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北京と東京の地図を重ねてみると、私の住まいは"吉原"あたりだった。
中国の地図には縮尺が記載されていないことが多いようです。正確な地図は軍事機密に属するから、などと聞いたことがありますが、Google Earthのご時勢に、不便なお話です。
それでも、最近はスケール入りの地図も見かけますし、三環路や四環路を含む主要な道路には、「次の出口まであと何Km」という標識が、かなり正確に表示されるようになりました。

北京の道路は幅の広い直線が多いので、距離感が掴みにくいように思います。そのかわり、市街地の道路のほとんどはは東西か南北で一直線にできていますので、方向感覚は掴みやすいと思います。
タクシーの助手席に乗ると、メーターの走行距離を覗き見することができますから、A地点からB地点まで何Kmという情報は得られますが、メーターの精度が低いのか、同じ区間を同じ経路で走っても、乗るたびに距離が違ったりします。

東京の山手線(の内側の面積)は、北京だと三環路(の内側の面積)と同じくらいなのかなぁ、などと漠然と思い込んでいて、ならば四環路は東京で言えば環七になるだろう、と日本からの出張者に説明したりしていました。

でもホントにそうなのか疑問に思い、東京の地図にGoogle Earthでゲットした北京の衛星写真を重ねてみることにしました。Google Earthは距離の表示も(たぶん)正確にしてくれるので、東京の地図の1KmとGoogle Earthの1Kmが一致するように。
すると、山手線の東西の幅が二環路のそれとほぼ一致することが判明したのです。南北の高さもほぼ一致です。
つまり、東京において山手線の内側だと思っていた地域は、北京では二環路の内側にしか過ぎない、と言うことです。とすると、三環路が環七で、四環路は環八くらいの感じなのだろうか.....

これはもっと正確を期さなければならないと思い、北京の地図と東京の地図を同縮尺で重ねてみるしかないと思い立ちました。
いやはや思いのほか、困難な作業でした。
ネット上で入手できる地図も市販の地図もスケスケで透明なわけではないので、二枚重ねると下のほうの地図が見えなくなっちゃいます。ですから、それぞれの地図を線画でトレースすることから始めなければなりません。
Photoshopに取り込んで、縮尺と方位を正確に一致させて、それぞれの地図をトレースして.....と、思いつきで始めた作業は、せっかくの休日の私をヒッキー君にしてしまいました。

北京と東京の地図を重ねてみると、私の住まいは\"吉原\"あたりだった。_b0047829_22154932.gifそれでも何とか二枚の地図を重ねることに成功しました。
北京の故宮と東京の皇居を同じ位置にして重ねるのがスジだと思いやってみましたが、北京の西側と東京の東側には馴染みの薄い自分としてはスワリが悪かったので、北京の天安門と東京の新宿駅を同じ位置になるようにしました。
そうすると.....

  • 天安門が新宿駅だと、東京駅は東三環路の双井橋付近になります。

  • 私の住む朝陽公園のあたりは、浅草のちょっと北。まさに吉原のあたりになりそうです。

  • 六本木は、天壇公園あたり。景山公園は、高田馬場。

  • 北京首都空港は、千葉県の流山市付近。つくばエクスプレスの流山おおたかの森が最寄り駅。

  • 北京大学は、東武東上線の朝霞駅付近。

  • 2008年にオリンピック開会式の開催予定地は、なんと西川口

  • 盧溝橋は小田急線の新百合ヶ丘駅より先。

と言う風になります。
「北京・東京重ね地図」、どうぞ皆さんも見てやってください。

もっと大きな地図は、こちらから、どうぞ
by pandanokuni | 2005-11-26 22:17 | 社会ネタ
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