジアカップ決勝戦
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