<   2007年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧
旅先で中国人グループに遭遇しても、良い旅を続けられますように....。
北京に住んでいたころは、中国の習慣にのっとって、お休みをいただいていたものです。
1月から2月にかけての春節(旧正月)、5月初旬の労働節(メイデイ)、10月初旬の国慶節(建国記念日)にはそれぞれ1週間ほどの休暇を取ることができます。日本が動いているからといって、遠慮する必要は無いのです。中国ではみんなお休みになるので、仕事が進まないのですから。
5月の労働節は日本の"大型連休"(NHK以外が言うところの"ゴールデンウィーク")と重なるので、海外のリゾートなどはトップ・シーズンで値段も高く日本人で溢れてしまいますが、それ以外の春節と国慶節は、意外と安く旅行できるシーズンなもあり、家族ともども中国の喧騒を離れようとアジアン・リゾートなどに出かけたものでした。

でもここ数年、この時期のアジアン・リゾートは中国人が中国の喧騒を丸ごと運んでくるようになり、インド洋に浮かぶさんご礁に囲まれた小さな島の水上コテージですら例外で無くなりました。
一昔前なら香港や台湾のお金持ちがちょっとだけ遠慮がちにバカンスを楽しんでいたのですが、いまでは中国大陸の成金の皆さんが友人・家族連れの大グループで押しかけるようになったのです。
独立したプライベート空間のはずなのに、夜遅くまで普通話(中国語)の大きな声が響くのです。そして、ジャラジャラとパイをかき混ぜる音。頼むから水上コテージのデッキで徹夜マージャンなんて打たないで欲しいものです。
いまはもう、春節の時期にアジアン・リゾートなどに出かけたとしたら、両サイドのコテージのバルコニーから響き渡るマージャンや爆竹の騒音と、地球の裏まで届きそうな中国語の談笑を覚悟しなければならないでしょう。

オール・インクルーシブのリゾートなら、食事時のブッフェに群がる中国人集団との戦闘になりかねません。
当然のことながら、順番無視の横入りで、行儀良く待っているとご馳走がすっかり持ち尽くされてしまうでしょう。しっかり持ち去るわりには、中国のレストランで見慣れたあの食い散らかしの惨状を残して去って行ったりするのです。
オプショナル・ツアーなどで中国人の皆さんと一緒になったら、集合時間を守ると自分たちが楽しめない結果に陥ることになるでしょう。10分経過しても、20分経過しても、集合場所に現れない輩がきっといるわけです。

まぁ、これは2~3年前のお話ですから、いまはきっとマナーが少しは改善されているかも知れません....。
所詮私たち日本人だって、ついこないだまで、めがねをかけてカメラを首からぶら下げて団体で行動する姿を外国の皆さんから揶揄されていたわけです。かつての日本人もいまの中国人も観光地やリゾートにはどうも馴染めない存在みたいなわけですが、お金をしっかり落として去っていくので、受け入れ先の観光地やリゾートとしても、軽々しく扱えなくなっているのでしょう。現に高級と言われているような日本の温泉旅館ですら、簡体字(中国大陸の標準漢字)の案内表示を用意し始めています。

とはいえ、自国民が外国であまりにも恥ずかしい行動をとらないように、中国の外務省(外交部)はマナーアドバイスを発表して、海外旅行に出かける自国民を啓蒙しているそうです。
2007年8月21日、中国外交部はウェブサイト上で『海外での中国人保護と旅行についてのマナーアドバイス(2007年版)』を発表した。
この中で、在外公館職員の職責を明確にし、大使館、領事館に助けを求める19種類のよくあるケースがまとめられている。また、中国国民が海外旅行をする際のマナー問題についても明確に触れており、公共の場では静かにし大声で話さないこと、他人とむやみに喧嘩をしないこと、街中で物を拾わないこと、賭博やいかがわしい場所などに足を踏み入れないこと、などがあげられている。
近年、海外旅行をする中国人が増えているが、中国人旅行客の海外でのマナーの悪さが目立っていた。中国のイメージを損なうため、中国政府も頭を抱えている。
(Yahoo!ニュース)

中国人には覚えやすいというか馴染みやすいように漢詩のスタイルで海外旅行のマナーを啓蒙しようとしているわけですが(中国外務省ウェブサイト)、いま風にすればラップみたいなものなので、ちょっとそれ風に日本語にしてみました。

中国人民、海外旅行さ、礼儀をわきまえ、尊厳もって、
いつでも清潔、環境保全、臭わない服着て、大声上げずに、
年寄り・子供は、きちんといたわり、困った人には、手を差し伸べて、
レイディ・ファースト、いつでも謙虚に、集合時間はきちんと守ろう、
並んでいたなら割り込み厳禁、イエロー・ラインは踏み越えナイ!ナイ!
ホテルの中ではマナーを守って、備品や何やら持って帰っちゃダメよっ!
食事の時には大声出さずに、ビッフェの料理にガツガツしないで、
ギャンブルやネエちゃんの誘惑は撥ね退け、善良にして健全なエンタメ、
観光地ではハシャいじゃダメよ、民俗、風習、タブーは冒さナイ!
困ったときには、いつでもおいでよ、中華人民共和国の領事館、
文明旅行に、行っておいでよ、一路順帆(イールゥシュンフン)、ボンボワージュ!!


どうも、ただ騒がしいだけでは無さそうです.....。
せっかくのリゾートでチャイニーズ喧騒に巻き込まれぬよう、皆さんも旅行の時期には注意を払ってくださいね。
[PR]
by pandanokuni | 2007-08-30 20:39 | ひまネタ
『百度』じゃなくて『100度』、まがいモノ中国で見つけた意外とWeb2.0なグルナビ・サイト。
百聞は一見に如かずなので、まずご覧になっていただきたいと思います。
中国で最も利用されていて、果敢にも日本に殴り込みをかけている、NASDAQ上場の検索サイト『百度(バイドゥ)』じゃなくて、『100度(イー・バイドゥ)』

まがいモノ天国の中国において、こりゃ人気の『百度(バイドゥ)』をパクったサイトか、と思いきや、意外とスゴイのです。
一言で言うなら「グルナビ」のムービー版と言えるでしょう。レストランや飲み屋やバーやエンタテイメントのお店を紹介するナビゲーション・サイトなのですが、すべてムービーになっているので、分かりやすいわけです。
お店や料理の写真や紹介テキストだけでは、なかなか雰囲気まで伝わらないものです。ムービーだと写真やテキストの10倍くらいは、うまく伝わります。
しかも『100度』に掲載されているお店紹介のムービーの多くは、かなりクールです。スチル写真を組み合わせたFlashによるものではなく、実際にお店を取材して撮影したムービーが大半です。ミュージック・クリップ風のものもあれば、日本のテレビ番組でも見かけるような女性レポーターによる体験レポート映像もあれば、テレビコマーシャル風のものもある、といった感じで、総じて本格的なムービーによる体験マーケティングが実現されているのです。

こりゃ、結構お金かかっていそう、と思っちゃいますが、こうしたムービーの制作費は"ただ同然"なのです。"ただ同然"でありながら、スタッフやナレーターは、映画監督や女優の卵たちなのです。張芸某など世界的な映画監督や俳優、女優を生み出してきた北京電影(映画)大学の学生たちが、お店を取材からスクリプト、撮影、演出、編集、そして出演まで、"ただ同然"でやってくれているのです。
学生たちにしてみれば、映画やテレビ業界で名を上げるための実習体験になりますし、集客力の大きなサイトに乗せてもらえるということは、作品を多くの人たちに見てもらえる機会を与えてもらっている、ということにもなるわけです。
『100度』は北京電影大学など、映像クリエイターを育てている大学などと組んで、このサイトを立ち上げたのです。

一般的に、B2Cサイトのビジネスは、誰でも簡単に立ち上げられますが、そのほとんどが広告収入によるビジネスなので、たくさんの人たちに見てもらわないと、収入が上がりません。ですから、集客のためにたくさんのお金をかけて、広告などのプロモーションを行う必要があるわけです。
ところが、この『100度』の場合、ムービーを作る際にレストランなどから制作費をいただきますから、広告が貼りつく以前に収入が得られます。しかも、素人作品とは言えない結構本格的なムービーを"ただ同然"で作れるわけですから、制作費のほとんどが利益になるのです。さらに、制作費は1年分の掲載料込みで約10万円と格安ですから、個人経営のレストランや居酒屋であっても、あまり抵抗無くコマーシャル・ムービーを作ってもらおうと思うでしょう。

とは言え、せっかくのムービーがネット上に置いてあるだけで、視てくれる人がいなかったら、意味がありませんし、レストランもお金を出さないでしょう。
『100度』へ呼び込む必要があるわけです。本来、お金をかけてプロモーションをする必要があるわけですが、この『100度』はお金をかけずにサイト誘導を実現しているのです。
中国で最も利用者が多いSINA(新浪網)の生活関連ページに自社ムービーを提供することで、無料でリンク・ボタンを貼り付けてもらったり、上海メディア・グループのポータルサイトの「飲む、食べる」メニューから無料でダイレクト・リンクをもらったりしているので、アクセス数アップにお金がかかっていないのです。
こうした提携は、『100度』の提供するムービーがコンテンツとして魅力的だから可能になったのでしょう。

『100度』では北京などの主要ホテルのVOD(ビデオ・オン・デマンド)にも、ムービーを提供する計画があるそうです。お店紹介ムービーのデリバリー先が増えれば、お店も学生も喜ぶでしょうし、も少しお金も取れるかもしれません。
B2Cのウェブ・ビジネスと思いきや、コンテンツ・ビジネスの様相も伴った期待の持てるビジネス・モデルではないでしょうか。

ここまで持ち上げてみたのですが、いま調べてたら既に似たようなサイトがアメリカにありました。
LIFE/STYLE TELEVISION "LX TV"ですね。これのパクリなのしれません、ふぅ。でも、映画大学の学生を安く使う、って発想は中国だからそこではないでしょうか....。

YouTubeのブレイクで動画サイト系のビジネスが次から次へと沸いてきますが、この方向性はアリのような気がします。
ただお店や飲み屋を探すのに、30秒や1分や3分の動画を見て比較するほど、暇な人が多いとも思えません。日本であれば、高額商品、例えば新築マンションの比較サイトや賃貸マンションの情報サイトなどを全面ムービー化したら、意外と行けるかも知れませんね。あとは風俗系のナビゲーションをフルムービーでやったら、人気は出そうですね。ずいぶん昔に山本晋也監督が深夜のテレビ番組でやっていたような、突撃レポートみたいなものを、お店ごとに集めた風俗情報サイトなんて、イケそうじゃないですか...。
スチル写真とテキストよりは断然臨場感がありますし、お店を選びやすいはずですよね....。

というオチで、いかがでしたでしょうか。
[PR]
by pandanokuni | 2007-08-10 18:31 | ひまネタ