私が北京に着任する前、東京本社の中国人の同僚からもらった、餞の言葉でした。その彼も私同様、決して身持ちの固い奴ではなかったのですが、「中国には"兎子不吃窩辺草"と言う言葉がある。身の回りの女の子に手を出すとロクなことは無い。ウサギですら知っている、って意味だよ。特に社員関係は気をつけなよ。」と言うのです。日本にいた頃、思い当たらないフシが無いわけでもなかった私は、一応中国人朋友のこの言葉を肝に銘じて、北京にやってきました。
駐在して北京で働く日本人は、日本より、そうした"機会"は多いはずです。 まず日本で働いていたときより、仕事上の"権限"が大きくなる場合が多い。中国人の"部下"を多く持ち、その人たちを面接して採用したり、指導したり、査定したりする立場になる人が多いでしょう。また、言葉に不自由な日本人は通訳やアシスタントと行動を共にすることになります。中国では女性、しかも若い女性が職場で活躍していますから、仕事周りに女の子がたくさんいることになるでしょう。 また、"素人"の女の子と知り合う機会も限られてしまいます。日本人の女の子は絶対数がまず少ないですし、中国人の女の子と知り合おうとしても、北京に駐在を始めて当面の間は仕事関係者が中心になってしまうのではないでしょうか。 そんなわけで、身近な女性に手を出してしまいそうになる機会が、日本より一層多くなるのです。"玄人"の女の子だったら何とか逃げ切ることができるかもしれませんが、職場がらみとなると、それは大変です。 私の知る限りにおいても、女性通訳と国内出張に行く間に"できちゃった"り、自社製品のキャンペーンでアルバイトしていた女子大生とねんごろになってしまったり、いろんな日本人がいるようですが、結婚という幸せな(?)結末を迎えるか、どろどろとした話になってもめるか、両極端のようです。特に中途半端な気持ちで手を出してしまうと、双方とも職場に居られなくなったり、日本の本社や家族にまで"醜聞"が伝わるといった、ひどい結果を招いたりします。 中国、特に北方系の女性は、いまの日本の女の子ほど、"ドライ"ではない点に留意する必要があるでしょう。会社の上司とお付き合いすると言う点で、相手のほうも恋愛以外の、例えば仕事上のメリットを期待しているはずだと、たかをくくって"割り切ったつきあい"ができるのだろう、などと男性のほうは考えたりするのでしょうが、実はそうでなかったりします。 このことは、"カラオケ"などのいわゆる"玄人"に属する女の子の場合でも当てはまるようで、心当たりのある日本人男性も多いのではないでしょうか。 ですから、うまく行っているときはまだ良いのですが、男性のほうが一方的に冷めてしまうと、なかなかキレイには別れられなくなるみたいです。まして、男性のほうの気持ちが他の女の子に移ったことを知ったりすると、極端な話、法的手段に訴えられたりしちゃいます。 もちろん、"身の回りの草"を食べちゃっている中国人の男性もたくさんいます。"老板(ボス)"と呼ばれているような男性には身近に特別な関係の女の子を置いているケースが多いようです。ただ私の見るところ、彼らの多くは堂々としています。仕事がらみの夕食会などにも堂々と連れてきて、堂々とホテルの部屋に消えていったりします。また、関係を絶つときには、相当の見返りを補償したりしているみたいです。こういうことは、駐在の日本人男性にはできないのではないでしょうか。 周囲のこうした状況を思い知るに、私は中国人同僚が餞でくれた忠告を忠実に守って(?)ホントに良かったと思っていますし、私自身"下半身スキャンダル"で日本の本社に怪文書が送られることも無かったので、北京で足掛け8年も働いているんだろうと考えたりしています。 そんなわけで、「ウサギは巣の回りの草を食まない」という言葉で諭してくれた彼にはたいへん感謝しているのですが、その中国人同僚はと言うと、いつの間にか日本の本社の同僚女性社員と結婚してしまいました。結婚式に呼ばれたとき、「おまえ、言っていることとやっていること、ちがうんじゃない」と冷やかしてやったのですが、「最後まで面倒をみればいいんだよ」と返されました。 まさに、「最後まで面倒をみるつもりが無ければ、身の回りの女の子には手を出すな」と言うことなんですね(よく考えてみれば、"身の回り"じゃない女の子にもあてはまっちゃいますけど)。
by pandanokuni
| 2005-01-23 00:37
| 社会ネタ
|
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