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北京首都空港で北朝鮮の特権階級(?)に遭遇!!
水曜日の朝、私は成田に行くため北京首都空港にいました。朝8時~9時台は出発ラッシュの時間帯です。成田便もそうですが、アメリカ、ヨーロッパなどの各都市に向かうフライトがこの時間に集中します。

航空会社のカウンターでチェックインを済ませると、出国審査になります。以前は各窓口ごとに行列を作るタイプでしたが、最近では混雑する時間帯にはロープを張って櫛形(フォーク・タイプ)行列に並ばせていますから、隣の列だけ進んでいくイライラは解消されました。この時間帯はいつも10~15分くらい行列で待つ覚悟が必要です。
どこの国の空港でも同じような光景ではありますが、出国審査の行列は民族の凝縮された坩堝で観察していると楽しいものです。ただ、この時間帯は日本人の比率が高いのです。日によって成田行きが4便、この時間帯に出発するからです。中国人はパスポートも、渡航先のビザも、取得することが面倒或いは制限されているため、自国の空港にしては少なめです。日本の空港ではあまり見かけない、アラブの人たちやインドの人たち、それにタイかミャンマーのお坊さんと思われる人たちなどがよく見かけられます。それにしても、成田空港の日本人の比率の高さにはビックリしてしまいますね。日本はまだまだ閉ざされた国なんだな、という感じがしてしまいます。

この日は日本の高校生が修学旅行から帰るのか大勢いました。共学校のようでしたが、久々の女子高生の制服姿に胸がときめいてしまいました。列の後ろのほうから、ハングルのような言葉で軍隊っぽい号令がかかったのが聞こえてきました。振り返ると、黒いスーツにネクタイ姿で、短髪で、背格好や年齢も同じような15人ほどの団体さんが、列の後ろのほうに付きました。号令をかけたのはその中のリーダー格と思われるサングラスをかけた人でした。
b0047829_0265474.jpg朝の空港に黒スーツ、しかも黒いサングラス、というのは、誰がどう見ても只者ではありません。彼らは、私のみならず、行列に並ぶ世界中の人たちの注目を浴びざるを得ませんでした。もちろん、ジロジロ観察するわけには行きません。怖いです。行列の折り返しで、その団体さんと向かい合う方向になったときだけ、視線を合わせないように観察するしかないわけです....

スグに発覚したのは、この団体さん全員がスーツの右の襟に赤系統のピンバッジを付けている、という事でした。私もそうですが、行列に並んでちょっとした注意を払っていた日本人の多くも、北朝鮮の人だ、と気づきました。私の周辺で、日本人のオバサン二人組みが「北朝鮮?」「見ちゃダメ!」とコソコソ話してます。
この団体さんがつけていたバッジは、キム・ウィルソンでもキム・ジョンウィルでもなく、まさにあの国の国旗をデザインしたものでした。
黒いスーツはもちろん、髪型、背格好がほぼ統一されたこの団体さん、Yシャツとネクタイだけは、さまざまです。Yシャツは白いオーソドックスなものではなく、ピンクやブルーやオレンジ色などカラフルなもので、ネクタイもどちらかというと派手なデザインのものを皆さん着こなしています。ただ、スーツが黒なのでちょっとチグハグな感じはしましたが....
しかも、表情が明るいのです。整然と行動し、大きな声で話はしていませんでしたが、隣の仲間とこそこそ微笑みながら会話を楽しんでいます。

出国審査の後、セキュリティーチェックがありますが、ここを抜けたところで、私はこっそりと彼らを待ち伏せすることにしました。出国審査エリアは写真撮影禁止ですが、セキュリティーチェックを過ぎると免税店が並んでいて、カメラを持っていても不審に思われることは無いでしょうから、こっそり撮影して身内のネタにでもしようか、と。
セキュリティーチェックを過ぎてすぐ、トイレがあります。団体さんの何人かがトイレに行くことになりました。残りの人たちはトイレ前で待機です。トイレに行った仲間が戻ってくると、リーダーと思われる黒サングラスさんが、大きな声で軍隊っぽい号令をかけて、恐らく点呼か行進の合図をしたのでしょう。団体さんは列を作って進んでいきました。
ところが、途中で仲間が足りないことに気づいたらしく、免税店の前で行進がストップしました。トイレから戻っていない仲間がいたのでしょう。黒サングラスさんが号令を欠けたときに気づかなかったとすれば、ちょっと間が抜けてますが、暫らく隊列をなしたまま待機していました。そして、トイレから仲間の一人が生還したのを確認して、列をなしたまま搭乗ゲートへと消えていきました。
さすがの私も、デジカメの隠し撮りが精一杯で、あまり近づくと危害を与えられてしまいそうな殺気で、この先の追跡は断念してしまいました。

北京-平壌は、北朝鮮の高麗航空と中国南方航空が計週5便往復しているそうです。日本の外務省のお偉いさんが平壌にご相談に赴くとき、大抵北京経由になりますが、成田から北京に前日の夜に到着し、北京で一泊して、翌日の平壌行きに乗っていくのがお決まりのコースです。高麗航空の平壌行きのフライトは朝の時間帯に設定されており、私の認識では水曜日は飛んでないハだったですが、空港のインフォメーション画面にしっかり表示されていたので、タイムテーブルが変わったか、前日のフライトが丸一日ディレイしたのではないでしょうか。
この団体さんの行き先を最後まで追う事はしませんでしたが、たぶん高麗航空に乗って平壌に帰るところだったのではないかと思います。

それにしても、かの国のどんな方々だったのでしょうか?黒サングラスのリーダーは40歳前後でハードボイルド映画にでも出てきそうな感じでした。他のメンバーも30代以下でしょう。15人くらい固まって行動してますから、どう考えても目立ってしまいます。とても、不思議な感じがしました。
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by pandanokuni | 2004-12-03 20:48 | 社会ネタ
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