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[検証]アジアカップ2004決勝戦-8[日本人保護区に押し寄せた中国人]
ゲームが始まるまで、日本人サポータが指定された第1ブロックは約7割ほどの入りでした。中間通路を挟んで前列は窮屈なほど埋め尽くされていました。日本からツアーなどでやってきた熱狂的なサポータが多かったようで、早いうちに席を確保したのでしょう。通路の後ろ側は、中国に住んでいる日本人が多かったような感じです。俄かサポータというか、仲間内だったり家族連れだったり、いろいろです。私たちの仲間はブルーの代表ユニフォームで固めましたから、その中では気合の入ったほうです。このあたりのサポータが用意した横断幕や旗には「日中友好」「仲良くやろう」のようなメッセージが目立ちました。
当然、前のほうから場所を陣取りますから、後ろの列と武装警察グループの陣取る第2ブロック側の席はかなり空いた状態でした。

キックオフ。もう中国側サポータの声援で、隣の仲間との会話もできないくらいです。それでも、中国チームが攻め込まれる状況になると、声援も小さくなります。緩衝地帯の武装警察の皆さんは、始めのうちはかなり声援を抑えていました。スタジアム全体が真っ赤に染まる中、五星旗を持ち込んでいないので、その空間だけモノクロ・サイレント映画のようです。
ゲームが始まって5分も経たないうちに、中国人サポータが私たちの第1ブロックの通路をぞろぞろと列をなして上っていきます。最後部から10列ほど空いていた席に座り始めました。それでも、私たち日本人グループの後方3~4列ほどは、誰も座らない緩衝地帯が形成されています。

てっきり、武装警察グループが私たちの後方も取り囲んでくれているんだ、と思っていました。でも中国側が攻勢に出ると、私たちの後ろの声援がひときわ高くなるのです。人数的には第2ブロックの武装警察グループが圧倒的に多いはずなのに、後ろからの声援が異常に大きい感じです。

前半15分頃でしょうか、福西が最初のゴールを決めました。スタジアムには、ブーイングと言うより、「うぅ、うぅ」といううなり声が響き渡ります。第1ブロックの前から3分の2ほどの日本人サポータは、飛び跳ねたり、ハイタッチで喜びを分かち合っています。と、後ろのほうから新聞紙やらチラシやら紙切れやらが降ってきます!私たちの後ろに陣取っていた人たちが、明らかに私たち目掛けて投げ下ろしたものです。私が見た限り、ビンなどやカンなど危険なものは降り注いできませんでしたが、日本の3点目のときには、ファストフードの紙製トレイに飲みかけの紙コップコーラが差し込まれたまま、上のほうから投げ込まれました。これは子供連れで応援に来ていた日本人家族の小学生くらいの女の子の足元をかすりました。私たちの後ろの列に陣取っているのは、私たちを守ってくれる人たちではない、ということがハッキリしました。
私たちは、後ろの席から、何か投げ込まれるのではないか、という恐怖を感じながら、応援することになってしまったのです。

後で分かったことですが、第1ブロックに途中から入場して、私たちの後部に陣取った人たちは、チケットを持っているにも拘わらず、警備ブロックや日本人ブロックが設定されたことで、自分の席がなくなってしまった人たちの一部だったそうです。しかも、そうした人の中でも、公安や政府関係に「顔の効く」人たちだけが、何とか第1ブロックに潜り込むことができたらしく、元々第1ブロックや第2ブロックの座席指定チケットを持っていた人たちの多くは、スタジアムに入ることすら許されなかったとのことです。

それにしても、せっかく武装警察の緩衝地帯まで設置して、日本人保護を目指したのに、その日本人保護区に、それもモノを投げる気になれば狙いやすい上部の席に、偉い人のコネだから断れなかったにせよ、中国人サポータを入れてしまったのでは、私たち日本人を第1ブロックにまとめさせた意味が無くなってしまいました。
by pandanokuni | 2004-11-23 15:10 | [検証]アジアカップ決勝戦
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