カテゴリ:ひまネタ( 43 )
ホンモノの<宮沢りえ>だと思った。

b0047829_225213.jpg北京市内のバスストップに掲出されている「北京北海医院」のライトボックス広告....妙に気になります。
ナース姿の宮沢りえではないか、と。
10年位前の宮沢りえ、そっくりだと思いませんかぁ....
どう見ても、眉毛とか加工してるし、ナースのユニフォームは合成だから、きっとどこかから宮沢りえの写真をパクって勝手に使っているのではないか、と思ったのです。

そこで、きっと元になった写真があるはずだと、中国の百度と日本のGoogleでイメージ検索したのですが、このアングルや表情の写真は見つかりませんでした。
この広告幅3m×高さ1.5mくらいの大きさなので、雑誌からのスキャンやネット上での拾い物の写真では、画像が粗くて使えないでしょうから、もしかしたら若い頃の宮沢りえそっくりのモデルが中国にいるのかも知れません。

中国語にはひらがなやカタカナが無いので、宮沢りえの「りえ」は「理恵」と漢字で表現されます。中島みゆきは「美幸」、浜崎あゆみは「歩」、宇多田ヒカルは「光」。最近はカタカナやひらがな、英字のアーティスト名はそのまま表記する場合が多いようです。が、なぜかCHEMISTRYは「化学超男人」で定着してるようです....
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by pandanokuni | 2006-03-05 02:28 | ひまネタ
映画「如果・愛」 - 北京と上海、つくりモノと現実の再現、松田優作と金城武。
久々の更新になりますが、矛先の良く無さそうな社会ネタは止めといて、今回は久々にエンタテインメント・ネタということで。

陳可辛(ピーター・チャン)監督の映画「如果・愛(Perhaps Love)」を観ました。
2005年9月のヴェネチア映画祭の閉幕作品として上映され、12月に中国で劇場公開された映画で、中国では既に正規版DVDが販売されています。
シンプルな三角関係の恋愛ストーリーですが、映画製作現場を舞台とした"劇中劇"でミュージカル仕立ての演出によって、エンタテインメント性を強く打ち出した秀作といえます。主演は、金城武と張学友(ジャッキー・チュン)、この二人のビッグスターが争うのは「小さな中国のお針子」や「北京の自転車」に出演して周迅。そして何故か「宮廷女官チャングムの誓い 」でミン・ジョンホ役の韓国のJi Jin-hee(チ・ジニ)が、映画の中の映画の"狂言回し"役として出演しています(知人の中国人によると「無極(PROMISE)」の真田広之より北京語がキレイらしかったですが、映画界における”中華思想"の発動などと、このブログをご覧の方からコメントをいただくけるのではないかとワクワクしちゃいます)。

さて、周迅扮する大陸のスター女優と金城武扮する香港のスター男優が、初めて競演する"映画の中の映画"。そのプレス向け製作発表で初顔合わせした二人は、実は10年前は恋人同士でした。"映画の中の映画"で記憶喪失の役を演じる周迅は、金城武との過去のできごとをも無かったことにしてしまいます。
10年前、映画監督を目指し香港から北京の映画大学にやってきた金城武は、いまも北京にあるような小汚いラーメン屋で、自分の食べ残しを食べていた、貧乏暮らしのスターを夢見る周迅と出会います。三里屯のバーで山口百恵の"ロックンロール・ウィドウ"を歌う周迅と金城武は再会し、お互いの夢にそれぞれ挫折しながらも支え合うのですが、周迅は金城武の前から突然姿を消してしまいます。
お互いにビッグ・スターになって初共演するのが、上海で撮影されている"映画の中の映画"。この"映画の中の映画"のは、20世紀前半の上海が舞台のようですが、1995年の北京よりもモダンですらあります。

この映画の注目点は、都市論としての北京と上海
ストーリーを貫く映画の撮影は現在の上海で行われています。大仕掛けの撮影セット、QUEENの"BOHEMIAN RHAPSODY"のクリップを思い起こさせる大道芸人による大コーラスなど、資本を娯楽に変えるビジネスの拠点こそ上海に相応しいイメージと言えましょう。
一方10年前、若い二人がスターと監督を夢見て不器用な愛を育む舞台は冬の北京。中国におけるインキュベイター(孵卵器)としての北京を見事に表わしているように思えました。中国で活躍する映画スターや監督の多くは、若い頃北京に出てきて映画大学などで修行したりしています。映画に限らず、美術系/文学系のアーティストたちの多くも、まずは北京を目指し、自己表現に磨きをかけていきます。そして、だんだん売れ出していくと活動の拠点は上海へと移っていきます。これはエンタテイメントやアートに限らず一般的なビジネスの世界でも当てはまりますし、R&D(技術開発)の拠点が多いのも北京です。
上海は中国における経済の中心ですから、単純に言えば、お金が集まるのです。監督のダメ出しや失踪で制作費を気にするプロデューサーや金城武のマネージャーは香港人という設定のようですから、資金は香港(経由で海外)から、才能は北京から、それぞれ上海に集まってくる、と言うわけですが、これは映画に限ったことではありません。
北京で育んだモノが、上海で花開く。周迅と金城武の恋もそうなのですが(最終的にはそうでもないのですが)、中国におけるこの2大都市の役割を見事に表わしているように思えました。

もう一つの注目点は、映画が"つくりモノ"なのか"現実の再現"なのかという観点
映画の製作現場そのものを映画として描いてたのは、私の大好きな映画のひとつ、フランソワ・トリュフォー監督の「アメリカの夜」の手法です。映画の舞台が映画のスタッフやキャストがステイしているホテルを中心とした撮影現場であったり、キャストやスタッフ同士の色沙汰騒動であったり、それによって映画の中の映画のストーリーが変わっていったりと、二つの映画で共通する点はたくさんあります。
夜のシーンを昼間に撮影するというテクニカル・ワード「アメリカの夜」をタイトルにしたトリュフォーのほうは、「映画の世界は裏も表もすべてつくりモノ」ということを表現しようとしたのだと思いますが、「如果・愛(Perhaps Love)」のほうはむしろ逆で、現実世界を凝縮した小宇宙としての映画を表現したかったのではないかと思います。少なくとも張学友扮する映画監督は、自分と周迅との間に実際に起こった出来事を再現するために映画に取り組んでいると言えるでしょう。
「如果・愛(Perhaps Love)」では、周迅の現在の恋人という設定の映画監督を役者(=つくりモノ)である張学友(ジャッキー・チュン)が演じて、その監督が周迅のもう一人の恋人役(=現実の再現)を"映画の中の映画"でも演じています。一方、「アメリカの夜」では監督のトリュフォー自身が"映画の中の映画"の監督をも演じています(=現実の再現)。
ところが、「アメリカの夜」の映画の中の映画の主役男優(=つくりモノ)であるジャン=ピエール・レオは、私の中では<情けない男大賞>なのですが、「如果・愛(Perhaps Love)」の映画の中の映画の主役男優である張学友も金城武も、最後までクールな二枚目役で居ることができました。私にしてみれば"トリュフォーの勝ち、つまり映画は"つくりモノ"であることを認めなければならない、と言うことを強く肯定する印象を受けました。


b0047829_261151.jpgそして最後の注目点は、その金城武です。

b0047829_273524.jpg私はウォン・カーウァイの「重慶森林」(恋する惑星)の金城武を見たとき松田優作じゃないか、と思ったことがあります。
その後、深キョンに釣られてテレビドラマ「神様、もう少しだけ」のDVDを視たのがよろしくなかった....(このドラマ、8年前の仲間由紀恵が視られることでも「お宝」です)。そして、張芸謀監督の「十面埋伏(LOVERS)」で私の中の金城評価を更に落ちていきました。
ところが「如果・愛(Perhaps Love)」の金城武はカッコ良かった。この映画、フェイスだけのフルショットが多いのですが、金城武は顔だけで演技が成り立つ数少ない俳優の一人であることを確信しました。
私の大好きな松田優作も、アクションとか台詞回しがお上手なので、そちらのほうが目立ってしまいますが、顔の演技がスゴイんです。「如果・愛(Perhaps Love)」の金城武には、森田義光監督の「家族ゲーム」における松田優作を髣髴させるシーンがたくさんありますよ....。
音楽や踊りや照明効果がてんこ盛りの映画の後には、音楽を一切排除した「家族ゲーム」を一度ぜひお楽しみください。

というわけで、「如果・愛(Perhaps Love)」を観た後に、なぜかトリュフォーの「アメリカの夜」と森田義光の「家族ゲーム」を見直してしまい、ヒッキーな週末になってしまいました。

※ゲームの世界(カプコン「鬼武者」シリーズ)では、金城武と松田優作、そしてジャン・レノが競演しているそうです(Impress News)。
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by pandanokuni | 2006-02-12 02:09 | ひまネタ
高倉健さんの『単騎、千里を走る。』は、中国若者の日本人観を変えてくれるか....
b0047829_17431698.jpg10月に東京国際映画祭のオープニングを飾った張芸謀・監督、高倉健・主演の映画『単騎、千里を走る。』が、いよいよ中国でも公開されます。
病に倒れた民俗文化の研究者である息子の果たせなかった約束を叶えるため、長年の確執を持つ父・高倉健が息子の研究対象の地・雲南省麗江に旅に出ます。中国語を話せない一人の日本人と中国の奥地の人たちとの出会いから"人の優しさ"を再発見し、日本で蔑ろにしてきた家族の大切さを再認識していく、と言うストーリーです。

私が北京に着任した8年前、こちらの人たちに「知っている日本人」を尋ねると、「山口百恵」と並んで「高倉健」「中野良子」の名前が出てきました。1976年に日本で公開され、詳しい経緯は分かりませんが中国でも多くの人たちが観ることとなった高倉健さん主演の『君よ憤怒の河を渉れ』という映画の印象が強く残っていたからです。この映画で健さんは、罠にはめられ無実の罪を着せられた無口な検事役を演じているのですが、無駄口を叩かず試練に立ち向かう真面目な性格の健さんこそが、この映画を観た多くの中国の人たちの「日本人像」になったようです。
いまでも、30代後半より上の都市部の中国人は健さんとこの映画を好意的に記憶しているようです。

監督の張芸謀については、いまさら説明の必要も無いでしょうが、『単騎、千里を走る。』は、『HERO』『LOVERS』のアクション・エンタテインメント路線から、私としては彼の"得意技"だと信じている『あの子を探して』『初恋のきた道』の"人の内面を無理なく描写"路線に立ち戻った感じが強くします。『あの子を...』のウエイ老師よろしく、この映画でもヤン・ヤンという舞踏家の子どもの表情には度肝を抜かれてしまいます。
彼の実質的デビュー作である『紅いコーリャン』をご覧になった日本人は、きっと"反日芸術家"だと思って毛嫌いしちゃうかもしれませんが、私は彼を政治的信条など考慮しないビジネスセンスを持ったアーティストだと思っています。例えば『単騎、千里を走る。』
は、前2作のエンタテイメント路線に少しがっかりした昔からのファンを引き戻すことができる作品になっていますし、前2作で広がった若い張芸謀ファンに自分の"得意技"を見てもらうための作品にもなっていると思うからです。

タイトルの「単騎、千里を走る。(千里走単騎)」は日本人も大好きな「三国志」の中の故事で、京劇などの演目にもなっていますから、ある程度"学のある"中国人なら誰もが知っているでしょう。いわば関羽と劉備の"義理と人情"の物語です。健さんといえば仁侠映画、日本人的にはハマっちゃうのですが、映画『単騎、千里を走る。』に"義理と誠を貫き通す"ある種の"良き"日本人像を中国の人たちに伝える意図で作られたと言うのは考え過ぎでしょう。

この時期、中国では日本絡みの大作が2本公開されます。もう一つは以前ご紹介した『SAYURI』ですが、興業的、いや中国の場合、違法のDVDやネットからのダウンロードも"アリ"ですから「波及力」的には『単騎、千里を走る。』のほうに分があるように思っています。その主な理由は以下の通りです。
(1)張芸謀・監督作品であること。しかも、ほぼ3年ぶりに"得意技"である"人の内面を無理なく描写"路線に回帰していること。
(2)「単騎、千里を走る。」というタイトル。
(3)日本人が、というより、高倉健さんが主演であること。

繰り返しますが、この映画に"良き"日本人像を伝える意図は無いと思います。ただ普遍的な"人の優しさ"は表現されていると思うのです。もちろん、この映画の中でも健さんは"誠実な日本人"として描かれていまが、いまの中国の若者の日本人観がみな"高倉健さん"になってしまうことは危険ですし、実際にもありえないと思います。
一人の日本人が中国の奥地で"人の優しさ"を再認識すると言うプロセスの中で、少しでも中国(人)と日本(人)との心の距離が縮まれば、とは願っています。その点では『SAYURI』よりも期待しています。


『単騎、千里を走る。』
製作:Elite Group (中国映画)
監督:中国人
主演:日本人
舞台:中国(一部日本)
中国公開:05年12月22日(16日より一部先行)
中国上映規模:全国3,000回
日本公開:06年1月28日(05年10月東京国際映画祭で上映)
日本上映規模:約75スクリーン(内東京9)

『SAYURI』
製作:コロンビア映画+ドリーム・ワークス (アメリカ映画)
監督:アメリカ人
主演:中国人
舞台:日本(撮影はアメリカ)
中国公開:06年1月中旬予定
中国上映規模:全国3,000回
日本公開:05年12月9日
日本上映規模:257スクリーン(内東京20)
*興行通信社12月13日付け土日観客ランキングで4位
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by pandanokuni | 2005-12-19 18:00 | ひまネタ
人材難!? 隣のライバル店の女の子をママに抜擢したスナック。
最近の北京の日本人向けスナックはホントに乱立しすぎています。日本語フリーペーパーには毎月新しいお店の広告が載りますし、ひっそりと消してしまうお店もあります。同じ所在地のお店でも、いつの間にかお店の名前が変わってしまっていたり、"ママさん"を含むお店の女の子が総入れ替えになっている場合もあります。一つのビルやホテルの中に、複数の日本人向けスナックが入居する場合も多く、銀座の雑居ビル状態になってしまったオフィスビルすらあります。

とある三ツ星ホテルの同じフロアに、日本人向けスナックが隣り合わせで2軒並んでいます。2軒のスナックには資本関係(オーナーが共通など)も従業員のつながり(以前同じスナックで働いていた女の子が開業したなど)もありません。完璧なライバル関係のお店です。
奥に位置するPというお店に行こうとエレベーターを降りると、エレベーター前に位置するTというお店の女の子がお客さんの見送りのためエレベーターホールに出ていて、"呼び込み"まがいにP店のお客さんを奪ったりするような関係です。

T店は北京で最もテーブルチャージが安いお店の一つでしたが、最近オーナーが代わり女の子が大勢辞めてしまいました。メインでお店を切り盛りしていた"雇われママ"も長期休養と言うことで、実質的に仕事を放棄してしまい、危機的な状況に陥っている....この騒動でT店から別のスナックに転職した女の子にこうした話を聞くに及んで、ほとんど手付かずのバーボンのボトルが残っているT店ではありましたが、もう行くことも無いだろうなぁ、と思っていました。

先日、日本から友人が来たので、久々にスナックでも行こうという話になり、私たちはT店の隣にあるP店に行くことにしました。
お店の入居するホテルのエレベーターを降りると、正面に位置するT店の女の子と思しき数人が、お客さんのお見送りに出ていました。その中にP店のL嬢が居て、私たちに例の如く「お久しぶり~っ」と声をかけてきました。私はてっきりL嬢にP店へ連れて行かれるのだと思っていました。
ところが、L嬢はP店ではなく、T店のほうに私たちを導いたのです。

L嬢はP店で何度か私の席についたことがあり、顔なじみの女の子です。この娘目当てと言うわけでもなかったのですが、P店を目指していた私たちは、L嬢の高いテンションに負けてT店のほうに腰を据えることになりました。
噂どおり、T店はスタッフがすっかり変わってしまっていて、前回、2ヶ月ほど前に来た時に働いていた女の子はもう一人もいませんでした。唯一の顔馴染みが、お隣のライバル店Pで働いていたL嬢だったのです。
しかも驚いたことに、彼女はいまT店の実質的な"ママさん"になっていたのです。一応"チーママ"と言うことになっていますが、里帰りしたことになってる"ママ"がお店に戻る保証は無いからです。
L嬢は19歳になったばかりで、P店で働いていたときは、スタッフの中でも若いほうだったので、お店の中でもどちらかと言うと"下っ端"という扱いでした。その娘がいつの間にかライバル店で"ママ"に抜擢されていたのです。
まさに、北京のスナック業界は"世も末"という感じです。

でも正直に告白すると、ウチの会社の元受付嬢(いまは総務部で働いています)も、実はお向かいの会社の受付嬢だったのです。ルックスが良く、ウチの会社の社員にもお愛想を振りまいてくれたので社内で人気になり、引き抜いてしまいました。オフィスを移転するまでの2年間くらいは、前の職場と向かい合ったウチの会社の受付で、平然と働いていたわけです。さすがに管理職として迎え入れたりはしませんでしたが、受付嬢から総務部(中国では行政部と呼ぶのが一般的です)の中堅クラスで頑張っています.......
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by pandanokuni | 2005-08-26 22:10 | ひまネタ
歌姫・アイドルを創出する"素人参加番組"が中国でブレイク中!!
中国のテレビ番組といえば、中央宣伝部の通達事項を冷淡に読み上げるニュース番組を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、食傷気味の日本に負けないような"トレンディ・ドラマ(死語でしょうか)"もやっていますし、バラエティ番組やお笑い番組だってやっているのです。
そうした中で、最近ブレイクしているのが"素人参加番組"。かつて山口百恵やピンクレディーを世に送り出した「スター誕生」みたいな番組と思っていただいて良いかと思います。中国13億人民から歌姫やアイドルを創出していく番組なのですが、一発勝負のコンテストを放送するのではなく、予選から決勝戦に至るプロセスをテレビ番組にしているところが妙に受けているように思えます。

b0047829_2265873.jpgいま私がハマっているのは湖南電視台の衛星チャンネルの「超級女声(スーパー歌姫:英文タイトルは"Super Girl")」(番組の雰囲気が伝わる写真)と言う番組(金曜日20:30)。タイトルが示すとおり、中国No.1の女声ヴォーカリストを創出するプロジェクトです。ポイントは素人から歌姫を"選び出す"だけではなく、"育成"していくプロセスを捉えているので、視聴者も"スーパー歌姫"のプロデュースに参加しているような気にさせられます。
春から地区予選を始めて、6月より全国大会を毎週放送しています。そして遂に来週、12万人の参加者の頂点を極める"スーパー歌姫"が誕生します。
地区予選からずっとオンエアしていますから、勝ち残っていく歌姫には、全国の視聴者からたくさんのファンや応援団ができていきます。さらに、声楽やダンスの専門家による過酷なトレーニングや参加者の日常生活をドキュメンタリーとして紹介していきます。毎週何人かの脱落者が出て、最後に勝ち残るのは3人だけになるのですが、参加者は3ヶ月間共同生活を送っているので、ライバルであるはずの参加者同士にも強い友情が芽生えていきます....
前回のオンエアでは、トップ5から2人が脱落し、残り3人になったのですが、公開生放送の会場には全国各地から参加者のファンや応援団がやってきて、プロもトップスターを応援する以上に熱い声援を送りっていました。脱落していく参加者と生き残った参加者が、互いに抱き合いながら涙するという感動シーンもヤラセ無しと言う感じで、私も思わず貰い無きしてしまったくらいです。
そして、何よりスゴイと思うのが、参加者のレベルの高さ。半年足らずの間に、プロのトップ・ヴォーカリストを凌ぐ、歌唱力と表現力へと成長していきます。突然、アカペラ(無伴奏)でセリーヌ・ディオンやマライヤ・キャリーの歌を歌わされたりするのですが、そのままCDになっても充分なくらいスゴイのです。ヘアメイクやスタイリングのトレーニングもありますから、最初は垢抜けなかった女の子がどんどん洗練された雰囲気に変わっていきます。そうした成長のプロセスをも視聴者が楽しむことができる、と言う仕掛けです。

ちなみに湖南電視台は湖南省のローカルテレビ局です。かつては日本でたとえるならSTS佐賀テレビみたいなものだったのですが、こうした気合いの入った番組を多く創出し、いまでは中国で最も視聴率を稼げるテレビ局のひとつになりました。CATV網の発達している中国では、ローカルテレビ局であっても放送衛星を通じて、全国のCATV経由でたくさんの人たちに見てもらうことができるのです。
「超級女声(スーパー歌姫)」は1回の番組で再放送を含めると3億人以上が視聴している計算になり、CCTV(中国中央電視台)で最も視聴率の高い中央宣伝部の通達番組である「新聞聯播」という、いわゆる"7時のニュース"に迫ります。番組ではケータイ電話による人気投票も行われているのですが、既に1,000万件以上の投票があるのですから、さすが中国という感じがします。
b0047829_2272716.jpgなお、湖南電視台では「美麗中学生(美しき中学生)」という番組も放送中(土曜日21:30)。これは素人女子中学生からスーパー・アイドルを創出していくというもので、教養を試されるクイズなども用意されているので、単に可愛いだけじゃない、お利口さんで品行方正な女子中学生を楽しむことができます。(写真は私のオキニ:エントリーNo.3の周歳歳ちゃん)

全国放送の老舗CCTV(中国中央電視台)も新興勢力に負けじと、こうした番組に力を入れていて、毎週日曜日19:30から放送中の「非常6+1」と言う素人が1週間の間にトップ・スターに育て上げられる番組と、その特番と言える「夢想中国」と言うプロジェクトを進行中。「夢想中国」は現在地区予選中で、10月にトップスターが誕生する予定になっています。
こうした中国全土で人気の高い番組に、日本ブランドの広告がほとんど入らない、と言うのも面白い現象です。
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by pandanokuni | 2005-08-21 02:20 | ひまネタ
「電車男」、中国で出版されていたんですね。
北京で一番大きな本屋さんは、王府井にある「新華書店(王府井書店)でしょう。語学学習機とか文房具とかマッサージチェアまで売ってはいますが、6フロア全部が基本的に書籍販売です。そもそも数年前まで、中国で本屋さんと言えば、この国営の「新華書店」しか認められなかったのです。
私は月に一度ほど、この本屋さんに出かけて、どんな本が売れているのかチェックしています。ま、いまの中国では「経営管理学」とか「成功術」みたいな本が、どこの本屋さんでもフロント(お店の目立つ場所)に平積みされていますが、その中でも一時幅を利かせていた「不動産」関連の書籍が勢いを失っていた感じを受けました。この4月に上海の不動産市場が暴落の兆しを見せてから、不動産投資熱が一気に冷めて、不動産のお仕事も先行き厳しい、と言う見方なのでしょう。

b0047829_19403057.jpgこの本屋さんの3階の外国文学コーナーの片隅に、日本文学の棚があります(中国語に翻訳された日本文学)。分類としては「韓日文学」になっていて、幅2mくらいの両面書棚の片面が日本文学と言う感じ。エンドに1m×1mくらいの平積みコーナーがありますが、ここはもう韓国の青春小説の翻訳版が並んでいて、日本の本は一冊もありませんでした。
中国で人気の日本作家としては、まず村上春樹と言うことになるでしょう。人気だから翻訳版がたくさん出版されているのか、翻訳版が数多く出版されているから人気なのかは分かりませんが、「海辺のカフカ」あたりまでは中国で出版されています。あと中国語版が多い作家としては渡辺淳一が挙げられます。比較的新しい作家としては、江國香織モノが3作品ほど置いてありました。

ちょっと、びっくりしたのは、なんとあの「電車男」の中国語版が既に出版されていたことです。上海世紀出版集団傘下の学林出版社から今年の5月に出版されたようです。奥付にはしっかり、Published under license from Shinchosha Ltd.と書いてありますから、"正規版"に違いありません。翻訳版の出版は著作者(作家先生)の理解がもっとも重要なわけで、さすが電車男の中野さん、って感じがしました。
中国語版の装丁はかなりロマンティックで、エルメスを想う電車男がかなりオタッキーな雰囲気を醸し出しています。2チャン用語がたくさん出てきますから、中国語への翻訳も大変だったと思います。

例えば、物語のクライマックス、5月9日の項でスレ住人からの"祝福"の「キター」のAAはまさに、日本人でも理解不能のオンパレードですが、こんな風に訳注をつけて乗り切っていました。

      _,,..-──-..,,_
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   i'`''-..,,,_                 /                           __Φ Φ Φ__
  i'_,,,,..-i--i   ┌‐ii‐┐.┌.┐.┌.┐_i'___________________ノ_,。"''',。'''",。 \
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  --━━〇!.   └‐''‐┘.└.┘.└.┘'! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 `゚__,,`゚,,,,,`゚,,_  ,!
.  !,,..-'''",~-''''" ̄ ̄ヽ, ̄ ̄ ̄ ̄/ ゝ、                               ̄Φ Φ Φ   ̄
.   !、, '" ,,、◎ ◎ 。 i,   _,._='--..,_,.>
    ヾ 、 `” ◎ ◎  ,!_,="´
      `゙''-''====='''‐'"´
(吉他(ギター)は、日本語で来たぁ(キター)と同じ発音。)


同じじゃないんですけど、ま、いっか。

こういう本こそ、日本の若者が右傾化して中国に攻め込む準備をしているのではないか、みたいな中国の人たちの誤解を解いてくれるはずです。日本の新進作家先生の皆さま、ぜひ中野独人さんを見習って、中国語翻訳版の出版に積極になってください。
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by pandanokuni | 2005-06-05 19:41 | ひまネタ
北京が破壊されるとき。
東京などへの出張で、10日ほど北京を離れていました。日本では、このブログも含めエキサイト・ブログにはスルスル入れたのに、やはり北京に戻ると通常の方法では繋がりません。困ったもんです。
この10日間、移動時間が多かったもので、随分本を読むことができました。タイトルから、村上龍の『半島を出よ』と似たようなテーマ性を感じ、ハンフリー・ホークスリーが書いた『北朝鮮最終決戦』と言う文庫本を買い、あっという間に読み終えました。
この本の原題は"The Third World War"(第3次世界大戦)で、北朝鮮は登場国の一つに過ぎず、インド、アメリカ、パキスタン、中国、ロシア、イギリス、日本、韓国など、多くの国々が破滅へと向かっていくストーリーなのに、二見文庫の編集者は相当ごり押しして、邦題に旬の"北朝鮮"を躍らせてしまった感じで、ちょっと残念な感じです。作者ハンフリー・ホークスリーはアジア諸国で長年にわたって取材活動を続けてきた元BBCの北京支局長だけあって、ヒューマニティが心地よく香り、常にフィクションの中に居る安心感が漂う村上ワールドの『半島を出よ』とはまったく異なり、ドラスティックな軍事と政治の観点から近未来の、アーミテージあたりが真面目に予想可能な国際紛争を描ききっている感じです。

この両フィクションに共通する6年後か10年後くらい近未来の世界は....北朝鮮は軍部の暴走を腐敗した政権側が抑えきれなくなっていると言うこと。アメリカがアジアの紛争解決に臆病もしくは消極的であること。中国が世界のキャスティング・ボードを握っていることでしょう。
一方、両作品において近未来の日本は異なる描かれ方をされています。『半島を出よ』の日本は既に破綻した国家で、同盟国アメリカからも見放されつつある。日本政府は無策無力にして、集団に所属することを拒否してきた"不良"若者が日本を救うことになります。一方、『北朝鮮最終決戦』の中の日本の首相・佐藤徹は核軍備こそがアメリカの傘から抜け出す道だと主張する、いわば熱血漢。
中国に関して言えば、見事に経済成長を続け政治的にも安定しつつあり、アメリカも自国と同等の大国として認め、対立から妥協と協調へと政策を打ち出している、というのが村上龍の描く近未来であり、ハンフリー・ホークスリーのフィクションの中の中国もほぼ同等の状況にあると言えるでしょう。『北朝鮮最終決戦』の中の中国の国家主席は青春時代をアメリカで過ごし、巨額の富をビジネスで創出することもできたのに、敢えて国家主席になってしまった感じの男として描かれています。中国は相変わらず"民主主義"ではない形で成長を続けていますが、国家として反映し続ける上で、経済的に豊かになることは不可欠であると考え、国際社会との協調路線を取ることを明確に打ち出しています。そうしたオペレーションを遂行できる人物こそ、ジェイミー宋という名の国家主席なのでしょう。

元BBC北京支局長である『北朝鮮最終決戦』の作者は、アメリカ的"民主主義"より中国的"独裁主義"のほうをきれいに描いている感じすらします。アメリカの"躊躇"が世界を核戦争に陥れてしまいます。中国とロシアがキャスティング・ボードを握り、第3次世界大戦後の世界を指導するのが中国になるのか、と言うストーリー展開なのですが、いよいよと言うところで、その中国でも軍部が台頭してしまう。ウミガメ国家主席ジェイミーは、軍部と共産党とのバランスの上に立たされていることを十分理解しているので、もはや自分のできることは何も無いと悟るのですが、"世界の終わり"の前の日に、中央軍事委員会の陳主席と共産党の範総書記と北京の国貿中心25階で会談します。
"実際文化"(実用主義=プラグマティズム)。ここまで中国の成長を支えてきたコンセプトについて、ジェイミー宋国家主席と範共産党総書記の間には共通の想いがあったようなのですが、軍部にそれを理解して行動してもらうのは難しい状況なのです。
私には現実の世界でもここのところが中国の"アキレス腱"のような気がしてなりませんでした。

この3者会談の前日、北京のイギリス大使館と日本大使館が中国の「第二砲兵」と呼ばれる反乱軍によって焼き討ちされます。天安門広場にはこの反乱軍が集結しているのですが、その周りを北京市の警備当局が取り囲んでいます。北京市政府は宋国家主席側についていたのです。国務長官が"人質"となっていたアメリカ大使館では、反乱軍と北京市警備当局の間で攻防戦が繰り広げられます。そんな中で、若手実業家であるジェイミー宋国家主席の息子は暴徒に絞め殺されてしまいます....
『北朝鮮最終決戦』における北京の破壊はここまで。でも私がいま住んでいるエリアでの近未来の出来事が詳細に描かれているので、作者の経歴を考慮すると、かなりリアリティを感じてしまいます。

その後、世界が核戦争に呑み込まれても、北京は核ミサイルの砲撃を受けずに済んだようです。北京郊外・清河にある「第二砲兵」の司令部には通常弾頭によるミサイル攻撃を受けたようですが。アメリカ、日本、イギリス、ロシア、韓国、北朝鮮の政権中枢が核と生物兵器の攻撃により、尽く機能しなくなった世界で、中国はどうするのでしょうか。イギリス人の作者は、さすがにそこまで描こうとはしませんでした。
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by pandanokuni | 2005-05-29 21:58 | ひまネタ
さよなら、もみじ2号店。
東三環路を国貿中心から京広中心へと北上すると、その右側では中国中央電視台(CCTV)の新社屋工事がモタモタと行われています。北京で現在建設中のビルは、オリンピックが予定されている2008年までに竣工させなければならない、と言う"決まり"があるので、こんな様子でホントに間に合うのか心配になります。でも、1999年にその直前まで工事の遅れて姿を現せなかった王府井の東方広場のビル群が10月1日の建国50周年軍事パレードの直前になって、その堂々たる姿を突然現したという"実績"を考えると、きっとオリンピックの前の日あたりまでには、工事現場の囲いがはずされて、ハリボテのCCTV新社屋が姿を現すことはほぼ確実なのでしょう。こんなこと心配しても仕方が無いし。

CCTV新社屋の建設用地には、北京のごくフツーの集合住宅と小さな自動車工場があり、東三環路に面した位置には奥行3~4メートルほどの小さな商店が立ち並んでいました。その中には、日本人向けのスナック「もみじ2号店」もありました。
「もみじ」は「美波里」とともに、北京の日本人向けスナックの"草分け"的存在です。1997年当時、私が知り得たスナックはこの2つだけでした。その頃の「もみじ」はケンピンスキーホテルの東側の路地で遠慮がちに営業していました。"ママ"と呼ばれた4人姉妹の末っ子を中心に、3人姉妹がお店を切り盛りしていました。
"ママ"はカナダ国籍を持っていて、白人の彼氏とたまたま、既に営業を始めていた「美波里」に立ち寄って、ビジネスとしてのポテンシャルに強く感じてしまい、速攻で「もみじ」を開業した、と伝え聞いています。ですから、97年当時の「もみじ」はカウンター中心の店作りで、京信大廈に引っ越す前の「美波里」と非常に良く似た雰囲気でした。

商売は順調に伸び、老舗「美波里」を意識して東三環路に面した場所に「2号店」をオープンしました。オープンしたばかりの「2号店」もやはりカウンター中心の店作りで、「1号店」と呼ばれるようになったケンピンスキー横の「もみじ」の"ママ"のスグ上の姉が「2号店」の"ママ"としてお店を仕切ることになりました。「2号店」の"ママ"は妹の「1号店」の"ママ"よりもビジネスには長けていませんでしたが、その分穏やかだったので、次第に「1号店」より従業員の女の子もお客さんも引き付けるようになっていったのです。
2000年から2002年にかけては「2号店」の"黄金期"でした。いまの北京のスナックでは考えられないくらい性格が良く美しい女の子が揃っていました。
この店で稼いだ資金を元手に日本に留学し、いまは日本の"大企業"で活躍している女の子、日本人駐在員と日本で"幸せな"家庭を持っている女の子、多くのオヤジに貢がれつつも"貞節"を重んじた(と私は信じている)"伝説の"H嬢、現在スナックの"ママ"として相変わらず"この世界"から抜け出せない女の子など、この頃の「2号店」は数々の人材を輩出しています。

しかし「1号店」がヒルトンホテル裏の現在の場所に移転してから、事態は一変します。まず「1号店」と「2号店」との間で従業員のトレードが行われました。これは、"チームワーク"による接客が魅力だった「2号店」の雰囲気を悪化させてしまいました。"やり手"末っ子"ママ"の経営手腕とフロアの広さにより業績を伸ばしていった「1号店」に対して、従業員の入れ替えにより"チームプレイ"がで機能しなくなった「2号店」は凋落に向かっていきました。そして"ダメ押し"となったのが"ママ"のトレードでした。「2号店」の"テコ入れ"と称して、"やり手"の末っ子"ママ"が「2号店」を取り仕切るようになって、私のお気に入りだった「2号店」はまったく別なお店になってしまったのです....

CCTV新社屋の建設用地一帯が次々と"斥"(立ち退き - 取り壊し)されていく中で、「2号店」だけはしぶとく営業を続けていた様子ですが、2ヶ月ほど前に閉店したそうです。現在「1号店」の"ママ"は元々「2号店」の"ママ"だった姉のほうで、「スナック業界も競争が激化して大変なので『2号店』はもう出しません」と言っていました。
いまでは日本人向けのスナックは北京市内に100店近くあるのでしょうが、"黄金期"の「もみじ2号店」を知る私には、納得できるお店がほとんどありません。当時と比べれば、駐在員や北京在住の日本人や出張者もぐんと多くなり、需要も増え、嗜好も多様化しているので、お店の数が増えても、うまくやっているスナックもあるのでしょうけど....

久しぶりにこのあたりを歩いてみると、京広橋までの店舗はすべて"立ち退き"済みでした。行きつけのDVD Shopも移転先も残さず消えてしまいました。南側はほぼ"取り壊し"が済んでいて、「2号店」の隣の建物までが無残な姿を曝していたのですが、「2号店」だった建物だけは、まだしぶとく残っていました。
今週末あたりには、もう跡形も無くなっているのでしょうか....国破山河在、いや夏草やぁ..ツワモノどもが夢の跡。少し感傷でした!
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by pandanokuni | 2005-05-17 23:42 | ひまネタ
中国語も標準で表示できるi-Pod は、やはり優れモノでした。
b0047829_013271.jpg先週、日本に出張した際、i-Podを買ってきました。第4世代の40Gが20Gと2,000円違いで在庫があったので、衝動買いしてしまったのです。ホントはも少し様子見しようと思っていたのですが....

i-Podは中国のお金持ちの若者の間でちょっとしたブームです。北京の目抜き通りには、世界共通の例のシルエットの広告が掲示されています。第3世代以降は日本とほぼ同じタイミングで新製品を中国市場にも投入しています。さすが、"Designed by Apple in California, Assembled in China"です。市場価格もほぼ日本並みです。月収5,000RMB以上の20代の音楽好きがターゲットでしょう。

日本で売っているのと中国で売っているのの違いはマニュアルの言語と本体の初期設定(言語と時刻)くらいで、あとは世界共通でしょう。
中国に住んでいる日本人にとって、マルチ言語対応ほど便利なものはありません。WindowsもXPになってから、日本語と中国語の垣根は随分低くなりましたが、表示メニューや文字化けにはまだまだ悩まされています。ところがこのi-Podは、表示メニューも簡単に中国語にできちゃいます。アーティスト名や曲名も、日本語と中国語(簡体字も繁体字も)はもちろん、英語もロシア語もみんな表示できちゃうのです。
中国語の歌と日本語の歌を同時にインポートしても、文字化けせずにキチンと表示してくれます。ロシア語もです。

中国語の曲名をキチンと表示してくれるので、聞いていてお気に入りの曲名を即座にチェックできます。また、中国人の彼女などと曲やi-Podそのものを共有するときなど、どちらの言語も同時に対応するので、お互いの理解が深まります。しかも、海賊盤CDであっても、正規盤と曲順や楽曲の長さがほぼ同じであれば、iTunes上でCDDBがしっかりアルバム名を探し当ててくれます。某日本ブランドの音楽ソフトでは、アルバム検索もヒットしませんでしたし、曲目を手入力しようとしても、中国語がうまく表示できず苦労しました。日本が誇るWalkmanがいつの間にかi-Podにその座を奪われた理由がとても良く理解できてしまいました。

強いて苦言を付け加えれると、Unicodeによるソートのようなので、最初の文字のアーティスト名や曲名は、日本と中国を区別してくれません。ただこれは、日本のアーティストでもローマ字表記だと欧米のアーティストの中に埋もれてしまいますから、仕方ないことかもしれませんが....
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by pandanokuni | 2005-04-05 00:15 | ひまネタ
乱立気味"北京のスナック"、その経営学的考察。
ほんとに久しぶりのエントリーなのに、こんなネタでお許しください。
日本人の駐在員や出張者、観光客向けのスナックは、北京に100軒近くあると言われています。3~4年前までは10軒あるかないかほどだったので、急激に増えたと言えるでしょう。
スナックは比較的小さな初期投資で開店することが可能です。カラオケやナイトクラブ(夜総会)ですと、個室やステージが必要で規模の大きさが"売り"につながるので、1,000平米くらい無いとカッコがつきませんが、スナックの場合、アットホームな演出が歓迎されるので、100平米くらいあれば十分です。賃貸であれば、月5,000~10,000RMBくらいで、ハコは確保できます。内装にもさほどお金をかける必要がありませんし、カラオケ機器も1セットあれば良いわけです。厨房も要りません。
従業員も5人ほど揃えれば何とかなるでしょう。"ママ”役ができる女の子を確保し、その"ママ"が友人や後輩、同郷の知り合いなどのコネを通じて4~5名の女の子を準備すれば良い訳です。
内装へのお金のかけ方に左右されますが、賃貸店舗でオープンする場合の初期費用は半年分の前家賃を加えても20万RMB(250万円)くらいで済むことになります。

ランニングコストはどうでしょう。毎月の家賃は10,000RMBということにしましょう。光熱通信費は1,000RMBまでかかりません。問題は人件費ですが、固定給として2,000RMBくらいであとは歩合により、稼ぐ女の子は5,000RMB以上稼ぎますが、現状では平均3,000RMBくらいが良いところでしょう。従業員が5人のお店であれば、"ママ"の取り分を多めにみても月20,000RMBもあれば十分でしょう。お酒やミネラルウォータなどはコスト(原価)として考えることにして、経費として大きいのは広告費でしょう。日本語のフリーペーパー2誌程度にそれなりの広告を出稿すると、月5~6,000RMBは係ってしまいます。あとは、渉外経費みたいなものの用意も必要です。日本のマル暴の上納金ではないのですが、ご近所や所轄の公安当局などに「よろしくお願いします!」という感じのもので、月平均3,000RMBくらいは確保しておく必要があるでしょう。カラオケの著作権料など払っているところはまずありませんし、新曲ソフトの更新費用も微々たるモノです。
まとめると、毎月のランニングコスト(固定費用)は40,000RMBほどということになりますが、いろいろ詰めて行けば30,000RMBくらいに抑えることができそうです。

収入面ですが、基本はテーブルチャージです。北京では100~150RMBで設定しているスナックが多いようですので、一人120RMBで試算しましょう。ちょっとしたおつまみ、果物、ミネラル(お店によっては小ボトルにタンク水を詰め替えているようですが)などが、テーブルチャージに含まれていますから、原価率10%とすると、一人当たりの粗利は約100RMBです。ボトルは一般的なバーボンの場合、400~500RMBが相場です。故意に偽物を仕入れているお店もあるようですが、正規品をバルクで取り寄せるとして、原価率は50%くらいです。ボトル1本当たりの粗利は200RMBとしましょう。
1日平均15人のお客さんが来て、1日に1本の割合でボトルが入る前提で計算すると、1ヶ月あたり約50,000RMBの粗利が稼げますから、月20,000RMBの黒字と言うことになります。初期費用は10ヶ月ほどで回収可能と言うことになります。

しかしながら、収入面でこううまく行っているスナックはほとんど無いようです。従業員5名で1日平均15人のお客さんということは、20時から26時までの6時間の営業時間内で3回転させる、ということですから、お客さんの平均滞留時間が2時間だとすると、開店から閉店時間まで"満卓状態"(席数と言う意味ではなく接客する女の子と言う意味で)で無ければなりません。もちろんそうしたスナックのあるのでしょうが、女の子が常時5人体制のお店で1日平均15人のお客さんというのは結構ハードです。ここ1~2年で開店した女の子5~8名程度のスナックの多くは、1日平均15人のお客さん、と言う一応の採算ラインをクリアできずに苦労している様子です。

これは、以前働いていたスナックで人気の高かった女の子が安易にママさんになってしまうこと、そしてそうした女の子に安易に投資する日本人が多いことなどが原因だと思います。この話はまたいずれエントリーしようと思います。
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by pandanokuni | 2005-02-27 22:20 | ひまネタ