国連報告「日本は人種差別問題に取り組むべき」by人民日報
日本の皆さんは国連が「北朝鮮人権決議案」を採択したことはご存知ですよね。そして、ブッシュさんが中国を訪れて「中国の人権と宗教の自由に懸念を示した」ことも日本の報道で知られている方も多いと思います。
さらにブッシュさんが北京に滞在しているときに「人権問題」を直訴しようと上海からやってきた中国人30人が当局に拘束されたことまで、ご存知かもしれません。
日本のメディアがたくさん報道しているからです。

でも、ここ中国では日本は人種差別国家という報道がされています。
この報道は捏造でもでっち上げでも無い客観的なもので、第60回国連大会にアナン事務局長が提出した世界の人種差別撲滅に関する報告の中で日本も名指しで取り上げられているという事実を報道しているのです(人民網・11月9日日本語版)。
このニュース、共同通信が配信したようですが、日本のメジャーなニュースサイトで見つけることはできませんでした。四国新聞社Webクリスチャントゥデイなどで、読むことができます。
つまり、多くの日本国民はこの事実を知らされていないのです。

アイヌ民族などの国内少数民族や日本に居住するアジア人や中東、アフリカ、ヨーロッパ出身者が、差別を受けているというこの報告は、7月に日本を訪れて調査したセネガル人のドゥドゥ・ディエン特別調査者が作成したとのこと。
ディエンさんの人となりや日本での調査内容に偏りがあるのではないかという疑惑については、goriさんのIrregular Expressionやlancer1さんのアジアの真実ヒロさん日記などのブログの論壇で詳しく紹介されています。

すごく端的にまとめれば、反日で朝鮮などの肩を持つディエンさんが、都合の良いところだけ訪れて作った偏見に満ちた報告書を国連が真に受けた、と言う疑惑です。
中国の人権問題を取り上げる人たちの多くは、反中(共)でしょう。その人たちが、チベットや東トルキスタンを訪ねて宗教や少数民族が抑圧されている、と報告することと、ディエンさんなる人物がウトロ(京都府宇治市の韓国・朝鮮出身者が多く居住する地域)などを訪ねて東アジア人が抑圧されている、と報告することは、似たような話に思えます。

いつものことですが、私が心配するしまうのは、日本の外交とメディア
中国外交のウマさによって、と言うより、日本の外交の下手さによって、日本は国際社会でどんどんプレゼンスを失ってしまい、逆に中国が台頭してしまいます。

木走日記によれば:
*国連の『北朝鮮人権非難決議』 賛成84カ国、反対22カ国、棄権62カ国
*日本をターゲットとした『人種差別をあおる慣習についての決議』 賛成97カ国、反対4カ国、棄権63カ国(反対は、日本、アメリカ合衆国、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国。アメリカ一辺倒の外交の成果と言えなくないですね....)
国連改革として掲げた安保理常任国入りの話はどうなったんですか?
腐った国連なんてどうでもよいのかもしれませんが、先日のAPECにしても、来月の東アジアサミットにしても、中国のほうが日本より存在感を示していくでしょう。北方領土のお話も後退、東シベリアのパイプラインは中国に向かって延びていこうとしているのです。
身近なところでうまくできなきゃ、より広い世界で評判をあげることなんてできません。

そして日本のメディアは、こういう状況をあまり積極的には伝えないんですね。日本が批難された国連報告にしても、国民の前に曝しだすべきでしょ。世論が、捏造とするのか、日本外交下手の結果とするのか、事実と捉えて改善を求めていくのか、それはそれで良いと思います。でも、影響力のある大衆メディアが報じなければ、国民は知ることすらできないのです。
アメリカ一辺倒の小泉外交については、ときおり民放のテレビニュースでも批判されているようですが、日本が国際社会の中で影響力やプレゼンスを失いつつある現状を多くの日本国民が知らされずに居るのではないでしょうか?
毎日毎日、小泉さんの囲み取材を必ずオンエアするテレビ局の皆さん、小泉さんが、そして彼が指導する国家が、国際社会からどのように思われているのかをもっと客観的に報道して欲しいものです。
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by pandanokuni | 2005-11-23 21:51 | 政治ネタ
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