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お馬鹿なのか確信犯なのか、重慶旅游新報のズレてるフォトを公開
日本のテレビや新聞で報道され、話題になっているので、詳細は省きます。

中国には数千の新聞、それ以上の種類の雑誌がひしめき合っています。
特にタブロイド版の大衆地方紙は、インターネットに押されて衰退。生き残りを掛けて、読者獲得にあの手この手で取り組んでいます。
その一環として、こんなフォト特集を組んだのでしょうかね????

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不謹慎かと悩みましたが、中国では国有企業であるメディアも厳しい市場原理主義に曝されていると言う一面だと捉えて、問題のフォトを転載させていただきました。
日本のメディア、特に"公共の"電波系の多くは上場企業であるのに、国家の庇護によってほぼ安泰ですからね....。
この新聞の編集関係者は即刻解任されたそうでです。世論や中国当局の圧力が働いた結果でしょうが、日本だったら"表現の自由"で議論となるのでしょうか....
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by pandanokuni | 2008-05-22 13:02 | 社会ネタ
温州バス爆発と聖火リレー・キャンセル
5月17日午後2時前、浙江省温州市龍湾区華龍村でバスが爆発し、少なくとも17人が亡くなったそうです。折りしもこの日は、この温州で北京オリンピックの「聖火リレー」が行われていました。
爆発のあった華龍村は、近所では名の知れた「バクチエリア」だそうで、中国当局の発表、中国メディアの報道によると、胡保強という容疑者が賭け事の恨みを晴らすためにバスを爆破させた、と言うストーリーになりました。

そしてきのう(5月18日)に、北京オリンピック組織委員会は、5月19日から3日間、「聖火リレー」の中止を発表しました。これは四川省大地震の犠牲者に哀悼の意を示すため、と言うストーリーです。
この3日間、中国では半旗を掲げるそうです。
いつもはカラフルな中国のウェブサイトも、犠牲者への哀悼を示すためにモノクロ・トーンになりました。
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ちなみに、5月5日には上海で路線バスが"原因不明"の爆発を起こして、少なくとも3名が亡くなっています。当局発表では、自然発火が原因とのことですが、中国の一部の人たちの中では、意図的な破壊行為によるもの、との見方が広がっています。
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by pandanokuni | 2008-05-19 12:47 | 社会ネタ
『アバ大地震』と『衆志成城』
中国からはExiciteブログがアクセスできない状態でした。
このエントリーは地震発生当日の北京時間2008年5月13日午後10時頃に、上海からlivedoorのほうにアップしたものです。Exiciteブログをご愛読いただいてる方もいらっしゃると思いますので、帰国後にアップさせていただいたものです。
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昨日のエントリーで、今回の大地震に関して、インターネット・メディアと比較するとCCTVなどテレビでの報道や情報公開が遅れている、と書きました。
しかし、その後12日の午後10時からCCTVのメイン・チャネルである1チャンネルは、通常の番組をすべてキャンセルして、終夜大地震に関する特別番組を放送しています。
現地の映像もかなりふんだんに放送されています。もちろん生中継のレポートは無く、編集映像ではあります。生放送のレポートは、CCTVの記者か政府機関関係者の電話によるものですが。

『抗震救災、衆志成城』

CCTVの特別番組につけられたタイトルです。
こんな意味でしょう。「震災に立ち向かい、被災者を救援しよう。人々が力を合わせれば、困難に立ち向かうことができる」

「衆志成城」は、毛沢東さんが詠んだとされる革命詩詞の『井崗山』の一節にあります。
湖南省で力を失った毛沢東らの中国工農紅軍は、1928年江西省の井岡山(井崗山)に籠り、自給自足の解放区を樹立して、"長征"に備えた、とされています。ですから、原典では、「人々の志で、城は成る」と言う意味になります。

2004年、新型肺炎SARSが猛威を奮った折、中国当局はテレビなどのメディアを使ってこんなスローガンで人民に呼び掛けたものです。

万衆一心 衆志成城 科学防治 戦勝非典
(みんなが心を一つにし、力を合わせれば、きっとできる.....科学的な予防と治療によって、SARSに打ち勝つことが。)

あのときの胡散臭い情報隠しや操作と比べると、今回の大地震の報道はかなり私の琴線に触れてしまいます。
ミリタリールックの解放軍ではありますが、きっと17~8歳くらいのまだあどけない兵士たちが、素手で瓦礫の山をこじ開けて、女の子を救出するシーン。成都の市内や北京の大学で献血の列に並ぶ若者たち。少なくとも夕べはほぼ徹夜であったと思われる温家宝さんが、降りしきる雨の中、傘もささずに"陣頭指揮"する光景....。
我が日本にもマネをしろとは言えませんが、こういう国はやっぱり"強く"なってしまうのだろうなぁ、と羨ましいような恐ろしいような感じすら受けてしまいました。

大地震が発生した5月12日は旧暦の4月8日にあたり、釈迦(ゴータマ・シッダッタ)さまの誕生日とされる「灌仏会(花祭り)」でもあるのです。
敬虔な仏教徒である知人の中国人は、釈迦佛の警告ではないか、と複雑な表情をしていました。
中国では『ウェンチュエン([サンズイに文]川)地震』と言う呼称が定着しまいましたが、このウェンチュエン県はアバ・チベット族チャン族自治州にあります。3月にはこの自治州に暮らすチベット人と中国当局の間で紛争が起きたエリアでもあるのです。
「新潟県中越沖地震」やら「阪神淡路大震災」やら、日本ですら地震の"命名"は政治絡みです。もし、今回の大地震が『アバ大地震』と呼ばれていたなら、中国国内でも海外でも受け止められ方は、かなり変わっていたでしょう。少なくとも天災の時くらいは、民族や宗教や政治の枠を超えた"人道的な"対応を願いたいものです。
国際社会が注視しているでしょうから、中国当局も"下手な真似"はできないだろうと期待しています。マスメディアをコントロールしている中央宣伝部や国家テレビラジオ総局が、情報の積極的公開に踏み切ったのも、こうした背景があるからだと思います。

少なくとも、CCTVの報道を見る限り、救援の人的物的な緊急支援は、中国国内からだけでも、かなり進んでいるようです。受け入れ体制が整わない状態での緊急支援は、受け入れ先も意外と労力や気を使ってしまうものです。現時点では、仮に外国からの緊急支援の受け入れに消極だからと言って、即政治的な意図を疑うのもよろしく無いように思えます。
日本などが考慮すべきなのは、むしろ復興支援に関してなのではないでしょうか。

ちなみにCCTVのニュースでは、外国首脳からお見舞いの電報や電話があったことも伝えていましたが、アメリカのブッシュさんやロシアのメドヴェージェフをおさえて、日本の福田さんが堂々のトップ扱いになっていました....。
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by pandanokuni | 2008-05-17 17:00 | 社会ネタ
地震発生当日の、中国のネットメディアとテレビの対応を追ってみました....。
北京からはExiciteブログがアクセスできない状態でした。
このエントリーは地震発生当日の北京時間2008年5月12日午後10時頃に、北京からlivedoorのほうにアップしたものです。Exiciteブログをご愛読いただいてる方もいらっしゃると思いますので、帰国後にアップさせていただいたものです。
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北京のオフィスがゆらりゆらり揺れたのは午後2時33分頃でした。感覚的には震度2~3くらいでしょうか。危険な感じはしませんでした。
でも中国人の社員は皆固まっています....。あちこちで女性社員の叫び声が聞こえます....。程なく、ビルのガードマンがやってきて、「エレベータが止まったので、階段で外に出てください」。ここは5階で良かったと思いました、と言うより、外に避難する必要なんかあるの??って感じです。皆階段を整然と下りて行きます。外に出るとビルのガードマンが「ビルの近くは危険だから離れるように」と。なかなか整然としていました。
現地の社員は生まれて30年、地震に出遭ったのは初めてのことだと言います。


避難1

この間、ほんの4~5分のことだったのと思うのですが、ケータイに上海の日本人同僚から電話が入りました。
「いま地震があって、避難しろと言われてるんだけど...。一応避難したほうがいいかなぁ...」
この電話で、この地震が北京周辺で発生した中小規模のものではなく、恐らく中国の北西部で発生した大規模なものなのだろう、と思いました。
ビルのガードマンに尋ねると、もうオフィスに戻っても構わない、と言うので、階段でのぼってデスクに就くと、さっそく「新華網」をチェック。「四川省でM7.5の大規模地震」の見出しが掲載されたのは午後3時少し前でした(後にM7.6、M7.8と修正)。「百度」のBBSである「貼[口篇に巴]」でも、この頃からこの地震のトピックが立ち始めました。

午後4時前、会議中だった私に「北京で今夜22時から24時の間に、2級から6級の地震が発生する可能性がある」と書かれたネットニュースの記事のプリントアウトを、現地社員が差し入れてくれました。SINA(新浪網)に午後3時37分に掲載されたもので、なんとあの人民日報のニュースポータルである人民網からの転載だと書いています。

予告

6級と言えば、日本の震度6以上にあたります。この記事に心配して、北京の現地社員たちは早く帰宅したい、と嘆願してきたのです....。「新華社の第一報が『アメリカ地震観測局によると』みたいな観測体制なのに、発生時間を2時間に絞り込んだ予知ができるはずないよ」となだめていると、さっそくSINA(新浪網)は記事を「北京では今晩、地震は起こりえない」と差替えていました。
とは言え、この"誤報"はネットや口コミを通じて広がっていて、今夜北京で大地震が起こると心配して、業務を早々に切り上げる会社も少なくなかったようです。

日本政府にはできないことだろうと言えば、地震が発生して1時間も経たないうちに「胡錦濤さんが万全の救援を指示、温家宝さんがさっそく現地に向かう」と新華社が伝えたことでしょう。胡錦濤さんがホントに指示したかは不明ですが、温家宝さんが飛行機に飛び乗り機内で声明を発表したのは事実です。
CCTV(中央電視台)の午後7時のニュース向けだったのかもしれませんが、中国の報道統制をとやかく言う前に、政権側の広報(パブリック・リレーション)の旨さを見習うことも必要かもしれません。こんなんだから、多くの人民は政権の為すことをそのまま信じてしまうのですよ....。

さて、仕事を終えてホテルに帰ってテレビをつけてみると、CCTV(中央電視台)とBTV(北京電視台)のどのチャンネルも特別番組など流さず通常番組のまま。震源地の四川衛星電視台はどうかと視ると、やはり通常番組のホームドラマが脳天気に放映されています。ただこのチャンネルだけ、画面下部に「地震の情報は入り次第お伝えします」とロールスーパーを入れていました。

STV

CCTVのニュースチャンネルだけ夜8時から地震特番に入りましたが、被害状況はスチル写真中心。現地の被害映像は現時点で解禁されていないようです。さすがテレビは中央宣伝部とテレビラジオ映画総局のお膝元だけあって、報道統制は効いているようです。少なくともCCTVの夜10時のニュースまで、現地の被害映像はお預けなんでしょう。日本のNHKが9時はニュースで一生懸命、地震のことを報道していましたけど....。
ま、被害の甚大さを伝えるよりは、人民に冷静に行動することと、政府などが救援活動に努力していることを伝えることのほうが、災害報道においては重要なのかもしれませんが。

ネットメディアは頑張ってますね。
例えばSINA(新浪網)のさっそく地震関連特集のページをつくって、2~3分おきに新しい情報を更新しています。ほとんどは地方のニュースサイトからの転載ですが、新華社の新華網もハイペースで情報を更改しています。

SINA

どこかの国を襲ったサイクロンのときのように人的・意図的な対応の誤りによって、被害が広がらないように願っています。

追記:12日午後10時以降、CCTV1チャンネルは地震報道番組に切り替え、終夜現地からの情報を主に電話による音声で伝えていました。
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by pandanokuni | 2008-05-17 16:57 | 社会ネタ