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日本人と中国人の不幸
私たち日本人と中国人は、同じ黄色人種でアジア人で、外見も良く似ています。
ほぼ単一民族国家と言える日本で暮らす日本人には、同じような外見でも、韓国人や中国人を日本人ではないと見抜く素養があるように思えます。ところが、中国は多民族国家です。青い瞳のウイグル族や、モンゴル族、朝鮮族などの少数民族も住んでますし、大多数を占める漢族であっても、北と南では顔立ちや体格に大きな差があります。

そんな国に住んでいる中国人には、日本人も中国人と同じように見えてしまいます。もちろん、真夏なのにダークスーツにネクタイ姿でグループ行動する東洋人を見かけると、北京人なら日本人だと気づくかもしれませんが、そうした日本人特有の行動をとったり、日本語で叫んだりしない限り、中国人の多くは、日本人と簡単に見分けることができないのです。
タクシーに乗ると運転手さんは気軽に声を掛けてきます。まさか、日本人だと思っていないのです。そして、中国語で会話に応じなかったりすると、中国語を話せない変な中国人だな、くらいに思うでしょう。広東や中国西部の中国人には、中国の標準語(北京語)をうまく話せない人も多いのです。
北京人が良く行くようなレストランで、一生懸命中国語で注文しようと思って話していても、最初のうち店員さんは私たちを日本人だなんて考えもしません。中国語が下手な中国人だ、くらいに思って、ちょっと軽蔑した眼差しを向けてくるのです。外国人である日本人が、外国語である中国語を使って、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしていることに気づき、ほのぼのした眼差しで応援し始めるのは、次の段階になってからです。

中国に居る中国人は一般的に中国に居る東洋系の人たちが中国語を話せるものだと思っているような雰囲気があります。「中華思想」と言えばそれまでですが、広大な国土と多くの民族で構成されている国家に住む国民にとっては、当然の帰結かもしれません。そうした中国人であっても、日本人だと言う認識が得られれば、中国語は話せないだろう、ということは理解するわけで、拙い中国語で一生懸命話そうとする日本人には好意を感じてくれるはずです。

日本人の多くは中国人のことを、外見が良く似ているから、生活習慣や考え方もにているのだろう、と思っているのではないでしょうか。でも、これは間違いです。日本人と中国人は多くの点で大きな違いがあります。中国人にしてみても、外見からは自分たち中国人と見分けもつかないくらいなのだから、日本人はきっと中国人と似たような存在なのだろう、と思うのです。日本人の思い込みよりも、もっと深く思い込んでいるフシすらあります。
ところが現実の日本人は、中国人とはいろんな部分で違いすぎるのです。中国人にとっては、外見の違いが明確で、その生活習慣についてもどこかエキゾティックな雰囲気で認識されている、自国の少数民族に対してのほうが、より寛容的と言えるでしょう。漢民族と外見が似ている日本人となら理解し合えるはずなのに、実際はそうじゃない....

そうしたギャップが日本人と中国人の関係を不幸にしているような気がします。
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by pandanokuni | 2004-11-16 18:10 | 社会ネタ
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