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衝突防止装置付き中国人のマネしてはいけません
北京の大きな通りで横断歩道を探すことはたいへんです。中心部の大通り「長安街」には1km以上も横断歩道が無い箇所があります。もちろん地下道で向かい側に行けることにはなっていますが。長安街ならずとも、数百メートル横断歩道が無い通りも多いのです。歩道橋や地下道があったりするのですが、階段はやはり面倒です。そこで、横断歩道ではない大通りを横断することが主流です。

そもそも、北京で横断歩道を渡ったからといって、安全と言うことにはなりません。日本では横断歩道を渡る歩行者を見かけたクルマはたいてい止まってくれます。でも、北京では歩行者が横断歩道を渡っていても、クルマが平気で突っ込んできます。もちろん、事故になったら歩行者側が有利なのでしょうが、クルマをうまく避けて渡らなければならないのは、横断歩道でも一緒です。だったら、数百メートル遠回りして横断歩道を渡らなくとも、大差はありません。

北京の人たちは、大通りを渡るのがとてもウマいのです。クルマが絶え間なく走ってくるのに、その間隙をついてスルスルと横断します。で、ヤバイと思うと、車道のど真ん中でも立ち止まって、クルマをやり過ごしたりします。クルマのほうも、横断する歩行者にぶつからないように、ほんの少しハンドルを切ったり、加速したり、減速したりします。日本人が見ていると、「あっ、危ない」と思うようなタイミングでも、北京の人たちは車道をうまく横断します。

これを日本人がマネするとなかなかうまく行きません。まず、渡るタイミングが掴みきれないのです。いまだ!と思い切って駆け足で渡ろうとすると、クルマが急に加速して危ない目に遭ったりします。目の前のクルマをやり過ごそうと遅足になると、向こうのクルマもスピードを緩めてしまって、運転手にイヤな顔をされたりします。安全だろうと思って、馴れていそうな北京人の後ろについて渡ってみても、彼らが急に速足になってしまい、こちらは車道のど真ん中で取り残されそうになったり、急に減速する彼らにぶつかってしまったりします。
以前、私とともに横断歩道でない車道を渡ってしまった日本からの出張者がタクシーと接触する事故もありました。幸いケガはありませんでしたが、それ以来、日本からの出張者と一緒の場合は、遠回りになっても横断歩道か歩道橋を渡ることにしています。

私から見ると、北京人には衝突防止装置が付いているとしか思えません。クルマ同士の物損事故は頻繁に起きていますが、歩行者とクルマの重大な人身事故は、北京市街地では意外に少ないようなのです。あれだけ、交通マナーが悪いのに、です。ヒトはうまくクルマを避けますし、クルマもうまくヒトをかわします。少なくとも私たち日本人にはマネができません。
私が思うに、これはこの地域の人たちが騎馬民族をオリジンにしているからではないでしょうか。北京の歴史をたどれば、純粋に漢民族王朝の首都だったと言えるのは明の時代くらいのものでしょう。元朝にしても清朝にしても、騎馬民族による征服王朝だったのですから、この地域の人たちのご先祖様の多くは馬をパッかパッか乗り回していたと考えてよいでしょう。

これは、自転車同士の衝突防止機能でより明確に感じます。私は北京で自転車を乗り回しています。昔ほどではないにせよ、北京にはたくさんの自転車が走っています。大きな通りには自転車専用レーンがあって、比較的整然と走っているのですが、混んでいるときには幅寄せに遭ったり、一方通行のはずなのに向かい側から自転車が走ってきたりします。
特に、対向して走ってくる自転車をかわす彼らの自転車捌きはたいしたものです。右に避けるとか左に避けるという決まったルールはないと思うのですが、猛スピードで正面衝突しそうに見えても、お互いスルリとかわして、何事も無かったかのように、すれ違うのです。しかも、たくさんの自転車が並行して走っているのです。これは、騎兵戦に長けた騎馬民族をどうしても彷彿させてしまいます。
ただ、自転車や歩行者をかわすことができる騎馬民族も、さすがに自動車のようにガタイが大きくなってしまうと、つらそうです。

どちらかと言うと農耕民族出身の私は、この7年間に5回ほど自転車事故を起こしてしまいました。
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by pandanokuni | 2004-11-25 15:04 | 社会ネタ
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