馮錦華さんと女子大学院生まやさんと
馮錦華さんをご存知でしょうか?

馮さんは、2001年8月に小泉さんの靖国神社参拝に抗議するため、靖国神社のこま犬の台座にペンキスプレーで落書きをし器物損壊罪で有罪判決を受けたました。2004年3月24日には仲間6人とともに尖閣諸島・魚釣島に上陸し、沖縄県警に逮捕された後、強制送還されました。2005年4月に発生した"反日デモ"の時には、黒幕のひとりではないかと、日本のメディアに報じられた人物です。2006年1月14日には朝日新聞にインタビュー記事も掲載されています。

日本の人たちにはこんな形容詞を冠して紹介されています。

かたや中国ではこのように紹介されています。

念願だったご本人に会ってお話しすることができました。
日本では中国の右翼活動家などと言われていますが、彼は私と同業で、広告会社の管理職をしています。とても優しい顔つきの好青年という雰囲気。物腰も柔らかく、話し方も丁寧な、まさに紳士でした。馮さんは日本で長く暮らしていましたから、日本のことを良く知っています。日本への入国を閉ざされたいまでも、日本のことをよく勉強している様子でした。
馮さんからは、当局との関係や靖国・尖閣列島問題の解決案など、興味深いお話をたくさん聞くことができました。昨年(2005年)4月に起きた"反日デモ"に象徴される中国における反日の世論や活動についての日本の大衆メディアの報道や分析が、現実とはかけ離れている部分が多いことも検証できたと思います。

馮さんはウェブサイト「中国愛国者同盟網」の管理者でもあります。
このサイトのBBSには、日本のことを何も知らないような若者の感情的で下品な書き込みも多いのですが、馮さんとしては、そうした"熱血中国若者"にも、いまの日本をもっと理解してもらいたいと考えているようです。こうしたサイトだからこそ、いまのフツーの日本や日本人のことを紹介するようなコーナーが必要だし、日本人にも協力して欲しいと願っているそうです。「日中関係は重要だし、改善するには民間レベルの相互理解が不可欠だ」と言う馮さんに、私も共感しました。「もちろん、領土問題などお互いに譲れない問題もあるけど。」これにも共感です。
大好物の吉野家の牛丼のことを「ヨシギュウ」と言い、北京の「ヨシギュウ」はちょっと値段が高い、と嘆いていた馮さんは、メディアが作り出したイメージとはまったく別人のようでした。

ところで、馮さんと私を引き合わせてくれたのは、北京の大学でジャーナリズム学の修士課程に在籍中の"女子大学院生まやさん"です。彼女は華奢で物静かな感じの日本の女の子なのですが、昨年の"反日デモ"の直後には、「愛国同盟網」総編集長・盧雲飛さんにインタビューを挑んだり、『中国青年報』の付属週刊誌『氷点』の停刊処分問題を追いかけたりしている行動派です。
産経新聞などで大きく取り上げられ、日本でのみ出版された『「氷点」停刊の舞台裏―問われる中国の言論の自由―』の著者でもあり、停刊前『氷点』の主幹編集長でその後、更迭された李大同さんとも彼女は頻繁にコンタクトを取っていて、当局の圧力やネット統制をさらりとかわしている現体制に批判的な中国の論客の日常などを自身のメルマガで発信しています。

いまの中国に懐疑的な日本人が支持しそうな李大同さんとも、逆に反中国的な日本人が忌み嫌いそうな馮錦華さんとも交流し、日本の大衆メディアが伝えられないような、真実により近い中国の実状を自分の目と足で取材し、無報酬のメルマガで発信している"女子大学院生まやさん"は敬服に値します。
これからも頑張ってもらいたいと思います。
そして、日本のプロフェッショナル・メディアの方々には、もっともっと頑張ってもらいたいと願っています....。
[PR]
by pandanokuni | 2006-07-27 23:51 | 社会ネタ
<< コーヒー・コーラ。 中国の偉い方も揃ってクールビズ。 >>