中国の三大ポータルの一つ"新浪網"(sina.com)で「中国人が見た日本」という特別調査をやっています。
この設問と言い、回答の途中経過と言い、あまりにもおチャラ気過ぎるので、日本語で引用してご紹介しようと思いましたが、このエキサイトブログはtableタグがうまく表示できないようなので、笑ってみたいと思う方は、"ぺきん日記 -中国/北京より- (live door版)"のほうでご確認ください。 NASDAQに上場もしている"新浪網"のCEOは最近新しい人に代わりました。汪延さんというソルボンヌ出の32歳の北京人なのですが、CEOになった途端、盧溝橋事件があった日に南京の記念館に出かけて行き、「南京大虐殺史実サイト」の立ち上げを発表し、記者会見では「日本からの資金的支援は一切得ていない」と言い切ったツワモノです。 そういうわけで、常任理事国入り反対のネット署名運動も、この"新浪網"が率先して応援していましたから、日本がお好きでない中国のネット・ユーザーが好んでやってくるポータルサイトと言えなくも無いのです。 ですから、調査結果には相当なバイアスがかかっているのは確かですが、一つ気になったのが、「資源争奪のため」というキーワードです。 日本について、軍国主義だとか軍事大国だとか言う回答が圧倒的に多い中で、日中戦争の根本的原因を「日本国内の資源不足による生存空間の確保」と答えている人が最も多かったのです。また、日中関係の未来も「資源争奪のため、両国は再び一戦を交える」との回答が6割。つまり、日中の問題は日本の資源不足に起因する、とでも言える発想が主流になっているのです。 東シナ海、もとい、東海の天然ガス田開発問題や尖閣列島、もとい、釣魚島領有権問題などが、日中間の戦争に進展する、との考え方が、一部の中国の若者にあるということでしょう。 日本は小さな島国で、その割には人口が大きくて、慢性的に資源不足になっていて、中国の利権を脅かしかねない。中国の利権を守るためには、日本との戦争も辞さない、という感じでしょうか。ある意味で、冷静とも言える判断ではないでしょうか。 小泉さんが中国人民に跪いて、"正式に"過去のことを謝罪したら、「許してあげる」と思っている人が36%もいたということは、この種の調査にしては驚きです。常任理事国入りも、郵政民営化も、なんだか雲行きが怪しくなってきている昨今ですから、ここは一つ、日本の未来のために中国人民に跪いてみてはいかが...などと書いちゃうと、またお叱りを受けそうなので、きょうはこのへんで止めにしておきます。 調査について詳しく知りたい方は、"ぺきん日記 -中国/北京より- (live door版)"をご覧ください。
by pandanokuni
| 2005-08-06 00:56
| 社会ネタ
|
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