日本人同士、中国語でやり取りするケータイ・メール。
中国のケータイも多機能になってきました。ケータイ・サイトから画像や着メロの取り込みはもちろん、スチルやムービーの撮影や送受信、MP3プレイヤ付きもあります。でも、一番多く利用されているのはケータイ・メールでしょう。
ショート・メッセージ・サービス(SMS)と言われる中国のケータイ・メールは、通話同様に受信する側も課金されてしまいます。それでも簡単な用件ならメールで済ませたほうが、電話で話すより格安です。
中国人はお祝い事が大好きですから、クリスマス、お正月、春節(旧正月)などなど、事ある度に友人・知人・親戚縁者へと、お祝いのメッセージ・メールを送ります。ケータイ・ユーザーは3億人を越えていますから、春節の時など一人5通ずつメールを送信したとして、15億という凄いトラフィックになってしまいます。

当たり前のことですが、中国のケータイ・メールは中国語対応です。英語もOKですが、日本語は使えません。最近は日本人向けに、日本語メール対応の端末とネットワーク・サービスが登場しましたが、中国語SMSとの互換性が乏しいので、あまり便利とは言えませんから、あまり普及していません。

中国に来たばかりの日本人は、ケータイの操作メニューを英語表示し、日本人とのメールはローマ字綴りの日本語でやり取りする、というケースが多いでしょう。でも、次第に中国語に慣れてくると、中国語のほうが楽になってしまうはずです。
きっかけはカラオケやスナックの女の子とのメール交換だったりします。日本語の得意でない女の子は、中国語の"またお店に来てよね"メールをどんどん送りつけてきます。どうでもよい相手なら無視すれば済むのですが、お気に入りの女の子からのメールにはお返事をしたいと思うでしょう。そうして中国語のケータイ・メールに慣れていくことが多かったりするわけです。

中国語の漢字入力も通常はアルファベットを使って行います。日本語のローマ字表記だと"arigatou"8文字入力しなければならない文章も、中国語のローマ字入力だと"xie"3文字の入力とキー操作1回で完了します。一文字の漢字を確定すると、その文字に続く漢字の候補が表示されますから、漢字を一文字ずつすべてローマ字で打ち込む必要はまず無いのです。ですから、慣れてしまうと、日本語のローマ字表記より入力が楽に思えますし、読む側も意味を理解しやすくなります。

私の仲間うちの日本人同士は、中国語のケータイ・メールでやり取りしています。中国語が完璧ではなくとも、だいたいの用件は伝わります。会社の日本人の同僚からも中国語のメールです。中国語をほとんど分からないで着任し、週に1回1時間大学生の家庭教師から中国語を習い始めた北京新人クンでも、3ヶ月もすれば「体調が悪いので、会社を休みます」「何時にどこそこで待ち合わせしましょう」みたいな用件を、中国語のケータイ・メールで送ってきますからたいしたものです。

出張などで日本に滞在するときは、さすがに日本のケータイで日本語のメールをやり取りするのですが、ひらがな入力だと中国語より入力が面倒に感じてしまいます。例えば"お"を入力するのにキーを5回も押し続けなければなりません。でもローマ字入力だと多くとも4回までです。助詞もわずらわしく感じてきます。同じ意味の中国語と日本語の文章だと、日本語のほうが平均1.8倍の文字数になってしまうそうです。
中国人が話す日本語の典型のような「私、今日、病気、有ルネ」的表現のほうが、実は合理的なんだ、なんて思ったりしてしまいます。

なんだか、自分がどんどん「中国化」していくようで末恐ろしいのですが.....
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by pandanokuni | 2005-01-12 17:01 | 社会ネタ
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