クリスマス・デコレーションが来年まで飾ってあっても驚かないでください....
北京もすっかりクリスマスの雰囲気です。
大きなビルはクリスマスツリーやイルミネーションで彩られています。
レストランやデパートのサービス係の女の子は皆サンタの赤い帽子を被らされています。お似合いの人もいれば、そうでない人もいます。
オフィスでも、受付にクリスマスツリーが用意され、ウィンドウにはサンタのおじさんのステッカーなどが貼られたりしています。

北京初心者の頃、こうしたクリスマスのデコレーションが、年を越しても飾られたままであることに違和感がありました。
「おいおい、クリスマスが終わったんだから、もうツリーは片付けて頂戴よ」って思ったものです。
だいたい日本では、クリスマスの25日ではなくて、イブの24日を過ぎてしまうと、クリスマス気分はほぼ一掃されてしまいます。クリスマスケーキも24日の夕方を過ぎるともう売れ残り扱いですよね。イブが盛り上がれば盛り上がるほど、クリスマスである25日はどうでも良いような扱いをされてしまいがちです。

中国では、クリスマス・デコレーションは、25日を過ぎてもスグには片付けないほうがフツーです。1月中も平気でクリスマス・デコレーションが残っていたりします。やっぱ中国はのんびりしてるなぁ、いつまでもクリスマス気分じゃないでしょ、とか思いたくなるかもしれません。
でも良く考えてみてください。"Happy Christmas & Happy New Year!"なんですよね、イスラム圏を除く世界的趨勢は....

欧米のニューイヤーのカウントダウン、つまり大晦日の夜の風景に、クリスマス・ツリーが溶け込んでいたりしますよね。アメリカなんかでも、大晦日のあたりまでクリスマス・デコレーションは飾りっぱなしです。ちなみに、ニューヨークのロックフェラーセンターのクリスマスツリーは来年の1月6日まであるそうです。12月25日が過ぎたからと、スグに片付けたりしないんですね。

中国の場合は、1月1日が正月と言う感覚ではありません。「春節」と呼ばれる旧暦の1月1日が正月で、帰省して家族と過ごす週間があります。つまり、クリスマスのデコレーションが"Happy Christmas & Happy New Year!"のダブル・ミーニングだとすれば、中国の場合、「春節」まで残っていることこそ理に適ったことなのです。ですから、1月になってクリスマス飾りを見かけても「だらしない」とか「季節感が無い」などとは思わないでください。
ちなみに来年の「春節」は1月29日ですから、その後1~2週間、つまり2月中旬くらいまでクリスマス・デコレーションが飾ってあっても、大目に見てあげてください。

日本はせっかちですね。25日を過ぎたらクリスマス・デコレーションを片付けなければなりません。"アウト・オブ・デイト"になってしまいます。12月26日にまだクリスマスの雰囲気でディスプレイしているショウウインドウがあれば、そのデパートは多くの顧客を失いかねません。
日本では、"正月飾り"がスグ後に控えていますから、"切り替え"も迅速に行われるのでしょう。日本のお正月は、クリスマスツリーよりも"門松"や"松飾り"のほうが似合ってますので、それはそれでステキな習慣だと思います。
"ひな祭りの日を過ぎたら雛人形を仕舞わないとお嫁に行くのが遅くなる"という言い伝えもありますし、クリスマス・デコレーションをとっとと片付けるのも、"祭りの後の寂しさ"を余韻として内省的に浸りたいという日本的な感性のなせる業なのかもしれませんね。

というわけで、中国で来年までクリスマス・デコレーションが飾ってあるのは"片付け忘れ"ではないことをお伝えしました。
ただウチの近くのオフィスでは、ウィンドウのサンタのステッカーをきれいに剥がすことができなかったのか、剥がすのが面倒だったのか、結局1年間貼りっぱなしのままでしたし、5月や6月になってもケータイの着メロを"ジングルベル"にしているオジさんがいらっしゃるのも、事実です。
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by pandanokuni | 2005-12-23 01:43 | 社会ネタ
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