「ほっ」と。キャンペーン
仕事ではなく、宴会のときにチームワークを発揮するウチの若者たち
ウチの会社では「忘年会」をやります。中国で「忘年会」は一般的ではないのですが、元旦から春節(旧正月)にかけてのこの時期、日本人の私としては「新年」なのか「年末」なのか、いまイチぴんと来ないので、「過去のことはキレイに忘れて、これから頑張りましょう」と言う意味で、一年の納会を「忘年会」と呼ぶことにして、何となくアプローバルされています。
毎年、2泊3日の泊り掛けで行うことが恒例で、ことしの日中のイベントはスキーでした。そして夜のイベントが「忘年会」です。

企画はすべて社員が行います。ここ2~3年で演出のパターンが固まったようです:
  • 社員の表彰。会社の正式なものではなく、ハッスル賞とかアイディア賞とか遅刻MVPとか、スタッフが相互投票で選びます。

  • クイズ大会。幹部社員が回答者となるクイズ大会です。問題はスタッフのプライベートな話題や、日常の業務での苦労など。普段スタッフとコミュニケーションが足りない幹部社員が答えられない問題ばかり。正解できない幹部社員は、ポケットマネーから"罰金"を支払うことになります。

  • 「出し物(演芸大会)」。各セクションごとに準備した芸を披露します。出し物に参加しない幹部社員が審査員になって、優秀賞を決定します。

  • オークション。幹部社員が自分の「お宝グッズ」を提供し、全参加者でオークションします。今回私は、ベッカム直直にサインしてもらったレアルマドリッドのユニフォームを泣く泣く出品しました。1元から始めるのですが、なんと5,510元で落札しました。ちなみにこの売上金は出品者の懐には入りません。

  • 大抽選大会。中国の宴会やパーティではつきのもの大抽選大会がエンディングです。ことしの賞品は、デジカメ、ケータイ、PSP、i-Pod、そしてノートPCと豪華なものばかりでした。
    そして、最も豪華な"特別賞"は現金の一発取りです。この現金だけは会社が負担しているのではなく、実質的には幹部社員のポケットマネーなのです。つまり、前述のクイズ大会での"罰金"とオークションの売上金が、"特別賞"の"賞金"になるわけです。ことしは25,000元ちょっとになりました。進行の途中で、一発取りではなく二人に分けようとか動議もありましたが、結局幸運なスタッフがこの25,000元の現金を独り占めしました。


クイズで罰金を払い、オークションには「お宝グッズ」を出品しなければならない幹部社員は完全に「苛められ役」です。スタッフが一年間の幹部社員に対する鬱憤を晴らす絶好の機会でもあるのです。
こんな内容で、夜7時に始まった忘年会は深夜1時まで続くのでした。

各セクションごとの「出し物」は、どんどん凝っています。数年前までは、歌を歌うとか手品をするといったフツーの宴会芸だったのですが、ことしは準備万端のパフォーマンスばかり。仕事ほったらかしで準備していたんじゃないか、と心配になるくらいでした。

中国でも放映している「欽ちゃんの仮装大賞」を模したものやコメディ、更にオリジナルのラップのビデオ・クリップまで制作し、それに合わせてダンスしたり、オリジナルの短編映画を披露したり、素人芸とは思えない「出し物」の連続でした。
中でも05年にブレイクしたオーディション番組「超級女声」のトップ5の女の子の歌とダンスをほぼ完璧にコピーした女の子だけのセクションのパフォーマンスには、かなり感動してしまいました。

普段はツンとしてぶっきら棒でクールに装っている北京で働く若者なのに、こういう宴会だとヤケにハッスルします。日常の仕事では、どちらかと言うと"個人主義"で日本人のように"チームプレイ"がうまくはできない彼(彼女)らなのに、こういうときはチームワークでグッド・ジョブをしてくれます。
日本で働いていたときは、日常の仕事だと協調的なのに、会社の行事なんかには積極的に参加しないクールな若手社員が多かったのですが、北京では逆のようです。

b0047829_2341852.jpgMC(司会者)も、ウチの社員とは思えないくらいドレスアップです。


b0047829_235495.jpgコメディの寸劇。ここ中国では、女装やコンドームのイラストが御法度だと思ってらっしゃる方のために。


b0047829_2365927.jpgオリジナル・ラップ(WAVファイル:1.53MB)にダンス。解放軍のコスチューム、毛沢東の赤本のパロディがこの国ではご法度だと思ってらっしゃる方のために。


b0047829_2373545.jpgウチのスタッフによる「超級女声PK5」でした。
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by pandanokuni | 2006-01-10 23:13 | 社会ネタ
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