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だったら、あなたが北京に来てやってみてください!
私は日本の会社から出向で中国の現地法人の責任者を勤めています。ですから、現地法人では会社の責任者の立場ですが、日本の会社では一社員ですから上司がいます。

上司は普段は日本にいます。中国担当の部門ですけど、中国に来るのは平均して月1回くらいです。ビジネスクラスに乗って飛んできます。
北京首都空港には、現地法人から必ずクルマでお迎えにあがります。私は出張から北京に戻ると、タクシー乗り場に駆け足で向かいます。運転手さんに行き先を告げると、「5時間待ったのに、そんな近場か」とチェと舌鼓を打たれて、50元で済むはずなのに100元とかボッタくられて、料金交渉で喧嘩している日々を送っているのにです。
ホテルはもちろん五つ星です。私が国内出張の地方都市で300元の宿泊費でも高いな、と思っているのに、上司は1,200元(約1万5,000円)の五つ星ホテルにもかかわらず、北京の物価はさすがに安いとか思っているのです。
私と一緒の食事は当然中華です。部下の私は毎日中華料理を食べていて、お昼も社員食堂の8元の中華料理。たまに奮発して、日本料理の夕食を取っても、生ビールを数杯飲んで200元(約2,600円)のお勘定が来ると、高いと思っていちいち伝票をチェックするのに、北京に来て上海蟹を食べたいとか、焼き餃子と杏仁豆腐を食べたいとか日本の上司はおっしゃいます。せめて、上司なら部下が毎日脂っこい中華料理を食べていることに同情し、会社経費でも構わないから、せめて松伸(なだ万に次ぎ、北京では本格的な日本料理を食べさせてくれるお店)あたりで、ふんだんに日本料理をご馳走してくれてもいいと思うわけですが....

当然、仕事の話になると、なぜこれがうまく行ってないのか、とか、これではダメだ、とか、こうしなければうまく行かない、とか、さんざん文句をお付けになるわけです。
こっちは、北京にダテに7年居て仕事しているわけじゃないのです。少なくとも、この上司様よりは北京の事情を知っていて、できる限りのことを尽くしているのです。
五つ星ホテルの中華レストランで上海蟹込み一人1,000元(約1万3,000円)のディナーを食べて、さすがに北京は物価が安い、と言う感覚の上司に、中国のマーケットが把握できるとは思えないのです。こちらは一日の生活費を30元(約400円)程度に抑え、北京の一般的な生活者の暮らしに近づこうと努力しているのに(それでも現地の方には贅沢だ、と思われていますが)。

中国でモノを売る商売をしている日系企業は、日本に居て遠隔操作で何とかなると思っている人たちの意見に耳を傾けてはイケないのです。NHKの中国特集などを見た程度で、中国はこうなんだ、なんて思われてはたまったものではありません。ローカルピープルにはまだ遠いかもしれませんが、少なくとも中国に居る私たちは、出張でたまにいらっしゃる日本の本社の上司よりも、まだこちらのマーケットが見えているはずです。それなのに、こんな私たちに文句をつける---君は中国のマーケットを理解しているのか----。
こんな時は、大きな声で叫ぶしかありません:

「だったら、あなたが北京に来てやってみてください!」

と。
by pandanokuni | 2004-11-10 03:38 | その他
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