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ネット統制のいたちごっこ。中国当局、こんどはRSSフィードをブロック!?
どんな国家権力でも政権に都合の悪いことはできるだけ隠したいものでしょう。

反政府デモが広がったミャンマーでは、政府がインターネットをコントロールしているそうです。
治安当局は電子メールのアドレス保有者(2万5000人=05年)に厳しい目を光らせる。テイザ氏の話では、ヤフーやグーグルなど大手検索サイトも治安当局によって監視され、政治的なブログは自動的に排除、ファクスの所有にも免許制度が課せられている。』とのこと。それでもミャンマー国外に拠点を置く反軍政組織は、『インターネットを厳しく規制している軍政が摘発できない特別なソフトウエアを使って、外国の拠点にネット送信させている。』そうです(9月29日付けIZA)。
それでも、凄惨な反政府デモ弾圧の様子を伝えていたミャンマーの一女性のDawnさんのブログは9月27日から更新できない状態にあるようです。

ノムヒョンさんが遊びに行った際、北朝鮮の首領様は「インターネットの専門家の私から言わせてもらえば、韓国企業が進出する工業団地だけならまだしも、別の地域までつながると問題が多い(ので、接続させないよ!!)」とおっしゃったらしい(10月5日付けIZA)。

私は国家権力による"言論統制"が、独裁政権下の専売特許だとは思っていません。"自由の国"アメリカ或いは日本でも、とりわけマスメディアを通したコミュニケーションにおいて、多かれ少なかれ権力による統制が効いていると考えておいたほうが良いと思っています。
とは言え、ミャンマーや北朝鮮などの非"民主主義"国家、そしてその"親玉"とも言える中国においては、顕著にあらわれています。

中国当局のインターネット統制は、このブログでも何度か取り上げました。
特定のサイトをブロックしてアクセスできなくしたり、検索結果に表示されないようにしたりして、国家権力にとって都合の悪い情報の流入を食い止めようとするだけではなく、メール発信を監視や規制、ブロガーの身分を登録する動きなど、情報流出にも敏感に対応しています。
とは言え、こうした国家によるネット統制は、賢いユーザーによってすぐに対策が講じられ、無意味化されていくのです。ユーザー側がTorやプロキシ経由でアクセスを試みることによって、或いは発信する側がこまめにサーバーやURLを切り替えることによって、真に情報を必要としている中国人民はいろいろ工夫して、必要な情報にたどり着いたり、発信したりしているのです。当局のネット統制によりアクセスできなくなったブログであっても、特定のRSSリーダーなどを介して読むことができたりするわけです。
政策あれば対策あり、でネット統制は国家とユーザーの"いたちごっこ"と言えるでしょう。

中国当局の"次の一手"は、RSSフィードをブロックすることのようです(10月5日付けTechCrunch日本語版)。
最近はニュースサイトまで行かなくとも、また特別なRSSリーダーを介さなくとも、お気に入りのポータルサイトのマイページをちょいとカスタマイズするだけで、ニュースのアウトラインが読めるようになりました。CNNのニュースサイトへのアクセスをブロックしたとしても、自国の指導者の悪口なんかはGoogleリーダーなどに表示されてしまうわけです。
そんなわけで、RSSフィールドそのものをブロックしてしまおう、と言う発想になったのでしょうが、これも"いたちごっこ"の一環でしょう。

TechCrunch日本語版は、現代の万里の長城とも言える中国当局のネット統制を、もはや政治的問題としてではなく、「オンライン市場における自由競争の障壁になりかねない」と心配してあげています。
中国には頭の良い方がたくさんいらっしゃいますから、政治的に"壁"を乗り越えたいと考える人たちは、何らかの手段でネット統制を打ち負かしてくれるはずです。むしろ、そうではない、単にインターネットでエンタテイメントやコミュニケーションを楽しんでいる1億6,000万の人民にとっては、ただ邪魔なだけな"壁"ですし、中国のオンライン市場で一儲けしたいと願っている国外オンライン企業にとっては、極端に高い関税を掛けられているようなものなのです。

ネット規制を政治的に批判しても中国当局は意地になるだけでしょう。公平な商取引と言う観点から責めてみるのも面白いかもしれません。
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by pandanokuni | 2007-10-06 02:09 | 政治ネタ
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