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[検証]アジアカップ2004決勝戦-8[日本人保護区に押し寄せた中国人]
ゲームが始まるまで、日本人サポータが指定された第1ブロックは約7割ほどの入りでした。中間通路を挟んで前列は窮屈なほど埋め尽くされていました。日本からツアーなどでやってきた熱狂的なサポータが多かったようで、早いうちに席を確保したのでしょう。通路の後ろ側は、中国に住んでいる日本人が多かったような感じです。俄かサポータというか、仲間内だったり家族連れだったり、いろいろです。私たちの仲間はブルーの代表ユニフォームで固めましたから、その中では気合の入ったほうです。このあたりのサポータが用意した横断幕や旗には「日中友好」「仲良くやろう」のようなメッセージが目立ちました。
当然、前のほうから場所を陣取りますから、後ろの列と武装警察グループの陣取る第2ブロック側の席はかなり空いた状態でした。

キックオフ。もう中国側サポータの声援で、隣の仲間との会話もできないくらいです。それでも、中国チームが攻め込まれる状況になると、声援も小さくなります。緩衝地帯の武装警察の皆さんは、始めのうちはかなり声援を抑えていました。スタジアム全体が真っ赤に染まる中、五星旗を持ち込んでいないので、その空間だけモノクロ・サイレント映画のようです。
ゲームが始まって5分も経たないうちに、中国人サポータが私たちの第1ブロックの通路をぞろぞろと列をなして上っていきます。最後部から10列ほど空いていた席に座り始めました。それでも、私たち日本人グループの後方3~4列ほどは、誰も座らない緩衝地帯が形成されています。

てっきり、武装警察グループが私たちの後方も取り囲んでくれているんだ、と思っていました。でも中国側が攻勢に出ると、私たちの後ろの声援がひときわ高くなるのです。人数的には第2ブロックの武装警察グループが圧倒的に多いはずなのに、後ろからの声援が異常に大きい感じです。

前半15分頃でしょうか、福西が最初のゴールを決めました。スタジアムには、ブーイングと言うより、「うぅ、うぅ」といううなり声が響き渡ります。第1ブロックの前から3分の2ほどの日本人サポータは、飛び跳ねたり、ハイタッチで喜びを分かち合っています。と、後ろのほうから新聞紙やらチラシやら紙切れやらが降ってきます!私たちの後ろに陣取っていた人たちが、明らかに私たち目掛けて投げ下ろしたものです。私が見た限り、ビンなどやカンなど危険なものは降り注いできませんでしたが、日本の3点目のときには、ファストフードの紙製トレイに飲みかけの紙コップコーラが差し込まれたまま、上のほうから投げ込まれました。これは子供連れで応援に来ていた日本人家族の小学生くらいの女の子の足元をかすりました。私たちの後ろの列に陣取っているのは、私たちを守ってくれる人たちではない、ということがハッキリしました。
私たちは、後ろの席から、何か投げ込まれるのではないか、という恐怖を感じながら、応援することになってしまったのです。

後で分かったことですが、第1ブロックに途中から入場して、私たちの後部に陣取った人たちは、チケットを持っているにも拘わらず、警備ブロックや日本人ブロックが設定されたことで、自分の席がなくなってしまった人たちの一部だったそうです。しかも、そうした人の中でも、公安や政府関係に「顔の効く」人たちだけが、何とか第1ブロックに潜り込むことができたらしく、元々第1ブロックや第2ブロックの座席指定チケットを持っていた人たちの多くは、スタジアムに入ることすら許されなかったとのことです。

それにしても、せっかく武装警察の緩衝地帯まで設置して、日本人保護を目指したのに、その日本人保護区に、それもモノを投げる気になれば狙いやすい上部の席に、偉い人のコネだから断れなかったにせよ、中国人サポータを入れてしまったのでは、私たち日本人を第1ブロックにまとめさせた意味が無くなってしまいました。
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by pandanokuni | 2004-11-23 15:10 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-7[「君が代」のときのブーイング]
日本人サポータ指定席である第1ブロックの左側・第2ブロックに陣取った武装警察の関係者は、私たちには心強い味方のように思えました。
開会式が始まる前だというのに、第1ブロックを除く五星旗で真っ赤にスタンドからは、中国人サポータの声援とも怒号ともつかない声と国家などの歌声で、比較的静かな第1ブロックに居るにもかかわらず、隣の友人との会話も大声でないと打ち消される状態でしたから。第2ブロックの武装警察の関係者の皆さんは、声援も控えじっとしていました。

でも、突然ブラスバンドの演奏がその第2ブロックから聞こえてきたのです。軍歌や反日歌ではないのが救いでしたが、中国人民を鼓舞するための楽曲です。まさか、第2ブロックの中に武装警察のブラスバンドが隠れているとは思いもしませんでした....

さて、開会式が始まります。スタジアムのスピーカを通して聞こえてくるはずのスピーチは、やはり中国人サポータの声にかき消されてしまい、ほとんど届きませんでした。それでも、国旗掲揚が始まることは分かりました。恐らく司会者が観客に「起立」を求めたのでしょう。同時にスタジアムは、やや静かさを取り戻しました。「君が代」の前奏が聞き取れます。
第1ブロックに居た日本人サポータの多くは、声を最大に張りあげて歌っていたはずです。静かになったスタジアムに「君が代」の歌が響いています。もちろん、私の周りの人たちはみな大声で「君が代」を歌っているわけですから、「君が代」の歌がしっかり聞こえてくるのです。
スタジアムを見渡しました。中国人サポータの多くは起立しています。静かに「君が代」を聞いているという様子には見えません。中国の国旗を振り回したり、周りの人と何か話しているのかざわざわした落ち着かない様子であることは確かです。
ただし、少なくとも私たちの居る第1ブロックでは、組織的なブーイングを聞き取ることはなかったと思います。スタジアム一体となって「君が代」へのブーイングはなかったのです。ざわついていましたが、「君が代」のときは声援より静かな状態でした。
「君が代」の斉唱が終わると、ざわめきがやや大きくなった感じがありましたが、そうした中でも拍手の音も聞き取れました。第1ブロックからではなく、中国人サポータの居る観客席のほうからもです。

「君が代」の時、スタジアム全体がブーイングに包まれるだろう、というある種の先入観を持って、会場に存在していた私にとっては、むしろブーイングを確認するまでには至らないほど、中国人サポータは冷静だったような感じがしました。

その後、中国の国歌斉唱になりました。
  起来,不願做奴隷的人們  
  把我們血肉築成我們新的長城! 
  中華民族到了最危険的時候  
  毎一個人被迫著発出最後的吼声 
  起来!起来!起来! 
  我們万衆一心,冒著敵人的砲火,
  前進!冒著敵人的砲火,
  前進!前進!前進進!
  [拙訳]
   君たちも奴隷になることは望まないだろう、だったら蜂起するしかないんだよ!
   僕らの血と肉で、万里の長城に代わる新しい防衛線を作り上げるしかないのさ!
   僕ら「中華民族」はどんな危機的状況に陥ったとしても
   一人一人が力を出し合えば、きっとその危機を乗り越えることができるはずさ。
   激しい砲火にさらされれようとも、僕らは心を一つにしよう。
   敵の激しい攻撃に向かって、僕らがすべきことは、前進。
   そう、前進あるのみさ!

中国の国家は、明らかに日本と国民党政権を敵視し、それらから人民を解放した共産党を賛美する内容です。しかも[君が代」と比べると元気がある楽曲に仕上がっています。爆発的な音量でスタジアムに響き渡ったことは、言うまでもないでしょう。スタジアム全体がこの元気の良い国歌に包み込まれました。演奏後、私たち日本人サポータは中国人サポータにエールと拍手を送りました。
遡れば、その時と比較しての相対論なのかもしれませんが、「君が代」斉唱のときの中国人サポータは妬けに静まっていましたし、組織的なブーイングは少なくとも私たち日本人が隔離された第1ブロックからは確認できませんでした。

当然、アウエイの国歌のときより、ホームの国歌が数百倍盛り上がるのは、日本と中国の関係を差し置いても、サッカーの大きな国際試合ではよくある光景ではなかったのでしょうか・・・・
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by pandanokuni | 2004-11-16 01:47 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-6[守られた第1ブロック]
日本人サポーターはチケットで指定された座席に拘わらず、原則として第1ブロックで観戦するように指導されました。
日本からツアーで観戦に来ていた人たちは、ガイドが第1ブロックに案内しました。
北京在住の日本人たちには、在中国日本大使館領事部のメーリングリストなどで知らされました。
そうした情報を知らずに他のゲートから入場しようとしても、ブルーの代表ユニフォーム・レプリカや日章旗などを持っていて明らかに日本人サポーターに見える人たちは、、ゲートの係員によって、第1ブロックに誘導されました。

キックオフ2時間前の18:00には入場したのですが、第1ブロックの前半分は既に埋まっていました。私たちは、前から2/3くらいの場所を2列確保し、ブルーのユニフォームに着替え、顔に日の丸のシールを貼り付けました。
観客席は既に8割くらい埋まっていました。もちろん、中国の国旗・五星旗で真っ赤に染まっています。ポール付きの旗は持ち込めないことになっていたにもかかわらず、至る所でポール付きの五星旗が振られています。

第1ブロックは、ゴールの斜め後ろに位置します。前列はグランドに隣接していますが、北京工人体育場は陸上トラックの内側がピッチになっていますから、最前列であってもゴールまではかなりの距離があります。b0047829_1938284.jpg座席数は約500で、このスタジアムの収容人数の100分の1。販売されていたチケットのランクではもっとも安い額面100元の「(甲乙丙丁の)丁」が割り振られているブロックの一つです。私たち仲間が入手したチケットで、最も額面が安いチケットが800元、高いのは3,000元でしたから、何とも損した感じがしました。

でも安全はお金に代えられません....
第1ブロックのグラウンドに向かって右側は、グラウンドに入場する際の通路になっており、観客スタンドと隣接していません。ただし左側は観客スタンド(第2ブロック)と通路を隔てて隣接しています。
私たちの左隣の第2ブロックの観客スタンドは、既にすべて埋まっていました。ただ、よく見るとちょっと様子がおかしいのです。
第1に、第2ブロックだけ赤くないのです。五星旗を持っていたり、振っている人が一人もいないのです。そして、整然と着席しています。まだキックオフまで時間があるので、トイレや飲み物を買うためにうろついている人が居ても良さそうなものですが、第2ブロックだけは全員がキチンと着席した状態です。
年齢にはばらつきがあります。若い人もいれば、子供もいるし、おじいさん・おばあさんもいます。ただ皆整然と着席しているのです。
仲間の一人がさっそく情報を仕入れてきました。第2ブロックを埋めているのは、武装警察(公安と軍隊の中間的な存在)とその家族だということが判明しました。

第1ブロックの守りは万全のような感じがしました。右に隣接する観客席がないですし、左側は武装警察が中国人サポーターとの緩衝地帯を形成しているわけです。
興奮した中国人サポーターが日本人サポーターの専用ブロックに進入しようと試みたとしても、まず武装警察のブロックを突破しなければならないわけですから....

なお、日本人サポーターと判別されずに、第1ブロック以外の席で観戦した日本人もかなりいました。中国人の友人と観戦することにした人、敢えて危険を味わおうとした人、第1ブロックに日本人が集められていることを知らずに他のゲートをパスできた人などです。
私たちの友人も何人かは、中国人サポータで真っ赤に染まるスタンドで観戦することを決めていました。
彼らとケータイで連絡を取り合います。日本人同士ですが、さすがに中国語を使うしかない状態でした。周りの中国人サポータに、日本人だとバレると危険な感じがしたそうです。自ら火中に飛び込む精神、物好きとしか言いようがありません。

武装警察に守られた第1ブロックの私たちは、みなブルーのユニフォームに着替え、日の丸を掲げながら、スナックなどつまみながら、ピッチに出てきてウォーミングアップを始めた、日本チームに大きな声の日本語でエールを送りつつ、キックオフを待つことができたのです。
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by pandanokuni | 2004-11-14 19:41 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-5 [意外と親切な公安警備員]
2004年8月7日16:00、アジアカップ決勝戦の舞台となる北京工人体育場近くのレストランに集合した私たちは、早めの夕食を済ませました。在中国日本大使館領事部のホームページに「目立つ服装や日本代表のレプリカユニホーム等シンボル的な物の装着は試合会場以外ではなるべく避ける。」とご親切な忠告があったので、苦労したユニフォームにはスタジアムの席を確保してから着替えることにしました。


工人体育場の前の通りには、中国の国旗・五星旗や応援グッズを売る人たち、そしてその五星旗をマントのようにまとう中国人サポータでごったがえしています。一畳ほどの大きな五星旗は竿付きで10元、塩化ビニール製の小旗は2元が相場です。


東門から工人体育場の敷地に入ると、公安か武装警察と思われる警備員が、バリケードを片手にほぼ1mごとに整列していて、通路を作っていました。その周囲には、なぜかたくさんの警察犬がいます。


私たち20名ほどの日本人グループは、できるだけ日本人と悟られないように入場ゲートを目指したのです
中国人サポータの多くが赤い中国の国旗をまとうか、振るか、手に持つかしていて、五星旗を顔やお腹に描いていますから、回りは真っ赤か、です。でも、若いカップルだったり、子供連れだったりしていて、何となく和やかな雰囲気。日本の縁日かスタジアム・コンサートの開演前、といった感じで、中国人の声の大きさに馴れ、ある程度の中国語を聞き取れる私たちにしてみれば、危険な感じはありませんでした。
そうして入場ゲートに探しながら歩いていると、日の丸を掲げている人やブルーの代表ユニフォームを着た人たちの列を発見し、そこが日本人サポータ専用ゲートだということがすぐわかりました。ここも列の両サイドに警備員が並んでいます。他のゲートにはいなかったので、きっと中国人サポータから日本人を守るためでしょう。でも、中国人サポータは、そんなことには目もくれず、自分の指定エリアの入場ゲートに、連れたちと大声で歓談しながら向かっています。

入場ゲートの手前には空港と同じセキュリティーゲートがありました。これは他のゲートと同じです。ゲートを過ぎると、若い女の子の公安が4~5人いて、金属アラームが鳴った入場者のボディチェックをしています。
ここで仲間の一人が呼び止められました。彼は大きな竿付き日の丸を持っていたのですが、女の子の公安から、「国旗は会場内に持ち込めないので、ここでお預かりします。」と流暢な日本語で言われました。。

でも私たちは、中国人サポータが道端で買った大きな五星旗を振りながら、ゲートから入場していたのを既に目撃していました。彼は「中国人サポータはみな国旗を持って入場しているよ、日本人だけダメなの?」と聞き返しました。するとその公安の女の子は困った表情をして、「日本人も中国人も国旗は持ち込めないんですが...」と語調を弱めました。

「でも、中国の人たちは持ち込んでいるじゃん...」と言い張っていると、女の子公安の上司と思われる男の子公安がやってきました。彼は女の子公安から事情を聞いて、トランシーバで誰かと連絡を取りました。そして、国旗を持ち込もうとしている彼に近づいてきて、やはり流暢な日本語で、「規則では大きな国旗の持込はすべて禁止にしてました。でも、こちらの管理が行き届かず、国旗を持って入場している人たちがいます。皆さんの安全を考えてポールだけは持ち込まないようにしてもらってます。ポールだけはあずけてもらえますか。」と言った後に、日本の会釈と同じようにぺこんと頭を下げました北京市公安局外事部の人たちと思われるゲート警備の人たちの多くは、流暢な日本語を話し、私たちがイメージする公安の態度とは正反対に丁寧な対応をしていました。こうした対応に、国旗持込にこだわった、どちらかというと反中主義の彼も、素直に従いました。国旗そのものは持ち込めるのですから....

スタジアムの席に向かうまで、中国人サポータには脅威は感じませんでしたし、日本人ゲートの警備に携わるスタッフも、(北京で生活する私たちにしてみれば)とても親切に思えたのでした....
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by pandanokuni | 2004-11-07 00:53 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-4 [殺す!小日本バス]
ゲームが行われる北京工人体育場の前の通りを歩きながら、集合場所のレストランを目指しました。
植え込みつきの中央分離帯がある片側3車線の大通りにの両側に、ほぼ5m間隔で公安(警察官)が並んでいます。もちろん警防だけではなく、腰にはピストルもぶら下げています。歩道では、中国の国旗や応援グッズを売り歩く人が大勢います。
スタジアムに近づくにつれて、中国人サポーターが増えてきます。ほとんどの人たちが真っ赤な中国の国旗、五星旗を持って歩いています。身の丈が隠れるくらい大きな旗を持っている人も、要人パレードで振るような小旗を持っている人もいます。

キックオフまではあと4時間以上あります。

中国人サポーターは、2~3人の仲間内だったり、若いカップルだったり、小さな子供連れの家族だったり、縁日に行くように浮かれてはいるものの、5m間隔で立ち並ぶ警官隊の無言の圧力もあってか、中国にしては整然とした感じでスタジアムを目指して歩いていきます。

この通りの歩道側には、自動車はバスが駐車してあります。スタジアムに近づくにつれ、マイクロバスや大型バスが多くなってきて、ナンバープレートから地方からサポーターが乗ってきたものだとわかりました。さすがに広東や雲南のナンバーは見受けられませんでしたが、上海周辺の省や東北、西部エリアからバスに乗ってやってくるサポーターも多かったようです。

b0047829_21595219.jpg
そうした路上駐車中のバスの中に、不穏なペインティングが施された1台を発見してしまいました。
あの南京のある江蘇省から来たバスだと思うのですが、側面に黒いスプレイで「小日本」(これはアメリカ人が言うJAPに相当する、日本の蔑称)と書かれ、その両側を赤いスプレイで「攻」と「殺」(中国の簡体字では左側がありません)という文字で挟んでいるのです。
たぶん、「日本の野郎どもを、攻めてぶっ殺せ」くらいのニュアンスになると思います。

スタジアム周辺の雰囲気に、思ったほど緊迫して無いじゃん、と安心しつつあったボクたちでしたが、このバスを見たとたん、ちょっとイヤな感じが漂いました。
もちろん、このバスの周りにもたくさんの警察官が配備されてはいるのです....
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by pandanokuni | 2004-10-31 22:00 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-3[日本代表ユニフォーム・ゲット]
アジアカップ決勝戦の前日までにチケットは3枚入手できました。
北京に住む日本人の仲間20人ほどでチケットを融通しあって、一緒に観戦することにしました。状況が状況ですから、大人数のほうが何かと安心です。
日本人観戦者は第1ブロックにまとめられる、という情報も大使館HPなどで確認済みでしたから、チケットの額面料金や指定座席なんて、もはや何の意味も持ちません。

熱血サッカーファンの身内が、「日本代表のユニフォームを着て日の丸を振りながら応援しなければダメだ!」と言い出しました。日本ならまだしも、ここ北京でサッカーの日本代表ユニフォーム(レプリカ)や日の丸など入手できるのでしょうか?しかも決勝戦まであと1日....

日本の国旗は持っている奴がいました。しかも大きいのを。赤いカッティングシートを丸く切り抜き、たくさんの日の丸も用意できました。白い扇子に貼ったり、顔に貼ったりできそうです。あとは肝心の日本代表ユニフォームです。

試合当日の朝から手分けして探し回りました。
まずは市内のスポーツ用品店。ヨーロッパなどのクラブチームのユニフォームはあるのですが、さすがに日本代表のユニフォームはありませんでした。
次は秀水(シルクマーケット)、雅宝路(エリアン・ストリート)、女人街など、ナイキやアディダスのにせものアスレチック系が氾濫している市場を回りました。日本代表のユニフォームは見つかりません。

考えてみれば、ここ北京でサッカーの日本代表のユニフォームを買う中国人なんて居るわけがありません。
ただ不思議なことに、イタリアやブラジル、フランスなどの代表ユニフォームも無いばかりか、中国代表チームのユニフォームもありません。ACミランやマンチェスター、マドリードなどのユニフォームは結構売っているのですが。更に驚くべきことに、中国のプロサッカーリーグ(甲A)のユニフォームすら見つかりません。地元の人気チーム「北京国安」のユニフォームぐらい売っているだろうと思っていましたが、見つかりませんでした。

これは無理と諦めて、青いサッカーウェアで代用しようかと話し合ってたその時、仲間内のひとりから連絡が入ったのです。

「あそこなら見つかるかもしれない....」

北京中心部からは少し離れた南四環路の外側にアパレル系というか衣服系の巨大な問屋街(批発)があるとのこと。集合時間の16:00まであと3時間足らずでしたが、真っ赤なシャレードタクシーを飛ばして行って見ることになりました。

そこは売り場面積だと東京ドーム何個分もありそうな巨大で無秩序な問屋街で、全部回るには手分けしても半日かかりそうでした。しかし幸運なことに仲間の一人が、程なく日本代表のユニフォーム・レプリカを見つけたのです。みな集合です。
品質は望めませんが、エンブレムも付いていて、カラーはレッド、確かに日本代表のユニフォームそっくりです。ただ襟首タグに簡体字でしっかり広東のメーカー名が刺繍されています。

20着は揃うし、サイズもある。ただ、ブルーとホワイトの2着セット売りになっているとのこと。
100元(約1,300円)にマケとくよ、と言う店主に、更に値切り交渉して、1セット50元で20セット購入することができました。

このお店、きっと韓国やイラクの代表チームのユニフォームまで売っているのだろう、と尋ねてみると、それは置いてない、との話。フランス、イタリア、ブラジル、アルゼンチンのユニフォームは店頭の目立つところにディスプレイされていました。

チケットもユニフォームもゲットできました。後から合流する仲間とは、北京工人体育場に近い中華レストランで16:00に待ち合わせです。そこで腹ごしらえをして、いよいよ決勝戦の行われるスタジアムに向かうことになります。
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by pandanokuni | 2004-10-30 01:23 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-2[チケット入手]
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私は凄いサッカーファンではありません。でも、日本代表の国際マッチはテレビで見て応援するし、北京ではヨーロッパリーグをテレビでやっているので、よく見ています。観戦スポーツとしてサッカーは好きなほうだし、アジアカップ2004もずっとテレビで見ていました。
北京で日本A代表のゲームが開催されるとなれば、相手が中国だろうがシンガポールだろうが、競技場に行って応援したいと思うのはごく当然の成り行きです。
というわけで、北京で行われる決勝戦を見に行こう、と思い立ったのは、8月3日済南で行われたバーレーンとの準決勝が終わってからでした。

まずチケットを手に入れなければなりません。北京で開催されるスポーツイベントやコンサートなどのエンタテイメントのチケットは、お金さえケチらなければ大概入手できます。まず周りの中国人の知り合いに頼んでみる、或いはチケットセンターに問い合わせる、日本人を対象としたイベントであれば周りの日本人に聞いてみる、こういうことが面倒なときは会場でダフ屋から購入する。特にダフ屋の場合は、大量にばら撒かれる招待券を扱っている場合が多いので、額面の金額より安く購入できる場合も多いのです(もちろん価格は需要と供給によって決まりますが)。

さすがに中国との決勝戦だからそんなに甘くはチケットを入手できないかな、と思いつつ、まず中国人の知り合いに聞いてみました。フツーは「何とかする」と言うお調子者クンですら、「今回は難しい」と言いました。そして何よりも「日本人は行くべきでない」と忠告までしてくれました。チケットセンターにも問い合わせました。決勝戦の3日前くらいだと思うのですが、「売り切れです」と言われました。最後に周りの日本人の知人何人かに相談しました。
既にチケットを買った人、持っている人、やはり探している人、いろいろでした。スポンサーになっている日系企業関係を含め、何とかチケットが入手できないか手を尽くしました。

結果的には決勝戦前々日に、「日本人は行くべきではない」と忠告してくれた普段はお調子者の中国人の知り合いが、額面1,000元のチケットを2枚入手してくれました。そして、決勝戦前日には日本人の知人が1枚であればチケットを融通できる、と連絡をくれました。
前者は中国国家体育総局のコネで入手できたようで、後者はスポンサー企業の招待券でした。

ともあれ、決勝戦前日にはチケットを3枚も確保することができたわけです....
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by pandanokuni | 2004-10-24 19:59 | [検証]アジアカップ決勝戦
[検証]アジアカップ2004決勝戦-1
2004年8月7日(土)中国北京市の工人体育場で行われたサッカーアジアカップ2004の決勝戦。日本代表vs中国代表。
私は当日競技場に行って観戦した数少ない(とは言え、500人はいましたが)日本人の一人です。

そのほぼ2週間前に、中国の各都市で予選リーグが始まり、日本代表は蒸し暑い重慶で戦うことになりましたが、その頃から少しずつ日本のメディアで中国人によるブーイングが取り上げられるようになりました。決勝戦が近づくにつれ、日本のメディアはゲームの展開そのものより、中国人たちがどのように対応するか、を中心に論ずるようになっていきました。そして、決勝戦の当日、前夜に起こったことについては、日本のメディアがどう報じたかは、記憶に新しいところでしょう。

私は親中派でも反中派でもないと自分では思っています。でも、決勝戦のその夜に工人体育場に赴いたのは、日本代表を応援するためです。私が競技場やその周辺で見たこと接したこと感じたことと、日本のメディアの報道、それに影響されて広がった反中国的な論調には、何か符合しないものがあり、違和感を感じています。

これから時間を見つけて、アジアカップ2004決勝戦を自分なりに検証してみようと思いますのでご期待ください。もちろん、ゲームの展開ではなく、その周辺の話です。
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by pandanokuni | 2004-10-23 17:04 | [検証]アジアカップ決勝戦