村上ファウンド強制捜査に思う、日本という国の将来。
いろんな見方があるのだと思います。
村上さんは「若干日本がいやになってきたところはある。」と遠慮がちに発言したそうですが、私はこの点には共感してしまいます.....。
法律のことを語れる立場ではありませんが、状況証拠から、ライブドアから村上ファウンドへ執拗な東京地検特捜部の追求は、日本の政治的経済的権力抗争であるように思えてなりません。

"旧勢力"の顔が浮かんでしまいます。
例えば、プロ野球球団を持っている企業の多く...。新聞社、テレビ局、鉄道会社、非上場にして大手食品会社。
例えば、国民から多額の借金をしていたメガバンク。
例えば、郵政民営化に反対して小泉さんに刺客を放たれた警察庁とかに顔が利きそうな国会議員。

狙われている人たちの顔も浮かんでしまいます。
例えば、最近プロ野球球団のオーナーになった企業。
例えば、お金持ちからお金を預かって運用していたファウンドや外資系の金融機関やある意味で庶民の駆け込み寺でもある消費者金融。
例えば、へいちゃん。小泉さんは、この先のことは知らない、って感じかもしれないからね....

電波メディアは郵政省に守られてきました。いまでは総務省とかなっているようですけど。そして、電波メディアの背後には大新聞社があります。
都市銀行は大蔵省に守られてきました。いまでは金融庁とかなっているようですけど。
鉄道会社は建設省や運輸省に守られてきました。いまでは国土交通省とかなっているようですけど。

livedoorや楽天には、googleやAmazon.comのに見られたようなブレイクスルーが発現してなかったと思います。それ自体残念なことです(はてなに少し期待しています)。けれども、電波メディアを支配しようと言うチャレンジは、彼ら自体がメディアとしてのパワーを得たからこそ可能だったのだと思います。
村上さんは、株の持ち合いによる"むら社会"的な日本の大企業同士の関係に風穴を開けてくれた人物の一人でしょう。
ITやネット領域での不振、持ち合いや株主価値軽視による株式流動性の低下って、まさに日本の"失われた10年"の主たる要因だったのではないかと思ったりしています。中国の台頭などと、"他人のせい"にするよりも、日本のシステム自体がグローバル経済に取り残されてしまったと自省するほうが、日本のためだと思うのです。

たくさんのタブーを残したままの電波メディアや大新聞社、相変わらず新興企業には貸し渋るメガバンク、利権や影響力を手放したがらない政治家。そういう国に戻そうとしているのでしょうか?
「一生懸命働いている人が報われない...。」「金儲け主義はキライ...。」きょうのNHKニュースで、村上さん逮捕を受けて"一般国民"のコメント。露骨な"金儲け"を美とは認めない、日本の感性は嫌いではありません。でも、日本以外の外国は、もっとシビアなはずです。だったら共産主義を選びましょうか?それとも鎖国して、グローバル経済から抜けちゃいましょうか?外国と経済的にお付き合いしながら、日本だけが"負け組"のいない、貧富の差が小さいままの、助け合い国家を維持できるのでしょうか?
「中国ではますます経済格差が拡大しています」云々と語る日本のテレビ局のレポーターとその姿を捉える制作プロダクション派遣のカメラマンの経済格差はOKなのでしょうか?

いまの世の中、日本はもっともっと外に対して強くなっていかなければならないのに、内輪揉めばかりしていて、あまり外に向かって力を纏めきれていない、って感じがします。しかも、いわば強制的に1990年代以前の価値観に戻そうとする大きな動きであるとするなら、この先とても心配だったりします。
中国でも内輪揉めは日常茶飯事です。でも外の"敵"に対しては、きっと一致団結して立ち向かうのではないかと思います。
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by pandanokuni | 2006-06-05 21:21 | 社会ネタ
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