12月1日は「国際エイズデイ」だったそうです。中国衛生部(厚生労働省のようなもの)によると、中国のHIV感染者は2004年4月現在で84万人、エイズ発症者は8万人とのことですから、実際はそれ以上居るを思われます。これまでは、麻薬常用者や売春婦など特殊な人たちが罹る病気であって、フツーの生活をしている限り、一般ピープルにはあまり縁の無いモノという考え方が強かったようです。ところが、HIV感染者が年40%の割合で増加するに及んで、この病気はフツーの生活をしている人たちにまで広がってきているようです。胡錦濤・国家主席は、自ら病院に赴きエイズ患者を見舞い、エイズ患者と握手をしました。このシーンを官製報道機関を通じ多くの人民に見てもらうことによって、中国政府もエイズがより身近に迫っていることをアピールしたようです。
いわゆるフツーの人たちのセックスによる感染が増えているらしく、大学のキャンパスが格好のキャンペーン会場になりました。北京あたりの多くの大学生にはステディがいます。仲間同士が公認しあう彼と彼女の関係で、アメリカのキャンパス物の映画でも見ているかのようにベタベタしたりしています。地方出身者は学内の寮に住むことが多いのですが、最近の地方出身者はお金持ちも多く、アパートを借りたりして、ステディと同棲したりする学生もいます。ほとんどのステディ同士はセックスの関係でしょう。セックスの面では日本より遅れている、と言われることが多い中国ですが、未婚者であってもステディな関係であれば、やることはやっちゃうようです。ただ北京あたりの若者は、いろんな人とセックスする、ということについては、かなり否定的な感じはします。 とは言え、大学生もセックスするわけだから、エイズ予防キャンペーンには格好のターゲットだったのでしょう。北京の多くの大学で、エイズに関する知識を正しく知ってもらうため、そして予防方法に関するセミナーなどのイベントが開催されました。 この時、コンドーム会社の協賛を得て、イベントに参加した大学生にコンドームを無料で配布する計画だったそうです。いわゆるサンプリングというもので、当然協賛企業の宣伝も兼ねてのことでしょう。ところが、Phonenix TV(鳳凰電視台)の報道によると、北京大学と精華大学では、大学当局がコンドームの配布だけは許可しなかったそうです。コンドームの配布は、学生に対してセックスを奨励することに繋がる、というのが理由だそうです。 一方、上海を代表する復旦大学のキャンパスには1999年からコンドームの自動販売機が設置されているそうです。 エイズ撲滅キャンペーンの一貫であっても、コンドーム配布を許可しなかった北京。大学キャンパスでコンドームを販売中の上海。保守的で権威主義的な北京とその対極を行く上海の違いがよく顕われている出来事のような気がします。
by pandanokuni
| 2004-12-07 20:48
| 社会ネタ
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