北朝鮮脱出者の駆け込みで、ロックアウトが心配な北京日本人学校。
北京日本人学校に、北朝鮮脱出者と見られる人たちがまた駆け込んできました。2003年2月と2004年9月にも、こうした駆け込みがありましたから、今回で3回目になると思います。
人権を振りかざすとこんなことは言えないのかも知れませんが、日本人学校の児童・生徒や父兄にとっては、いささか迷惑な話です。それに中国に脱出してくるのは、かの国の中でもどちらかと言うと経済的に恵まれていた人たちだと言われています。もちろん、命がけで脱出を図るのでしょうが、両国の警備員にお小遣いを渡すことくらいの経済力を持った人でなければ実行できないのではないでしょうか。飢餓に苦しんでいるような人たちは、駆け込む力すら持ちえていないでしょう。

駆け込みには支援団体から大使館などに事前予告があるようです。
大使館では日本人学校に警備の強化など対策を指示します。北京日本人学校はつい最近まで「在中華人民共和国日本大使館付属」だったので親の言うことは聞かなければなりません。ただ、面倒なことに巻き込まれたくない大使館側は「駆け込み」阻止の対策を求めるのでしょうが、教育の現場の人たちは「子どもたちの安全」を第一に対策を考えます。
各所で駆け込み事件が増えてから北京日本人学校の運動会や発表会などの学校行事も窮屈なものになってしまいました。学校周辺には警備員が取り囲み、敷地内に入るには学校が父兄に発行する入校証が必要となりました。お友だちの運動会を応援しようと思っても、パスポート持参でなければ入れてもらえません。当然の対策かもしれませんが、和気藹々なはずの学校行事にも緊張感が漂います。「駆け込み予告」で中止になった学校行事もありますし、授業が打ち切りになったこともあります。
今回は、駆け込む側も少しは子どもたちに配慮したのか、或いは警備の甘い時間をついたのか、子どもたちが学校にいない早朝に実施したようですが。

もっと心配なのは、北京日本人学校の「ロックアウト」です。
今年になって特に頻繁に北朝鮮脱出者に駆け込まれてしまっている北京の韓国人学校は、12月16日に中国当局からロックアウトされてしまったそうです(産経Web)中国側が脱出者の引渡しを求めているのでしょう。脱出者は中国において密入国者であり不法滞在者です。人権問題をあれこれ言われている自国を舞台に他国民の人権擁護の活動がこうも頻繁に起こるのは内政にも関わります。外国人学校は大使館ではありませんから、治外法権は適用されません。しかも、外国人学校の敷地は中国側が用意したものですから、中国側にも道理が無いわけでは無いのです。

「駆け込まれ」の回数や人数では、韓国人学校のほうが、日本人学校より圧倒的に多いのですが、中国当局が北京日本人学校にも同様の姿勢で臨まないとは限りません。今回駆け込んだ7人の身柄を渡さなければ、日本人学校の敷地の使用は認めない、と言い出すかもしれません。李登輝さんへのビザ発給のことで中国側が本気で怒り始めた折も折、子どもたちが犠牲にならなければ良いと願っています。
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by pandanokuni | 2004-12-17 12:06 | 社会ネタ
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